教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

ペ氏とフ氏

2012年09月11日 23時55分55秒 | Weblog

 先日、⑥新規授業づくりが遂に一段落したので記念書き込み(笑)。
 全15回中8回分くらい板書案も資料もまだ作れていませんが、一番プレッシャーの大きい教材メモができたので、ひとまずホッとしました。まだまだ先は長いので、とりあえず次へ行くことにします。
 先日の記事で申し上げた通り、エレン・ケイやらモンテッソーリやらをまとめていたわけですが、翻訳原典も読んだ上でその思想をまとめてみるとその思想家が等身大で見えてきて面白いです。思想の可能性と限界との両面を何とか見極めると、ペスタロッチやフレーベルなども「一人の人間」として見えてきました。また、思想の背景や論理を見ると、「子どもの権利論ってこんな論理から発生しているのか…」とか、「モンテッソーリ思想って特別支援の系譜から出てきたものがあるのか」とかわかって、これまた面白いです。
 それから、近代教育学の文脈から19世紀・20世紀の幼児教育思想を見てみると、思想の系譜が見えてきてまたまた面白いです。オリジナルの思想だと思っていたものが、実はペスタロッチっぽかったり、フレーベルっぽかったり。「これペスタロッチの方が深いなあ」とか、「これフレーベルやないの?」とか、たびたび思いながらまとめていました。ペスタロッチ・フレーベルの偉大さを改めて実感する機会にもなりました。

 今日、直近の研究以外の仕事のうち、一番プレッシャーを感じていた仕事も一つ仕上がったので、なおさらホッとしています。
 あとは、来週末の教育史学会が終われば、ようやく次のステージに行けそうな気がする。

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