南三陸町南部、中河川の橋を渡る際に下を見ると水が干上がっていますが、たぶん川床の
下を伏流しているのでしょう。干上がった川床を下れば何か珍しいものが見つかるかも知
れません。しばらく下って行くと川岸に大木が聳えていて、その梢にはたくさんの葉か実
が付いています。樹形や樹皮からケヤキのように見えますが、先ほど見かけたケヤキの梢
はすっかり落葉していて、裸の枝を広げていました。
なぜこの木だけ枯葉を付けたままなのでしょう ?
二枚とも2024.12.10撮影
念のため樹下の落葉を確認すると、間違いなくケヤキのものです。
ただ、枯葉が付いたままの枝先が幾つも落ちていて、よく見ると葉腋に3~4個の実が付
いていますね。これがケヤキの種子散布の形なのでしょうか。ケヤキの実には翼も冠毛も
ありませんから、枯葉の付いた枝先ごと風で飛ばしているのかも知れません。
このケヤキの周囲を見渡すと西側に杉林が広がっているので、これが強い西風を遮って枝
先の飛散を妨げているのかも知れません。ここでは強い北風に種子散布を依存するしか無
いのでしょうね。帰宅後に樹木図鑑を読み込むと「ケヤキは葉の付いた枝先ごと落ちて、
風に飛ばされるという珍しい散布方式。」とありました。
二枚とも2024.12.10撮影
ケヤキは2016年の10月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/030092d9a31b8e4221f40ea46f97b89e
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