教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

三味線のイメージ

2008年03月08日 23時55分55秒 | Weblog
 土曜日に院生時代以来の友人の結婚式があったので、香川県高松市にいます。三絃(三味線)の演奏を頼まれて、拙い腕ながら、久しぶりに人前で一人で演奏しました。コテコテの地歌(端歌「鶴の聲」をやりました)を披露して、新郎新婦とそのご両親に満足していただけたので、新郎に言われていた「本物の三味線を聴かせて欲しい」という目的は達成できたと思います。
 なお、演奏の感想をきいて、ちょっと驚いたことがありました。私は、三味線の演奏といえばそのゆったりした曲調で、あまり馴染みのない方は「ちょっと敷居が高いかも…眠ってしまわないかな」と思うものだと思っていました。しかし、若い何人かに感想を聞いたところでは、三味線ときいて唄無しの独奏津軽三味線を思い浮かべ、早弾きを期待した人が少なくなかったことに驚きました。一時期メディアで津軽演奏者が引く手あまたでしたが、その影響の強さを感じます。
 若い世代の三味線のイメージとは、いまや津軽三味線(独奏)なんですかね。少ない事例から感じた印象ではありますが、世相の微妙な変化を感じるおもしろい発見でした。
コメント
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