サンボを理解する上で、私は指導する時に柔道との違いを説明する場合が多いのですが、それは同じ格闘技でも、相手や自分の力を有効に利用する柔道と自分の力を最大限、相手に伝えると言うサンボの発想の違いがあるからです。この違いがわからない限り、サンボもどきの柔道とかサンボもどきのレスリングからは抜け出せません。
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但し何事にも例外があるように、柔道家の中にも、サンボっぽい力の伝え方をする人を見かけることが、ごくたまにあります。
昭和26年、エリオ・グレーシーと柔術の試合を行った木村政彦先生をご存知の方は多いと思います。何かで読んだ話では、木村先生の柔道は力学の柔道だと言われていたそうです。得意の大外刈りにしても、今の柔道家が見せる大外とは入り方や体の使い方が違っています。ただ、合理的な力の使い方と言う点では、他の柔道家も同じであるのに、なぜ、木村先生の柔道は力学の柔道と呼ばれたのでしょうか?
木村先生の弟子にあたる岩釣先生(私にとってはサンボの大先輩になりますが)が木村先生の技術についてDVDをだされています。
木村政彦伝 鬼の柔道
このDVDのパッケージの写真は木村先生の大外刈りですが、袖を持っている左手に注目してください。
肘の角度は90度位で、親指は真っ直ぐ上を向いています(写真では身体が前傾している為、それに伴って親指もやや倒れていますが)。写真をみて私の勝手な想像ですが、木村先生の柔道は、柔道よりもむしろ、力をダイレクトに伝えるという、サンボの発想に近かったからこそ、あえて力学の柔道と呼ばれたのではないかと思うのです。
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「柔道家のなかにも~」と言う書き方をしましたが、その逆に関しては例外なくありません。つまり、「サンビストが柔道的な力の使い方をすることはない。」ということです。サンボの技術は力をダイレクトに伝えると言う考えを基に作られたり、新しい技術が生まれたりしますので、柔道とは似ているようでも、全く違うのです。
ブログでいろいろ書いていると、私が柔道や柔術を批判しているような感じに思えるかもしれませんが、私自身そんなつもりは全くありません。ただ、興味がないだけなのです。それにNPOの田中さんも言っているように、サンボという競技はソ連と言う国家が生み出した、とてつもなく奥の深い競技です。私の様な個人は全身全霊で取り組んでいかなければ到底マスターできないのです。あっちこっち浮気していて理解できるほど底が浅い競技ではありません。
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試した人には違いがわかる!ロシア式のトレーニング法はこちら→サンボラボ新HP
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昭和26年、エリオ・グレーシーと柔術の試合を行った木村政彦先生をご存知の方は多いと思います。何かで読んだ話では、木村先生の柔道は力学の柔道だと言われていたそうです。得意の大外刈りにしても、今の柔道家が見せる大外とは入り方や体の使い方が違っています。ただ、合理的な力の使い方と言う点では、他の柔道家も同じであるのに、なぜ、木村先生の柔道は力学の柔道と呼ばれたのでしょうか?
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肘の角度は90度位で、親指は真っ直ぐ上を向いています(写真では身体が前傾している為、それに伴って親指もやや倒れていますが)。写真をみて私の勝手な想像ですが、木村先生の柔道は、柔道よりもむしろ、力をダイレクトに伝えるという、サンボの発想に近かったからこそ、あえて力学の柔道と呼ばれたのではないかと思うのです。
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「柔道家のなかにも~」と言う書き方をしましたが、その逆に関しては例外なくありません。つまり、「サンビストが柔道的な力の使い方をすることはない。」ということです。サンボの技術は力をダイレクトに伝えると言う考えを基に作られたり、新しい技術が生まれたりしますので、柔道とは似ているようでも、全く違うのです。
ブログでいろいろ書いていると、私が柔道や柔術を批判しているような感じに思えるかもしれませんが、私自身そんなつもりは全くありません。ただ、興味がないだけなのです。それにNPOの田中さんも言っているように、サンボという競技はソ連と言う国家が生み出した、とてつもなく奥の深い競技です。私の様な個人は全身全霊で取り組んでいかなければ到底マスターできないのです。あっちこっち浮気していて理解できるほど底が浅い競技ではありません。
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