南三陸町歌津地区北部、地形図には小河川沿いに車道が描き込まれているのですが、いま
は通行止めになっています。津波被害から復旧していないのか、或いはその後の大雨で崩
れた箇所が生じたのかも知れません。
何れにしても、私は徒歩ですから、通り抜けられないことはないでしょう。
法面や路肩に草木が茂る、荒れた車道を下って行くと、山側斜面からキイチゴらしき枝葉
が何本かはみ出しています。茎や葉柄には、鋭いトゲや赤紫色の繊毛が密生していますから、
エビガライチゴでしょうか。さらにツボミを包むガクにも繊毛が密生していますから、エビ
ガライチゴで間違いないですね。
二枚とも2020.6.10撮影
ツボミの中には、ガクが開いて花が咲いているように見えるものもありましたが、花びら
は閉じたままです。これから開くのでしょうか ?
そういえば・・つい先ほどナワシロイチゴの淡紅色の花を見たのですが、この花は花びら
が開かずに、花びら先端の隙間から雌しべの柱頭だけを出していて、昆虫が運んでくる他
の株の花粉を受粉できるような構造になっているのです。(他家受粉)
雌しべが他の株の花粉で受粉すると、花びらが落ちて、隠されていた雄しべが現れ、昆虫
に花粉を運んでもらうことができるようになります。
エビガライチゴの花のつくりもナワシロイチゴと同じようにみえますから、やはり自家受
粉を避けるために、花びらが開かない仕組みになっているのでしょう。
二枚とも2020.6.10撮影
エビガライチゴは2017年の3月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/90eea27b0b8c9ad8e955eaec0506b149
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