町内の南東地区を散歩していると、篠竹や常緑樹などが入り混じったラフな生垣が
あって、そこに白い花が咲いていました。遠目にはイボタノキのように見えましたが、
近くで確認すると、同属のネズミモチの花で、傍によると甘い香りが漂っています。
ネズミモチは常緑広葉樹で葉表に光沢があり、イボタノキとは容易に識別できます。
生垣用に植えたというよりも、野鳥の糞に種子が混じって、いつの間にか生えて
きたというパターンでしょう。あちこちで見かけますが、元は植栽されたもので、
そこから種子が供給され、あちこちに拡散しているものと思われます。
樹木図鑑等によると、分布は関東以西とありますから。
二枚とも2016.6.22撮影
漢方に「女貞子」という生薬があります。
中国原産のモクセイ科の樹木「トウネズミモチ」の果実を乾燥させたもので、肝や腎を
補い、腰や膝を強める効能があるとされます。
滋養薬として足腰の筋力低下・頭暈・白髪・視力低下・かすみ目などにも用いられます。
ネズミモチの果実も同等の薬効があるとされ、我国ではどちらも用いられています。
有効成分はオレアノール酸、ウルソール酸、マンニトールなど。
女貞子の由来は、冬でも常緑で変化しないので貞女に擬え「女貞」とつけられたとか。
果実は長さ1cmほどの楕円体で、晩秋に紫黒色に熟します。色や形がネズミの糞に
似ていて、枝や葉がモチノキの似ていることから、ネズミモチの名が付けられました。
2016.6.22撮影
モチノキ科イボタノキ属 の常緑広葉樹で、樹高2~6mの小高木。
関東以西の本州~沖縄の主に太平洋岸に分布し、海岸から内陸まで低山の尾根から
山腹斜面の常緑広葉樹林内に自生し、点生で群落はつくらない。
庭木や公園樹として、東北南部以南でよく植えられている。
樹勢は強く、主幹は直立するが、根元から多く枝分かれして繁茂する。
幹は灰褐色で、粒状の皮目がある。
葉は対生し、葉身は楕円形で長さ4~8cm、幅2~5cm、先端はすぼまって尖り、
縁に鋸歯はない。質厚く革質で、葉表には光沢がある。葉柄の長さは8mmほど。
花期は5~6月で、本年枝の先に円錐花序を出し、芳香のある白い花を多数付ける。
花冠は5mmほどの筒状漏斗形で、先は4裂して反りかえる。雄しべ2本と花柱は
花冠から突き出る。果実は核果で、長さ8~10mmの楕円体。晩秋に紫黒色に熟す。
種子は1果に1個、長さ8mmほどの楕円体。
あって、そこに白い花が咲いていました。遠目にはイボタノキのように見えましたが、
近くで確認すると、同属のネズミモチの花で、傍によると甘い香りが漂っています。
ネズミモチは常緑広葉樹で葉表に光沢があり、イボタノキとは容易に識別できます。
生垣用に植えたというよりも、野鳥の糞に種子が混じって、いつの間にか生えて
きたというパターンでしょう。あちこちで見かけますが、元は植栽されたもので、
そこから種子が供給され、あちこちに拡散しているものと思われます。
樹木図鑑等によると、分布は関東以西とありますから。
二枚とも2016.6.22撮影
漢方に「女貞子」という生薬があります。
中国原産のモクセイ科の樹木「トウネズミモチ」の果実を乾燥させたもので、肝や腎を
補い、腰や膝を強める効能があるとされます。
滋養薬として足腰の筋力低下・頭暈・白髪・視力低下・かすみ目などにも用いられます。
ネズミモチの果実も同等の薬効があるとされ、我国ではどちらも用いられています。
有効成分はオレアノール酸、ウルソール酸、マンニトールなど。
女貞子の由来は、冬でも常緑で変化しないので貞女に擬え「女貞」とつけられたとか。
果実は長さ1cmほどの楕円体で、晩秋に紫黒色に熟します。色や形がネズミの糞に
似ていて、枝や葉がモチノキの似ていることから、ネズミモチの名が付けられました。
2016.6.22撮影
モチノキ科イボタノキ属 の常緑広葉樹で、樹高2~6mの小高木。
関東以西の本州~沖縄の主に太平洋岸に分布し、海岸から内陸まで低山の尾根から
山腹斜面の常緑広葉樹林内に自生し、点生で群落はつくらない。
庭木や公園樹として、東北南部以南でよく植えられている。
樹勢は強く、主幹は直立するが、根元から多く枝分かれして繁茂する。
幹は灰褐色で、粒状の皮目がある。
葉は対生し、葉身は楕円形で長さ4~8cm、幅2~5cm、先端はすぼまって尖り、
縁に鋸歯はない。質厚く革質で、葉表には光沢がある。葉柄の長さは8mmほど。
花期は5~6月で、本年枝の先に円錐花序を出し、芳香のある白い花を多数付ける。
花冠は5mmほどの筒状漏斗形で、先は4裂して反りかえる。雄しべ2本と花柱は
花冠から突き出る。果実は核果で、長さ8~10mmの楕円体。晩秋に紫黒色に熟す。
種子は1果に1個、長さ8mmほどの楕円体。
女貞子を飲むというのは、免疫力を高める効果があるからでしょうか。
我家の庭にも野鳥の糞から芽を出した、様々な木が生えています。クワ、イボタノキ、マサキなど。クワは大木になってしまい困っています。たぶん、秋口には伐採することになるでしょう。