白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

明覚山

2015年04月27日 22時28分15秒 | 登山

標高957.8m。

それほど高い山ではない。それでも、とても手強いとひとは言う。

登り始めから滑り落ちそうな急坂。

登り切れば鎌田山。

 

 

林の中にイカリソウの花。

少し若葉が出始めた山桜の花。

 

 

 

見下ろせば眼下には須坂の町並み。その向こうには残雪の北アルプスと北信五岳。

 

 

途中の大谷山を通って、ここは坂田山山頂。標高は900m。ここに来る途中は鎖場が続く痩せ尾根。

乾いた心にスッと沁み込んでくるような萌えはじめた柔らかい若葉。

誰もいない尾根に気持ちの良い風が吹いていた。

 

ここから上り下りの尾根が続き、初めての人は次のピークが明覚山かと、その都度裏切られて消耗する。

明覚山は奥深い山なのだ。

 

       

 

山頂付近はカタクリの群落。

この季節、この花を見ないと物足りない。

名前を知らない黄色の花も咲いていた。

 

 

山頂には雨引城跡という標識と古い小さな祠。

 

       

 

登りはおよそ1時間半。

山頂でかみさんが作ってくれたおにぎりを食べた。

限りなくのどかだった。

いにしえの山城。戦国の世に想いを馳せてみたが、暖かな日差しの中ではうまくいかない。

麓の村では桜巡りトレッキングが行われている。

ひねくれ者の僕はそれに背を向け、ひとりで里山の上にいる。それもいいではないか。

みんな右へならえではつまらない。

 

 

途中にはこんな花も咲いていた。

こんな景色もひとりじめ。

 

今年はどんな山に登ろうか。色々登りたい山がある。

それに耐えられる体力と、気力を作り育てよう。

 

     

 

 

 

 


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