「サウンド・ミュージアム」(竹内まりや)

2008年12月06日 | RADIO

■サウンド・ミュージアム
http://www.nhk.or.jp/sound-m/

2008年11月30日(日) NHK-FM 19:20 - 22:00
竹内まりや
聞き手: 伊東敏恵アナウンサー

メッセージゲスト:
杉真理、大瀧詠一、唯川恵、伊集院静、渋谷陽一、椎名林檎、山下達郎

Playlist
01 ドリーム・オブ・ユー ~レモンライムの青い風~ / 竹内まりや
02 Never Cry Butterfly / 竹内まりや
03 恋のひとこと / 竹内まりや with 大滝詠一
04 駅 / 竹内まりや
05 最後のタンゴ / 竹内まりや ラジオドラマ『最後のタンゴ』
06 ラストダンスは私に / 越路吹雪  ラジオドラマ『最後のタンゴ』
07 テネシー・ワルツ / 江利チエミ ラジオドラマ『最後のタンゴ』
08 Dream Seeker / 竹内まりや ラジオドラマ『最後のタンゴ』
09 オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート / 竹内まりや ラジオドラマ『最後のタンゴ』
10 September / 竹内まりや ラジオドラマ『最後のタンゴ』
11 純愛ラプソディー / 竹内まりや ラジオドラマ『最後のタンゴ』
12 I Remember You / Chet baker  ラジオドラマ『最後のタンゴ』
13 マンハッタン・キス / 竹内まりや ラジオドラマ『最後のタンゴ』
14 家に帰ろう / 竹内まりや ラジオドラマ『最後のタンゴ』
15 みんなひとり / 竹内まりや ラジオドラマ『最後のタンゴ』
16 人生の扉 / 竹内まりや ラジオドラマ『最後のタンゴ』
17 カムフラージュ / 竹内まりや
18 プラスティック・ラヴ / 竹内まりや
19 縁の糸 / 竹内まりや
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■内容の一部を抜粋
・音楽番組「SONGS」
今年4月にオンエアされた「SONGS」でナレーターを務めたのが伊東敏恵さんだったそうだ。

・EXPRESSIONS
10月1日にまりやさんのデビュー30周年記念のコンプリート・ベスト・アルバム『EXPRESSIONS』が発売となった。RCA(今のBMG)からワーナーまでレコード会社の垣根を越えて全42曲が収録されたCD3枚組。チャート3週連続でNO.1を獲得し、100万枚に迫る大ヒット中。

・デビュー
1978年11月25日にデビュー。
休み休みの活動だったので30年続けられたのかもしれない、とまりやさん。

・ドリーム・オブ・ユー ~レモンライムの青い風~
2枚目のシングル。楽しみと悩みが同時にあった頃だという。シンガー時代は貴重な体験をしたとまりやさんは話す。

・杉真理さんからのメッセージ
「これからもベテランとか大御所とかが似合わないシンガーでお互いいたいですね。がんばりましょ」

杉真理さんはまりやさんの慶応大学の先輩。杉さんとまりやさんは同じ音楽サークルで、杉さんのバンドでコーラスをやっていたことがデビューのきっかけとなった。当時大学3年だったという。

・大瀧詠一さんからのメッセージ
まりやさんとタツローさんが結婚式を挙げた六本木の出雲大社東京分祠が、大滝さんの事務所の上のほうにあったことを披露宴のときに知ったのだという。
http://www.izumotaisya-tokyobunshi.com/index.htm

まりやさんのデビュー・アルバムに曲を提供したのは大瀧さんの友人や知り合いばかり。なぜ自分に曲提供の依頼がなかったのかと謎のひとつだと思っていたそうだが、2003年に「恋のひとこと」でデュエットの誘いを受けたときはうれしかったのだという。ようやく縁を作っていただいたのでありがたかったと話した。

・恋のひとこと
オリジナルはフランク・シナトラとナンシー・シナトラのデュエット曲。大瀧さんはいつか娘さんが歌手になったらデュエットしようと温めていた曲だとか。大瀧さんは歌入れのときは一人きりでスタジオに入るが、このレコーディングではじめて大瀧さんの歌入れの現場を見たというスタッフがたくさんいたのだそうだ。

・休業、主婦へ
1981年一杯で芸能活動を停止。1982年に結婚して休業。休業した途端にいろんな人から曲の依頼がきたのだとか。その過程で自分用の曲ができたことから1984年に山下達郎プロデュースのアルバム『VARIETY』を発表。

・唯川恵さんからのメッセージ
まりやさんの曲は小説的で映像的だと話す。「駅」はどんな女性でもある程度経験したことがあるエピソードではないかと。

同じ1955年生まれで日本海側育ちなので共感することが多いとまりやさん。唯川恵さんの新刊の帯に「恋は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである」と書いてあった。物事の本質を言葉で見つけてくるのがすごいとまりやさん。

・駅
デビュー30周年記念のコンプリート・ベスト・アルバム『EXPRESSIONS』で、ファン投票の1位になった曲。もともとは中森明菜さんに提供した曲。

・伊集院静さんから直筆の手紙
[「縁(えにし)の糸」を聴いていて"八雲立つ"という一節にとてもいい響きがあることに感心しました。今回ご一緒に仕事をして強く印象に残ったのはあなたが語る日本語がとても美しいということでした。......]

近藤真彦さんの「ギンギラギンにさりげなく」は伊集院静さんが「伊達歩」というペンネームで作詞した曲。そのときの近藤真彦さんのレコード会社のディレクターがまりやさんの現在の事務所の社長だという。その社長を通した友人ということで伊集院静さんと知り合いだったそうだ。今年の春に食事会で伊集院静さんと会ったとき、"深夜便のうた"を書いてると言ったら「それ詞を書いてみようかな」と突然言い出したのだとか。

・ラジオドラマ『最後のタンゴ』
「最後のタンゴ」をモチーフにした伊集院静さん原案のラジオドラマ。竹内まりやの曲をフィーチャーしている。

出演:
りょう、宮崎美子、丹阿弥谷津子、船越英一郎、平山広行、葛城七穂、古城望、芝原チヤコ

・渋谷陽一さんからのメッセージ
よい曲を自分がひとつの媒体となって多くの人に届けたい、それを自分が作れるのなら作ろう、というスタンスで音楽活動をやっている。彼女の歌がスタンダードになりいつも多くの人に聴かれ続けているという秘密はそういったところにあるんじゃないかなぁっと思ったりします。

確かにそう言われればそうかもしれない、とまりやさん。職業作詞家、職業作曲家の竹内まりやが歌手竹内まりやに何を歌わせたらいいのだろうかというふうに思ってる節があるのだと。タツローさんはそれを「職人的だ」と言うそうだ。シンガー・ソングライターはもっと内省的なんだと。

・椎名林檎さんからのメッセージ
まりやさんの鼻濁音「んがぁ」みたいな発声、発音が好きだとか。おしゃれで、絶対にお品がなくならない、ひじょうに上品で、スタイリッシュなところが、ずっと変わらなくて好きだそうだ。

1978年11月25日、まりやさんのデビュー日が椎名林檎さんの誕生日。彼女の言葉、メロディーも新鮮だったが、彼女の歌唱、ヴォーカリストとしての彼女は天才的だ、とまりやさん。才能も人間性も尊敬しているそうだ。

・カムフラージュ
今年ミュージカル『本気でオンリー・ユー』の中で松浦亜弥さんが歌うのを聴いてこの曲への思い入れが増したという。もともとちょっと歌うのが苦手な曲だったとか。

・山下達郎さんからのメッセージ
まりやが30年続けられて来られたいちばん大きな転換点はカムバックが成功したことだ、とタツローさんは話す。「生きることの肯定」というエッセイをコンプリート・ベスト・アルバム『EXPRESSIONS』に書いたが、彼女の楽天性や人生を肯定的に捉える明るさに何度となく救われて今に至っているのだそうだ。

タツローさんとは、人間としての歴史をつがいとして重ねたことのありがたさ、尊さというのを感じるのだとか。相手に合わせるのではなく同じ価値観で歩んで来れたのが幸運だったというふうに思うのだそうだ。親友としての相棒を失いたくないと思うし、一組の男女が歴史を重ねていった先にあるものを見てみたいというのが人生のテーマとしてあるのだと、まりやさんは話す。

・縁(えにし)の糸
連続テレビ小説『だんだん』の主題歌「縁(えにし)の糸」。まりやさんはドラマのナレーションも担当している。新しいことに挑戦できてこれも縁(えにし)だ、とまりやさんは話す。まりやさんは今年の夏に出雲大社御本殿を拝観してきたそうだ。60年に一度の特別拝観だったとか。

・今後の予定
タツローさんのライヴ・ツアーを見て刺激を受けることだし、次に考えるのはライヴだと話す。コンプリート・ベスト・アルバム『EXPRESSIONS』を買って下さった人たちに会いに行きたいそうだ。

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