気仙沼市本吉町山田地区の北部、標高200~350の山地の狭間の渓流沿いに、集落道が
通っています。これを上がって行くと、両岸から山が迫って山陰を行くようになります。
道路脇の草地に何か咲いていないか見ながら歩いていると、白いスミレの花が幾つか、
草むらから抜きんでて咲いています。
「まだ咲いているスミレがあるんだ。それにずいぶん背高だね。」
草むらから出ているわけですから、目測ながら草丈は30~40cmはあるでしょう。
これはたぶん・・エゾノタチツボスミレでしょう。
6~7年前に、同じ本吉町にある田束山中で観察したことがあるものの、その後は全く見つ
けられずにいた、かなり希少なスミレです。宮城県内での花期は5月の中頃ですから、今の
時季に咲いていても不自然さはありません。
二枚とも2018.5.20撮影
ツボスミレやオオタチツボスミレも茎を伸ばし、高い位置で咲いていることもありますが、これら
の茎は半ばつる状に伸び、節でわずかに屈曲しています。ところが、エゾノタチツボスミレの場合
は茎が太く、全く屈曲せずに直立します。
ネット記事によれば、周りの茂みが深いと、丈を伸ばして50cmほどにもなるようです。
私が確認した中には、崖下で茂みが疎らな場所では、草丈が20cmほどしかない個体もありました。
この日の行程では、他にも何箇所かの沢近くの半日陰で、夫々3~5本の自生を確認しています。
ただ、群生と呼べるほどは生えておらず、花は全て白色でした。いずれの自生地も標高は40~100m。
確認した個体を合計すれば、30本ほどになるでしょうか。
ただ、地際から3本ほどが束生するとの記述もありますから、見つけたのは10株なのかも ?
二枚とも2018.5.20撮影
スミレ科スミレ属の多年草で、北海道~岡山県以北の本州に分布する。
低地~亜高山帯の落葉樹林の林床~林縁や、半日陰の草地に自生し、やや湿気を好む。
茎は太めで直立し、高さは20~40cmと大型。全体に短い毛がある。
茎下部の葉は卵形~心形で長さ2~4cm、上部の葉の方が大きく、長三角形で先が長く尖る。
葉柄の基部に櫛の歯状に切れ込んだ托葉がある。
花期は4月下旬~5月下旬、茎上部の葉腋から花柄を出して、白色〜淡紫色の花を1個ずつ付ける。
花の直径は1.5~2cm、上弁は立ち上がって反り返る。側弁基部に毛があり、唇弁に紫条が入る。
距は白色で短い。萼片は細長く、毛のあるものが多い。
果実は蒴果で鋭頭楕円体、15個ほどの種子が入る。
通っています。これを上がって行くと、両岸から山が迫って山陰を行くようになります。
道路脇の草地に何か咲いていないか見ながら歩いていると、白いスミレの花が幾つか、
草むらから抜きんでて咲いています。
「まだ咲いているスミレがあるんだ。それにずいぶん背高だね。」
草むらから出ているわけですから、目測ながら草丈は30~40cmはあるでしょう。
これはたぶん・・エゾノタチツボスミレでしょう。
6~7年前に、同じ本吉町にある田束山中で観察したことがあるものの、その後は全く見つ
けられずにいた、かなり希少なスミレです。宮城県内での花期は5月の中頃ですから、今の
時季に咲いていても不自然さはありません。
二枚とも2018.5.20撮影
ツボスミレやオオタチツボスミレも茎を伸ばし、高い位置で咲いていることもありますが、これら
の茎は半ばつる状に伸び、節でわずかに屈曲しています。ところが、エゾノタチツボスミレの場合
は茎が太く、全く屈曲せずに直立します。
ネット記事によれば、周りの茂みが深いと、丈を伸ばして50cmほどにもなるようです。
私が確認した中には、崖下で茂みが疎らな場所では、草丈が20cmほどしかない個体もありました。
この日の行程では、他にも何箇所かの沢近くの半日陰で、夫々3~5本の自生を確認しています。
ただ、群生と呼べるほどは生えておらず、花は全て白色でした。いずれの自生地も標高は40~100m。
確認した個体を合計すれば、30本ほどになるでしょうか。
ただ、地際から3本ほどが束生するとの記述もありますから、見つけたのは10株なのかも ?
二枚とも2018.5.20撮影
スミレ科スミレ属の多年草で、北海道~岡山県以北の本州に分布する。
低地~亜高山帯の落葉樹林の林床~林縁や、半日陰の草地に自生し、やや湿気を好む。
茎は太めで直立し、高さは20~40cmと大型。全体に短い毛がある。
茎下部の葉は卵形~心形で長さ2~4cm、上部の葉の方が大きく、長三角形で先が長く尖る。
葉柄の基部に櫛の歯状に切れ込んだ托葉がある。
花期は4月下旬~5月下旬、茎上部の葉腋から花柄を出して、白色〜淡紫色の花を1個ずつ付ける。
花の直径は1.5~2cm、上弁は立ち上がって反り返る。側弁基部に毛があり、唇弁に紫条が入る。
距は白色で短い。萼片は細長く、毛のあるものが多い。
果実は蒴果で鋭頭楕円体、15個ほどの種子が入る。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます