日々描いたマンガやスケッチ、似顔絵などを貯めていく貯金箱のようなブログ。
スケッチ貯金箱
忘れられない選手(富沢英彦・走り高跳び)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/5f/977ef9b9eb4f5d615464a0519d1eb2d5.jpg)
1972年のミュンヘン五輪で決勝進出を果たしている(入賞はならなかった)。
天才ジャンパー・杉岡邦由の次の時代を作った選手であり、ベリーロールの時代の最後を飾った選手でもあった。
富沢選手の跳び方はソビエト式のアームアクション(両手を大きく広げて同時に振り上げる)を取りながら、振り上げ足は延ばさずナチュラルに曲げたまま跳ぶ、という独特なものだった。
イメージとしては、全体重とスピードを踏み切る大地に叩きつけて、その跳ね返りで高く跳び上がる、といった感じだった。
しかし富沢選手が素晴らしいのは、バーを越えていくそのクリアランスの美しさであった。
本当にバーの上を舐めるように超えていくその流れが、何度見ても素晴らしかった。
ベリーロールのクリアランスで最も合理的かつ美的なものだったと思う。
それを再現するのは難しい。
本当は当時の陸上競技雑誌(講談社の「月刊陸上競技」か、ベースボール・マガジン社の「陸上競技マガジン」の1971年の、日本記録樹立直後の号に連続写真が出ていたはずである)を見ればよいのだが、それは不可能なので、私の頭の中に残る記憶でイラストを描いてみた。
本当はもっと力強く美しいのだが、せめてその雰囲気の一端でも感じてもらえたらうれしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/dd/1a8c1f07e70a1c5bf894eedb02292ad3.jpg)
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