里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

フデリンドウ 戸倉の松林

2017-05-06 | 日記

南三陸町戸倉地区の水戸辺川流域、林道脇の松林を上っていくと、明るい尾根筋に、
小さなフデリンドウの花が点々と咲いていました。
春に咲くリンドウの仲間には二種あって、明るく乾燥気味の尾根筋などに咲くのが
このフデリンドウ、湿地の周辺など湿り気のある場所に咲くのはハルリンドウです。

名の由来は、蕾や閉じた花の形が筆の穂先に似ていることから。
リンドウの仲間ながら、薬効成分などは含まないようです。




                              二枚とも2017.5.3撮影

リンドウ科リンドウ属の二年草で、北海道~九州に分布する。
日照の得られる林縁や明るい松林などの、乾燥気味の林床に自生し、草丈は5~10cm。
茎は紫色を帯び、直立して基部から分枝する。根生葉は小さく、ロゼットを形成しない。
茎葉は対生し、葉身は広卵形で長さ1~1.5㎝、先端は鋭形~円形微突形。質は厚く、
葉裏は紫色を帯びる。茎上部の葉はしばしば狭くなる。葉柄は長さ1~2mm又は無柄。
花期は4~5月で、花は茎上部に1~10数個つき、直径1.3~2cm、日を受けて上向きに開く。
花冠は青紫色、裂片の間に副片がある。雄しべは5本で短く、雌しべの柱頭は2裂する。
果実は蒴果、細い倒卵形で長さ6~7mm。種子は褐色の長楕円形で、長さ0は0.5mmほど。



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