白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

雪国

2021年01月21日 20時01分36秒 | 日記
新しい生活様式。
そんなことを言われてそろそろ1年近く過ぎる。
裸で歩くことが犯罪になるように、マスク無しで歩くことが犯罪になる社会。
一年前何をしていたのだろう。
下諏訪から江戸に向けて歩き継いで、相模湖駅まで行き着いたのがちょうど1年前だ。終点の日本橋まであと60キロ余りの地点。小仏峠が前年の台風で通行止めになっていた。開通を待って歩き続けるつもりでいた。そこにコロナ騒ぎが発生した。不要不急になるのだろうか。なかなか再開できない。登山も近場の里山ばかり。
数年に一度と言われた寒気もこの地には大した量の雪を降らせなかった。雪の無い地方の菜園便りを見るにつけ、自分も土いじりをしたいと思うが、畑にはまだ雪がある。それも10センチ程度。まだまだ信州の春は遠い。
これは最近のトレーニングコース。
週3日のランニング。目標は再びのハーフマラソン2時間切り。
ガーミンの予想タイムは1時間57分04秒。Vo2Maxは47。ただし、これは今日時点のもの。トレーニングをサボればたちまち後退してしまう。爺さんにとって現状維持さえ難しいのが実情。我ながらよくやっていると思う。自画自賛。我田引水。いやいや年寄りの冷や水。

さて、昨年登った火打山のふもと、妙高高原に雪を見に行きたくなった。


この妙高山にもしばらく登ってない。今年は登ってみよう。

火打山の帰り、いつも立ち寄る温泉。
良く温まり、あまり混んでいない名湯。雪が1メートル以上はあるだろうか。
名物のかんずりを購入。山菜のかん刷りを数軒探したが、やっと小瓶のものを見つけた。普通のかんずりは置いてあるのだが、山菜入りは扱っていないところが多い。残念。
わが家も太平洋側に比べれば、雪国に入るのだろう。だが、本物の雪国に来てみれば、恥ずかしくてとても雪国なんて言えない。特にこの20年くらいは極端に雪が少なくなった。
『むかし、雪というものが空から降ってきてなあ』というような話をジジババが孫に語ってやるような時代が来るのかもしれない。
この節、何があっても不思議ではない世の中だものなあ。
そんな中、しばらく前なら信じられないことが起こる。
核兵器禁止条約がいよいよ発効する。大国の思惑にかかわらず、小国が手をつなぎあって核兵器(使用)を犯罪と断定した。唯一の被爆国がそれを率先して批准しないとは何たる情けなさか。
人類が到達した最高の地点、技術は言うに及ばず、社会的なルール、哲学、文化、その他人間に関するすべてのものの現在の最高到達地点。そこはどこなのかを冷静に見極めれば、超大国や日本の愚行が分かろうというものだ。

そうしたこととは別に、雪国にはとりわけ明るい日差しの中の雪国には気持ちをワクワクさせる何かがある。
光が次第に強くなって、何かしら希望のようなものが見えてくる気がする。
立春まであと半月ほど。去年収穫した落花生を炒って、豆まきの準備をした。