数年に一度という大雪という予報のわりに、思ったほどには積もらなかった。
もっと大雪だったことなど何度もある。
何しろ今年で42回目だ。
とは言え、この10年くらいの中では多いほうだ。
雪もちらついて、決して良い天気とは言えない。
その分、登る人も少なくて、出会った人は10人程度。
幸いラッセルしてくれた人がいて、登山口で出会った。
聞いてみると、この2人の他にもラッセルした人がいたのだが、途中であきらめて下山したという。お礼を言ってラッセル泥棒に徹した。
登山口付近で膝くらいの積雪量。
静かな登山道は雪が舞い時折風が吹いた。
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薄く元日の太陽がチラと顔をのぞかせた。
42年前もこんな感じだった。
ただ、違うのは飯綱スキー場から流れる音楽が聞こえて来ないこと。
もうスキー場は閉鎖になった。
いろいろな悩みや問題も抱えて生きている。
だが、一心に登っていればそんなものは吹き飛んでしまう。
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下山していく登山者。
飯綱山は双耳峰。最初に着く南峰には飯綱神社がある。本峰はここから10分ほど北にあり、わずかに高い。
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飯綱神社で初詣。
コロナの収束とみんなの健康だけを祈る。欲張らない。
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温度計はマイナス7.5度。
飯綱三郎天狗の額。
全国の貧しい人たちに、砂粒を麦に替え配って歩いたという。貧しい人達を救った良い天狗様なのだ。
この神社のそばにお地蔵様。
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この前掛けを取り替えるのが、かみさんから仰せつかった毎年のミッション。
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明日の朝、米俵ならぬ麦俵が庭に届いているだろうか。
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山頂への渡り廊下。
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ここが山頂。1,917メートル。
ここにもう一体お地蔵さまがあるはずだが、雪に埋もれて場所がわからない。
雪が解けたら、もう一度かみさんを連れてくることにしよう。
ここ何年もなかった冬山らしい冬山を十分満喫し、帰途はほとんど駆け下った。
恒例となっている隠し湯で冷えた手足を温める。
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雪見風呂。
ほとんど貸し切り状態でありがたい限り。
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毎年もらう干支のタオルと甘酒。
天ぷらうどんのてんぷらにも正月だけの特典、サクラエビが入っている。
媚びないがさりげない気遣いがうれしいおかみさんの対応も気に入っている。
隠し湯なので、場所は教えない。
めでたいような、そうでないような、静かに年が明け、今日明日は箱根駅伝。テレビの前でこれを見て過ごすのも毎年の恒例。