中学の頃、弾いていたギターが、ええ感じの枯れた音
を出すようになってきた(ブランドは、サム。シカモアと
いうメープルによく似た材をつかったハミング・バード・
モデル)。「ジャパン・ビンテージ」なんて呼称は、楽器商
の人が、ビジネスをやりやすくするために生み出した臭いが
ぷんぷんする言葉で、確かに、侮れないものもあるけれど、
「クズはクズ」。
しかし、木材部分の経年変化は明らかにある。マーチン
やギブソンのちゃんとしたモデルに比べれば、チープなつく
り。材も基本的に合板で硬い音。だけど、それなりに味わい
があるのです。大切にしたげよう。
写真は、本日、東京・池袋の「びっくりガード」で歌った
直後に撮った。ウイロードと並ぶようにあるのに、通行量が
ほとんどないガード。『別冊宝島・裏東京観光』の原稿執筆
の時、臼井浩二くんと園部道雄くんの取材をした時を思い出
した。
路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信