今日から新年度に向けて、研究も仕事も始めました。心機一転、昨年の経験を生かしていい仕事ができればと思っています。なお、仕事では、第1日目からいきなり面倒な壁にぶちあたりまして、なかなか大変です(笑)。
さて、今日は邦楽の話題。かつてのHPテキストの補完作業です。
私は、研究者・教育者としての顔と、純邦楽作曲家「白石崇閃」という顔をもっています。なんでそんな顔をもっているかというと、話は大学時代にさかのぼります。かつて自分のホームページにて、私はこんなことをのたまっておりました。
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私が作曲するようになった理由
私が作曲を始めたのは、大学3年のころでした。私は邦楽部に所属し、三絃を弾いていました。学生邦楽をやっていた人ならみんなわかると思いますが、既存の邦楽曲には、三絃パートがある曲がほとんどない!…ないなら俺が作ってやる!ということで、独学で作曲を始めました。初めてさわった楽器が大学1年の時の尺八だというのに、無謀なことを始めたのです。らちがあかなかったのでついに大学の作曲法の授業にもぐりこみ、基本的な楽典すらわからず先生にあきれられたりしながら、今に至ります(この頃以来いろいろアドバイスをくださっているH大学教育学研究科のH先生※には感謝の言葉も尽きません…)。
そのようないきさつがあるため、私の基本的な志向は学生邦楽向けです。ただ、曲を完成させるのは根気がいるので、〆切がないとなかなか完成させられないという(^_^;)、情けない現状です。そのような事情で、完成している曲は、私が現在所属しているアマ邦楽団体「ぐるーぷ“樹”」の演奏会向けに作っている曲が多いです。
近年、日本音楽にスポットがあてられ、邦楽界も飛躍のチャンスが到来しました。しかし、今ひとつ振るっていないように感じます。その原因のひとつは、童謡やポップスなどの他ジャンルと比べて、曲および作曲者の絶対数が少ない、ということがあるのではないかと私は考えます。せっかくやる気になった人が現れても、同じ曲・同じような曲ばかりでは飽きがきてしまい、邦楽人口が伸び悩む原因となるのではないかと思うためです。これからの邦楽界は、従来からのように優れた演奏家の養成とともに、多くの優れた作曲者を生む必要があります。こんな私でも、情熱だけでこれだけ作曲することができました。したがって、もともと素養のある方が作曲されれば、もっといいものができるに違いありません。私の曲を聴いて、この程度なら私でもできる!と思って作曲を始める方が増えてくだされば、これに勝る幸いはありません。
(執筆年月不明、おそらく2004年ごろ)
※イニシャルに変更しました。H先生は、2010年現在、AG大学でご活躍中です。
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私が作曲を始めたのは、こんな理由です。
最近では私自身が邦楽界から遠ざかって久しいのでどうなっているのかよくわかりませんが、私よりも年若い演奏家が邦楽器をかかえて活躍しているのをたまに見かけます。おそらく様々な曲が生まれ、発表されていることでしょう。学校教育における邦楽器の体験は、広く行われている様子です(私の印象だと太鼓が多いようですが)。さて、これからどうっていくんでしょうね。
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ともかく、更新したとたんにコメントありがとうございます。