南三陸町の山間部、道路の南向きの法面を観察しながら歩いていると、淡紅色の花穂をた
くさん付けた低木があちこちに茂っています。法面上部に生えている株は大きく、下部に
生えている株は小さいので、定期的に刈り払いされているのでしょう。
これはコマツナギの仲間の外来種で、和名はキダチコマツナギです。法面緑化などの目的
で種子を吹き付け、それが生長して法面を覆っているものと思われます。
花はきれいなのですが、見方を変えれば環境汚染なわけで、のんきに花を楽しんでばかり
はいられません。
二枚とも2021.8.24撮影
環境省、国土交通省、農林水産省、林野庁の4省庁合同で外来植物による生態系への被害
の防止について検討しているらしいが、省庁は問題の洗い出しだとか、次回打ち合わせ日
時だとかの時間潰しや紙汚しをやっていれば、仕事をしたことになると錯覚しているよう
で、そんなことを20年近くも続けているらしい。
外来緑化低木であるキダチコマツナギやイタチハギの代りに、在来低木のウツギやタニウ
ツギ、在来大型草本のイタドリやヨモギなどが用いられそうなことが判っているのだから、
モデル地域などを決めてさっさと実施してほしいものです。
二枚とも2021.8.24撮影
キダチコマツナギは2017年の2月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/911865d9a2941636200cb00397d7d3ef
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