里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

クロチク 原産地は中国

2025-02-21 | 日記

石巻市桃生町、集落道で丘陵の頂を越え、さらに北へ下って行くと道脇にちょっとした竹
藪があります。そこは民家と道路の間で、覗き込むと稈(茎)が黒いのでクロチクと思われ
ます。町内の散歩でも時々見かけますが、クロチクは縁起の良い竹と言われるので、側庭
などに植えられるのでしょう。

                              二枚とも2025.2.12撮影

クロチクは、中国の風水では東の方角に植えると良く、精神的な成長と繁栄をもたらすと
考えられています。このクロチクも民家の東側に植えられていますから、風水に従ったも
のでしょう。風水とは古代中国発祥の環境哲学であり、自然と人々の暮らしをより良いも
のにするための智慧として、現代まで受け継がれてきたものとのこと。

クロチクの原産地は中国で、ハチクの変種と言われています。
タケノコや若竹の稈は普通の竹と同じように緑色をしていますが、夏を過ぎたころから次第
に黒くなります。日当たりが良いほど艶のある黒色になるといわれています。

                              二枚とも2025.2.12撮影

イネ科マダケ属の竹で原産地は中国。我国へは古い時代に渡来した。
稈鞘(筍の皮)は淡桃褐色であり、黒色の班紋がない。稈は節間長20~40cm、直径2~3cm。
初めは緑色だが、秋ごろからメラニン色素が増えて黒紫色になる。
節は2輪、上の輪が膨らむ。節から枝は2本出て、第1節間は中実。
葉は卵状披針形で長さ5~8cm、先端は鋭く尖る。葉表は無毛、葉裏の基部に細毛がある。
葉鞘はほぼ無毛。葉耳はふつう発達せず、肩毛は斜上~開出し、粗渋。
葉舌は長さ1~2mmの半円形で縁毛がある。
主な用途は袖垣、釣竿、筆軸、掛軸、茶杓など。



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