北上川に沿った県道を北上すると登米市東和町米谷に至り、武家屋敷の面影の残る
一画を通り抜けると、東側から小高い山が迫ってきます。
県道に沿って石垣が積まれており、その手前の細道を上がれば山の上に出ます。
そこがかつての米谷城跡で、眼下には南流する北上川を望むことができます。
ここは伊達藩の時代にあっては米谷館が置かれ、伊達家宿老の居城になっていました。
城主は何度か入れ替わりましたが、元禄16年からは高泉氏の居城となり、以後は
入れ替わる事無く幕末に至っています。
城跡は東西に細長い平坦地になっていて、今は桜や栗が植えられた公園風になって
いますが、たぶん私有地なのでしょうね。本丸跡から一段下がった平坦地にお屋敷が
あって、高泉氏の子孫の方が今もお住まいになっています。
今回は御当主の許可をいただいた上で、城跡を散策しました。
二枚とも2016.3.21撮影
まだ早春ですからスミレやタンポポは咲いておらず、ヒメオドリコソウとオオイヌノフグリ
が群れ咲いているだけでした。
それでも、あちこちにヤブカンゾウが芽を出していましたね。
この新芽は山菜として利用されていて、和え物や汁物の実などにして食べられます。
ヤブカンゾウは史前帰化植物で、たぶん稲作の伝来と同時期に、中国の揚子江
流域から移入されたのでしょう。
なお、ヤブカンゾウは花が咲いても結実しない三倍体植物です。
2016.3.21撮影
ユリ科ヤブカンゾウ属の多年草で、中国原産の史前帰化植物。
食用・薬用目的で栽培されていたのが野に逸出し、現在では日本全土に分布する。
各地の丘陵地斜面、耕作地法面、道端、林縁などに生えている。
根茎から横に走出枝を出し、その先端に芽を出して繁殖する。
根は黄色の紐状で、所々紡錘状に膨らむ。
草丈は50~80cm、幅3cmほどの細長い剣状の葉を地際から叢生させる。
花期は7~8月で、花茎の先に橙赤色の花を数個上向きに咲かせる。
花は一日花で、朝方に開花すると夕方にはしぼんでしまう。
花は雄しべと雌しべが花弁化した八重咲きで、花被片は長さ7cmほど。
三倍体植物で種子ができない。
なお、中国にはこの原種であるホンカンゾウがあって、これは種子で増える。
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