goo

うたのイラスト(東京ラプソディー)

 作詞は門田ゆたか、作曲は古賀政男。
 藤山一郎の代表曲の一つだけれど、同時にかつて日本人が東京に抱いていた憧れを象徴するような一曲である。
 今はなくなってしまった、とは言わないけれども、東京に対するこんなに強烈な憧憬は今は抱くことが難しいだろう。
 逆に言えば、一般の、地方の生活はこれとは程遠い貧しさであった、ということだろう。
 今の方が生活水準は文句なく向上しているだろうが、こういう憧れが持てなくなった分、精神的には少し淋しいものを感じるのは、贅沢というものだろうか。
 数年前に「歌謡曲だよ、人生は」という、歌謡曲を題材にしたオムニバス映画があって結構面白かったのだけれど、そのエンディングにこの曲が使われていてとってもいい感じだった。リフレインで歌われる歌詞がシンプルで、印象的である。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )