この2日ほど、寒気がやって来て雪が降った。あたりが白くなった。
強い日差しの中で瞬く間に融けてしまった。
久しぶりに千曲川の堤防にランニングに行った。
正面に中野市の名山、高社山が見える。この山を見ながら自転車で高校に通ったのは半世紀以上も前のことだ。
思えば、ずいぶんと長く生きてきたものだ。少し長く生き過ぎたのかもしれないなあ。マスク姿が日常なんて、考えもしなかった。
右側の堤防下は一昨年の水害で水位が上がり堤防を乗り越えて大災害になったところだ。少しづつ復旧が進み、元に戻ってきた。
今日はゆっくりランニングの日。走り始めてすぐに脚が痺れて感覚がなくなっていく。多分脊柱管狭窄症の症状なのだろう。歩を止め、少し休むと感覚が戻る。再び走る。
この橋まで4キロほど。この辺りまで来るとやっと足に感覚が戻ってきた。
これまでの経験から、つらい時期を通り過ぎると快調になるということが分かっている。動いて治す、動くことで治す、をモットーにしている。
だが、正直に言うと走り始めて3キロくらいまでは、今日は走り続けることなんてできるのだろうか、というような状態だった。
走るのはほとんど車が走らない裏通りで、正面に高社山、右に千曲川、左に飯山線というこの上ないロケーション。ガツガツ走らなければいいと腹を決めれば、走るにはこの上ない環境だ。
立ヶ花駅のおいこっと。
tokyo-東京の対極にあるド田舎を走る列車ゆえ、反対から読んでoykot-おいこっと。毎回この列車が走るわけではない。1日に何回か走るだけだ。だから、この列車を見れると幸せな気持ちになれる。
列車が通り過ぎてしまえば、だれもいない無人駅だが、明かりい日差しのせいで少しも侘しさを感じさせない。
次の駅、上今井。トランクを持って寅さんが立っていそうな駅だ。
この風景を独り占め。
春になれば、この岸辺は桜並木。何度も走りに来てしまう。
替佐の駅。時には駅員がいることもある。
すぐ近くにグランメールという洋食屋がある。ここはオムライスで有名なところだ。今度自転車で来た時にでも立ち寄ろう。
帰路、ゴールの小布施橋まであと3キロと少しのところにある千手観音。水害の時に、ここからさらに2メートルくらい水位が上がった。
右側の新しい碑にその水害のことが記されている。
堤防に戻り、右側に飯綱山を見る。
この山も高校生の僕が朝な夕なに眺めながら通学した。
妙高山も名前の通り、くっきりと天に頭をもたげている。
ゴールも近い。
25.5キロ。3時間8分。7分22秒/キロ。
これが今日の結果。
ハーフマラソンの予想タイムが昨日より1分20秒ほど早くなった。
コロナ太りで困っている人も多いらしい。こんな天気の良い日、ランニングでなくても、自転車、散歩、何でもいい、体を動かすことをお勧めする。
その後とても気分が良くなること請け合いだ。
ちなみに僕は最低1日1万歩以上を歩くことに決めている。雨の日も風の日もそれは変わらない。定職を持たない身にはそれほど大変なことではない。
オリンピックの組織委員会のトップが変わった。
人生のすべてをかけてオリンピックを目指してきたというアスリートの気持ちも分からなくはない。
過去、戦争で開催されなかったこともある。開催されてもボイコットで参加できなかったこともある。個人のアスリートの気持ちなど踏みにじられて来た歴史がある。
今は人類が新型コロナと戦っている最中だ。十分な収束も見通せない中、開催を強行するのはやはり無理がある。
メンツや体面を捨てて、科学的に問題と向き合うべきだと思う。
中止、延期の結論は早く出したほうがアスリートにとっても良いのだと思う。
オリンピックだけがすべてではないと僕は思っている。
Googleマップのストリートビューと記事を見比べながら拝見しました。
高社山の姿が魅力的ですね。おいこっとも見たい。オムライスも食べたい。
走ってみたいランニングコースです。
千曲川と飯山線、やっぱりこれも大好きです。暖かくなったら、自転車で飯山線沿線の旅をもくろんでいます。雪国は大変だけど、やっぱりいいですね。
飯山の阿弥陀堂と棚田が懐かしいです。