南三陸町戸倉地区南西部、杉林内の荒れた作業道を上がって行くと、道の上手に棚田の畦
のような地形が見えます。上がって行くとやはり棚田跡で、周囲は杉の小径木の林になっ
ています。棚田数枚分を上がって行くと、その畦跡に小さなモミの苗のような植物が群生
しているのが見え、ちょうど木漏れ日が当たって薄暗い林内で際立っています。
これはトウゲシバですね、畦跡に列をなして群生しています。
二枚とも2021.2.25撮影
撮影すべく株に被さった落葉を除いていると、フワッと黄色い粉が舞い上がりました。
何かと目を凝らすと、茎上部の葉腋に微小な三日月形の胞子嚢が付いていて、そこから胞
子が舞い上がったのでしょう。
胞子嚢について調べてみると、晩秋から初冬にかけて黄白色に熟し、冬の間に胞子を散布
するようです。胞子嚢は上下に開き、強風等で茎が揺さぶられると胞子が散布されます。
2021.2.25撮影
トウゲシバは2018年の11月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/1bee4e761b80650e0eb079cf3c045555
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