須坂市のメセナホール30周年記念公演『正蔵・菊之丞 二人会』に行ってきた。
パンデミックの嵐の中で、落語会も久しぶり。
寄席は開いていても、地方の落語会は減っていた。
噺家の方から見れば、仕事の場が減っていたという事になる。
この時期に、どう過ごしていたかが問われる。
菊之丞はどうだろう。前から巧い噺家ではあった。
マクラでは、相撲の話。溜まり席の妖精の話ですっかり観客の心を掴んでしまった。
この時期にふさわしい『二番煎じ』でご機嫌をうかがった。
すっかり噺に引き込まれ、登場人物が舞台で動き始めた。
もうすっかり円熟の芸。
これを聞いただけで4,000円の価値がある。
もう帰ってもいい。
メセナホールは須坂市が運営する文化ホール。
そこが主催する落語会だが、観客の入りは300人いるかどうか。
大ホールの三分の一も埋まっていない感じ。もったいない。
お役人がやっているせいか、宣伝もイマイチ。
民間なら赤字になっては大変と、死に物狂いの努力をするはずだ。
落語家さんにも失礼ではなかろうか。
もう一人の落語家は『しじみ売り』。
この人について記すのは、止そう。
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