石巻市北上町十三浜地区北部、なだらかな牧草地が広がる大盤峠への車道を上がって行くと、道路沿いにドクダミの群落があって、今まさに白い花が群れ咲いています。花を見ているだけでは気付きませんが、一歩林に踏み込むと、ドクダミ特有の香りが一帯に漂ってきます。あまりにも密生しているので踏みつけてしまい、それで傷つけられた茎や葉から臭いの成分が拡散するのでしょう。
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石巻市北上町十三浜地区南部、国道から分かれてかつての集落道に入ると、道路際の草地に白い頭状花をたくさん付けた植物が群生しています。近くで観察するとノコギリソウのようですが、葉が深裂して裂片が線状になっていますから、セイヨウノコギリソウですね。
かつて民家の庭先に植えられていたのか、或いは復旧工事に伴う土砂に地下茎とか種子が入っていたのかも知れません。セイヨウノコギリソウは道端や河川の土手に生えて . . . 本文を読む
南三陸町歌津地区北部、地形図には小河川沿いに車道が描き込まれているのですが、いまは通行止めになっています。津波被害から復旧していないのか、或いはその後の大雨で崩れた箇所が生じたのかも知れません。何れにしても、私は徒歩ですから、通り抜けられないことはないでしょう。
法面や路肩に草木が茂る、荒れた車道を下って行くと、山側斜面からキイチゴらしき枝葉が何本かはみ出しています。茎や葉柄には、鋭いトゲや赤紫 . . . 本文を読む
南三陸町歌津地区北部、港集落跡から国道をしばらく上って行くと、右手に石垣があって、その隙間のあちこちに、マンネングサの仲間と思しき植物が生えています。
茎が分枝して立ち上がり、密に付いた葉が厚くて米粒のように見えます。これは植物図鑑で読んだ「タイトゴメ」の特徴とよく似ています。ただ、タイトゴメの分布域は関東以南だったはずで、県北の道路沿いの石垣に無造作に生えているのは不自然です。たぶん、園芸栽培 . . . 本文を読む
南三陸町歌津地区北部、港集落跡から国道をゆるやかに上って行くと、山側の擁壁上の林縁に淡紅色の花がチラチラ見えます。少し戻ってから擁壁上に登り、花が見えた場所まで上がって行くと、草むらの中にオドリコソウらしき花が群れ咲いています。花をよく見ると、下唇に白い米粒状の突起があるので、ママコナで間違いないでしょう。よく似たミヤマママコナの方は、この突起に黄色い部分があるので、すぐ見分けられます。
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