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世界記録のライン

 オリンピックが始まった。まずは水泳で萩野選手が金メダル。

 それを見ていて、いつも不思議に思うことがあるのを思い出した。

 選手が泳いでいるのと同時に、世界記録時のペースを示すラインが示されるけれども、あれで「世界記録が出るぞ!」と思ってはらはらしていると、ゴール前で急にそのラインのスピードが上がり、1位の選手を抜き去って、「世界記録に達しませんでした」という結果になることがある。何だか昔「ビートたけしのスポーツ大将」でやっていた100m競走に出て来た「カール君」(天才スプリンター、カール・ルイスを模した人形がコースの横を走り、後半異常な速さでランナーを抜き去る)みたいで、何だか笑ってしまうのだ。どうしてああなるのだろう。

 恐らく、世界記録樹立時の選手のどの部位にそのラインが引かれるのか、基準がはっきりしていないからではないだろうか。ゴールはタッチする指先だから、それまでを胴体の真ん中あたりを示すラインで示していたら、最後は当然、そこから指先へラインが映る速さも加わるから異常な速さになるのではないだろうか。

 あのラインの説明を誰かしてくれないだろうか。

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森のクマさん

北海道を旅行して来た。といっても、道東を2泊3日の旅だからあっという間だった。

帯広から釧路、知床と回った。

知床では知床五湖の自然観察ハイキングコースを回った。言わずと知れたヒグマの生息地域を歩いて回るコースで、ツアー開始前のレクチャーで、ヒグマと遭遇した時の注意だとか、ヒグマに会わないための心得などを説いたビデオを見せられた。けっこう緊張して歩いたが、幸いにしてヒグマに出会うことはなかった。

「森のクマさん」という童謡があるけれど、あの歌詞を思い出すとかなり怖い。ある日クマさんと出会ったのが、花咲く森の道だった、というのは逆に何かドスの利いた恐ろしさがある。この歌で熊をイメージしてしまうと、このビデオは子供にはショックかもしれないな、と思った。

「何よりもクマと出会わないことが大切です」と言っていた。森の中では。

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