「僕はなぜエルサレムに行ったのか」

2009年03月11日 | 

イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」授賞式で行われた村上春樹のスピーチが
ネット上でいろんな人によって訳されていますね。
当初はイスラエルにとって都合の悪い部分が削除された形で伝わってたみたいで、
村上春樹が話した本当のメッセージとニュアンスの違うものがありました。

今回の授賞やその余波といったものが
いずれ何かの形で発表されることを望んでいたんですが、
今週発売の文藝春秋 2009年 4月号 に、
村上春樹インタビュー&授賞スピーチが掲載されてることを知りました。
さっそく書店で購入したんですが、特にほかに読むところがないのに750円はきつかった。。

このインタビューで村上春樹はエルサレムやテルアビブの街を歩いて、
イスラエルの人たちから話を聞いたと話しています。
ホロコーストのトラウマが個人と同じレベルでイスラエルという国自体も
背負っているということや、過剰防衛はいけないとわかっていても、
少しでも攻撃されれば勝手に身体が反応するように反撃してしまうという、
その心理システムを理解する必要があるのだという話は、
スピーチの翻訳を読む上でたいへん参考になりました。
授賞スピーチがイスラエルに向けてのメッセージだとしたら、
今回のインタビューは日本人に向けて放たれたメッセージだといえます。

下記のホームページで立ち読みができます(一部ですけれど)。
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/index.htm?cid=toppage

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