教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

現時点での研究業績の系統的整理

2011年03月29日 23時55分55秒 | 研究業績情報

 な…もう…4月になりそうだと…

 書き散らしてきた拙稿がバリエーションに富んできたので、雑誌論文・著書論文・口頭発表(論文化されているものを除く)を含めて整理してみました。いいかげん本にまとめたらどうだ、と、まれに言われますが、まだ構想全体の2分の1を少し超えたくらいなので、まだまとめるに至っていません。
 なお、以下の「教員改良運動の開始期・模索期・確立期・展開期」というのは、現在のところ、教員史・教育会史を分析するために私が設定している時期区分です。一般社会状況および教育制度・政策・学説・方法・実践・輿論等の変遷をふまえつつ、教師論・教員集団の変遷を基準として設定しているものです。博士論文の構成基準としたいのですが…はてさて、いつになるやら。

[教育会史研究]

○ 総論的研究

  1. 白石崇人「大日本教育会における研究活動の展開」修士論文、広島大学大学院教育学研究科、2004年。
  2. 白石崇人「大日本教育会および帝国教育会における研究活動の主題 ―学校教育・初等教育・普通教育研究の重視」中国四国教育学会編『教育学研究紀要(CD-ROM版)』第51巻、2005年、66~71頁。
  3. 白石崇人「大日本教育会および帝国教育会における広島県会員の特徴 ―明治16年の結成から大正4年の辻会長期まで」『広島大学大学院教育学研究科紀要』第三部第54号、2005年、87~95頁。
  4. 白石崇人「明治期における教育会の情報交換」全国地方教育史学会第29回大会口頭発表、広島大学、2006年5月21日。
  5. 白石崇人「明治期大日本教育会・帝国教育会像の再構築」教育史学会第50回大会口頭発表、大東文化大学、2006年9月16日。
  6. 白石崇人「大日本教育会および帝国教育会に対する文部省諮問」梶山雅史編『近代日本教育会史研究』、学術出版会、2007年、303~326頁。

○ 教員改良運動開始期/明治10年代/1880年代前半~半ば

  1. 白石崇人「東京教育学会の研究」中国四国教育学会編『教育学研究紀要』第48巻第1部、2003年、50~55頁。
  2. 白石崇人「東京教育会の活動実態 ―東京府学務課・府師範学校との関係」全国地方教育史学会『地方教育史研究』25号、2004年、47~68頁。
  3. 白石崇人「明治二十年前後における大日本教育会の討議会に関する研究」『広島大学大学院教育学研究科紀要』第三部第53号、2004年、103~111頁。
  4. 白石崇人「結成時における大日本教育会の根本的目的」教育史フォーラム・京都 第20回研究会口頭発表、京都大学、2007年9月2日。

○ 教員改良運動模索期/明治20年代前半/1880年代後半~1890年代前半

  1. 白石崇人「明治21年の大日本教育会における「研究」の事業化過程」『広島大学大学院教育学研究科紀要』第三部第55号、2006年、83~92頁。
  2. 白石崇人「1880年代における西村貞の理学観の社会的役割 ―大日本学術奨励会構想と大日本教育会改革に注目して」日本科学史学会編『科学史研究』第47巻No.246、岩波書店、2008年、65~73頁。
  3. 白石崇人「全国教育者大集会の開催背景―一八八〇年代末における教育輿論形成体制をめぐる摩擦」梶山雅史編『続・近代日本教育会史研究』学術出版会、2010年、109~132頁。

○ 教員改良運動確立期/明治20年代後半~明治30年代半ば/1890年代後半~1900年代前半/日清日露戦間期

  1. 白石崇人「明治三十年代前半の帝国教育会における研究活動の展開 ―学制調査部と国字改良部に注目して」中国四国教育学会編『教育学研究紀要(CD-ROM版)』第50巻、2004年、42~47頁。
  2. 白石崇人「明治32年・帝国教育会学制調査部の「国民学校」案 ―明治30年代における初等教育重視の学制改革案の原型」中国四国教育学会編『教育学研究紀要(CD-ROM版)』第53巻、2007年、46~51頁。
  3. 白石崇人「明治20年代後半における大日本教育会研究組合の成立」日本教育学会編『教育学研究』第75巻第3号、2008年、1~12頁。
  4. 白石崇人「日清・日露戦間期における帝国教育会の公徳養成問題 ―社会的道徳教育のための教材と教員資質」『広島大学大学院教育学研究科紀要』第三部第57号、2008年、11~20頁。
  5. 白石崇人「大日本教育会単級教授法研究組合報告の内容―高等師範学校編『単級学校ノ理論及実験』との比較から」日本教育学会第68回大会口頭発表、東京大学、2009年8月28日。

○ 外国教育情報の受容に関する研究

  1. 白石崇人「『大日本教育会雑誌』における外国教育制度情報 ―情報の使用形態に注目して」中国四国教育学会第55回大会口頭発表、広島大学、2003年11月9日。
  2. 白石崇人「大日本教育会機関誌における外国教育情報に関する研究」国際研究集会口頭発表、中国浙江省杭州市、2004年4月3日。
  3. 白石崇人「19世紀末の大日本教育会・帝国教育会機関誌にみる西洋・東洋教育情報」アジア教育史学会2004年度第二回例会口頭発表、広島大学、2004年11月6日。
     (いずれも、加除訂正して拙稿の修士論文に所収しています)

○ 明治期以外

  1. 白石崇人「1940年代末結成の日本教育協会―日本連合教育会改称までを視野に入れて」1940年体制下における教育団体の変容と再編過程に関する総合的研究第1回研究会口頭発表、東北大学、2009年7月18日。

[教員史研究]

○ 教員改良運動開始・模索期/明治中期/明治10年代後半~20年代半ば/立憲制成立前後

  1. 白石崇人「明治10年代後半の大日本教育会における教師像 ―不況期において小学校教員に求められた意識と態度」中国四国教育学会編『教育学研究紀要(CD-ROM版)』第54巻、2008年、270~275頁。
  2. 白石崇人「明治20年代初頭の大日本教育会における教師論―教職の社会的地位および資質向上の目標化」中国四国教育学会編『教育学研究紀要(CD-ROM版)』第56巻、2010年、268~273頁。

○ 教員改良運動確立・展開期/明治後期/明治20年代後半~/日清日露戦間期

  1. 白石崇人「沢柳政太郎の教師論 ―教師の専門職性」卒業論文、広島大学教育学部、2002年。
  2. 白石崇人「明治後期の教育者論―教員改良のためのErzieher概念の受容と展開」中国四国教育学会編『教育学研究紀要(CD-ROM版)』第55巻、2009年、314~319頁。
  3. 白石崇人「明治後期の保育者論―東京女子高等師範学校附属幼稚園の理論的系譜を事例として」『鳥取短期大学研究紀要』第61号、2010年、1~10頁。
  4. 白石崇人「明治30年代初頭の鳥取県倉吉における教員の問題意識―『東伯之教育』所収の小学校普及・中学校増設関係記事から」『鳥取短期大学研究紀要』第62号、2010年、11~23頁。
  5. 白石崇人「明治30年代初頭の鳥取県倉吉における教員集団の組織化過程-師範卒教員と検定教員との衝突・分離・合流」日本教育学会第69回大会口頭発表、広島大学、2010年8月22日。

[教材史研究]

  1. 白石崇人「小学校歴史教科書における寺子屋記述」『鳥取短期大学研究紀要』第60号、2009年、9~20頁。
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