新宿で、ギリヤーク尼ヶ崎を見た。大道芸歴50執念の公演ということで、大道芸としては、なかなかない演技日時、場所を指定しての公演だった。演技については、あまり感心させられることもなく、ただ、高齢期のパフォーマーとは、どうあるべきかを考えさせられるものだった。身体の衰えが原因で芸が成り立っていない。もし、今日の彼の公演を見て「よかった」なんて言う人がいたら、芸についての素養がないか、「生ける伝説に触れることができてよかった」ということなのだろうな。決して、時間を無駄に使ったとは思わないが、芸人としては、ほとんど得るまのはなかったな。路上音楽情報紙ダダ・青柳文信