台風19号が沖縄・奄美地方を通過し、九州上陸など被害が拡大しておりますが
私たちが住んでいる鳥取県鳥取市は、台風18号の時と同様今のところ全く影響がない状態。
そのような状況の中昨日は、ほぼ同じ症状を訴える3人の女性が来店されました。
◆一人目の女性
★お困りの状況
・50代後半の女性。
・仕事は、団体客を対象とした食事処での配膳、後片付け。
また、自宅では、乳児の子守を行っている。
・右手の指の曲げ伸ばしが出来にくく、常にシビレ感がある。
・右腕全体が重だるく、動きづらくなっている。
・整形外科で治療(手術)を行ったが、改善していない。
・最近では、左手も同様の状況となってきた。
★触診検査状況
・腕全体の筋肉がとても硬くなり、柔軟性が大幅に低下している。
(金属がさび付いて動きづらくなったような感じ)
また、少し圧をかけて指で硬くなった筋肉を押さえると痛みを発する。
・特に、前腕(肘~手首)、手のひら、指を曲げるための屈筋がひどい状態。
・また、上腕(肩口~肘)までの筋肉も硬くなっている。
★不調原因は、職場、家庭で腕を酷使することから起こった「筋肉疲労」でした。
①職場では、器に盛られた料理を日々、たくさん運び
②家庭では日々重くなる孫を長時間抱きかかえる
などにより、腕の筋力以上の負荷が繰り返しかかり続けたことで
起こった症状です。
▼筋肉が硬くなると →
・筋肉が血管を圧迫するため血液の流れが悪化する。
▼血液の流れが悪化すると →
・老廃物、疲労物質等が筋肉内などに滞り、蓄積される。
▼その結果、次のような症状が起こります。
・腕が膨らむ。
・体温が低下する。
・神経が圧迫され感覚異常が起こる。(シビレ感、感覚が低下する)
・発痛物質が出され痛みが起こる。
・腕が重く、ダルサや動きにくい等の症状が発生する。
◆二人目の女性
★お困りの状況
・30代前半の女性。
・乳児の育児中のお母さん(今年4月出産)
・左手親指が痛くて動かせなくなった。
・両腕が重く、動きづらく、時々痛みがある。
・出産時の骨盤の崩れを治したい。
★触診検査状況と不調原因
・上腕(肩~肘)、前腕(肘~手首)の筋肉が硬くなり痛みを出している。
・左手の親指周辺の筋肉(特に母指対立筋)が硬くなり柔軟性がなく
動きづらくなっている。
▼赤ちゃんを長時間抱きかかえるために起こった腕、手首、指の筋肉疲労が原因。
・骨盤を構成する3つの大きな骨(左右の腸骨、中央の仙骨)が崩れている。
・そのため、腰の骨(腰椎3~5番)が左方向にズレており、足の神経を圧迫している。
◆3人目の女性
★お困りの状況
・50代後半の女性
・会社員
・近年始めた野菜作りが楽しくて、いつも野菜作りに励んでいる。
・左右の腕が重い。
・右腕の手首、指が曲がらなくなり、使えなくなった。
・背中が重い。
★触診検査と不調原因
・左右の腕の上腕(肩~肘)、前腕(肘~手首)の筋肉が硬くなり、
全体的に腫れており、指で押さえるだけでも痛みを発する状況。
・右腕の前腕は、内側(手首・指を曲げる筋肉)、外側(手首・指を伸ばす筋肉)の
筋肉とも硬く柔軟性がなくなり動きづらくなっている。
・背中は、猫背のように曲がった姿勢となっており、背中の筋肉、脇腹の筋肉
が硬くコリコリ状態でした。
・また、胸の筋肉(鎖骨~乳房にかけて)、肩甲骨内側周辺の筋肉も硬くなり
筋肉こりの状態でした。
▼主たる不調原因は、次の2点でした。
・農作業で使う腕の筋肉疲労
・農作業時の前かがみ姿勢
◆3人とも腕、手首などを酷使したことによって起こる「筋肉疲労」が原因。
◆改善は、
▼ステップ 「筋肉を緩める」 → 「血流を改善する」 → 「溜まっている老廃物などを流す」
▼具体的には
①施術用枕を使って 「筋肉全体を緩める」
②特に強い疲労の筋肉を 「個別に緩める」
③筋肉全体の調整を行う
以上の施術で3人とも復活され 元気よく帰って行かれました。