日本人の主食、米。
これがどんなふうに作られるのか知らないのは、とても恥ずかしい。
日本の田園の原風景、棚田。
長野市中条の田んぼの会で、恒例の田植えがあった。
午後からなので、少し早めに出かけた。
中条にある村の駅つくしで、郷土食のぶっこみを食べた。
甲州のほうとうと同じものだが、かぼちゃは入っていない。
小麦粉を練って伸ばしたものだが、うどんとは食感が違う。
つるつると手繰り込むとは違って、かんで食べる感じ。
味噌味とよく合って、とても満腹になる。
顔なじみになった田んぼの会の会員さんたちが、都会からも田舎からもやってきた。
今では、田植え機で植えてしまえばあっという間に終わってしまうのだが、田植えの原点の戻って手植え。
今回は初めて参加する娘さんもいて、平均年齢が一気に下がる。
この地は紛れもなく限界集落で、今年は小学校1年生が一人もいなかったという。
近くからはわからないが、少し離れてみると、小さな田んぼが段々に並んだ棚田の風景。
おこびれのおやきは、会長さんの奥さんの手作り。他に煮物や山菜料理。
これがたまらなくうまい。
田植えも1時間ほどで終わり、やきもち家に移って、入浴と交流会。
ビールやお酒、いろいろなごちそうが出るが、おこびれにはかなわない。
少しずつ交流を深めながら、また秋の稲刈りでの再会を約して帰宅。
実際に自分の手で関わることの深い満足感。
紙の上やパソコンの上だけ、口先だけで仕事をする人にはわかるまい。
さて、明日は待望の白砂山登山。
これも深い満足感を得られるだろう。