白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

トットちゃん広場 電車の学校で

2017年03月11日 22時37分47秒 | 日記

 

あれから6年。

犠牲者の冥福を祈り、いまだに避難生活を余儀なくされている方々の難儀を思いながら、春の安曇野に。

この時期、後立山連峰の山々が神々しい。

我が家からも見えるが、数十キロ先で雪形も肉眼では見えない。

それと、途中で小川村の縄文おやきを食べることも目的の一つ。

 

 

最近では、蒸してつくるおやきが多いが、このおやき村のおやきは囲炉裏で焼いている。

今日の具材はおからと野沢菜。

僕はこのおやき村に住民登録をしている。

今では、郷土食のおやきも全国区になった。

僕らが外に出たころ、県外ナンバーの車がぞくぞくと山の上のおやき村に登ってきた。

 

目指す先は安曇野ちひろ美術館。

最近この美術館の庭にトットちゃん広場が出来た。

『窓ぎわのトットちゃん』の黒柳徹子さんの、電車の教室も再現されていた。

 

 

普通の小学校を数ヶ月で退学になったトットちゃんを受け入れてくれたトモエ学園の電車の教室。

 

 

真ん中の机に、写真でははっきり分らないが、黒柳徹子の名前が記された作文が乗っていた。

この学校は、自分の好きな学科から勉強を始めてもよいので、机によっては理科の実験道具だったり、絵具だったり、いろいろな教科のものが乗っている。

トモエ学園の小林宗作先生の口癖は『みんな一緒』『みんな同じ』。

障害者(嫌な言葉だ)をいたわりましょうではなく。

ヘイトスピーチの人たちに聞かせてあげたい。

今話題の森友学園の対極がここにある。

こんなところで学べたら、僕ももう少しましな人間になれたのかな。

2両ある電車のもう一つは図書館。

 

 

良質の童話がたくさん並んでいた。

窓の外には広大な芝生の庭と後立山連峰の山々。手前の少し標高の低い山々が見えた。

 

 

 

 

 

トットちゃん広場でゆっくりした後、美術館の中へ。

ここは何度も来ているので一回りした後カフェで一休み。

 

この美術館のいいところは、ところどころにベンチや椅子がありお昼寝も許されること。

徹子さんの動画が流れるコーナーの椅子の上でいつの間にかぐっすり眠っていた。

肩の力が抜け、目を覚ますと自分が少し洗い流された気がした。

ここに来ると、いつもそんな気分になる。

 

ついでに安曇野特産のワサビ漬けの購入。

 

背景は爺ヶ岳。

この寺島わさび店は我が家の御用達のひとつ。使っている酒粕がすっきりとしていて、好みの味。

瓶から出したばかりの物はスーパーで売られているのとは全く別物。

生そばと乾麺以上の違いがある。

 

 

 

いつの間にか傾きかけた太陽が浮かび上がらせた山々を眺め、満ち足りた気分で帰途に就いた。

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ちひろ美術館 (pp)
2017-03-12 10:11:42
安曇野にあるほうもいつか訪れてみたいと思っていました。
アップありがとうございます、雰囲気が良くわかり、ますます思いが強まりました(笑)
縄文おやき、美味しそう。ちひろ美術館から歩いて行けるところでしょうか。
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初めまして (かんこ)
2017-03-12 10:30:19
この度は読者登録をしていただきありがとうございました。
おやき村、トモエ学園の電車、カフェ、何もかも魅力があり行ってみたくなりました。
窓際のトットちゃんを何度も読んだことを思い出しました。

ロケットストーブとかそば打ち、豆腐づくりまで、素晴らしい土地で、素敵な暮らしをされていて羨ましいです。

今後ともよろしくお願いします。
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ppさんへ (nob)
2017-03-13 09:08:32
おやき村は小川村の山の中にあり、美術館から車で3~40分くらい離れています。美術館のある松川村は、男性長寿日本一の村だそうです。今回は立ち寄らなかったのですが隣にすずむし荘というラドンを含む温泉の施設があります。安曇野の風景、美術館、そば、おやき、堪りません。
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かんこさんへ (nob)
2017-03-13 09:13:57
こちらこそよろしくお願いします。作りかけの部屋の写真、かなり本格的で感心しました。人任せでなく、自分たちでやってみようという姿勢はとてもいいですね。もうじき春。菜園作業も今年はいい加減ではなく、気合を入れてやろうと思っています。どうしても遊ぶ方が忙しくなってしまうので。
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