銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

横浜青葉温泉 喜楽里別邸(横浜・こどもの国)

2024-05-18 06:57:00 | スーパー銭湯
#横浜青葉温泉
喜楽里別邸




東急こどもの国線
#こどもの国駅
▲こどもの国線のこども駅。始発の長津田駅から二駅目で終点だ

▲日曜日だったけど、なぜか制服をきた女子高生の集団が押し寄せていた

▲電車は子どもが喜ぶような牧場仕様

▲改札口

▲出て振り返ったところ

▲出たら左にむかい

▲そのまま直進するだけ



▲横断歩道も渡り



▲左に横浜青葉温泉がみえてくる


▲広い駐車場。この奥に入り口がある







▲到着


横浜青葉温泉は、2024年3月20日にオープン。訪れたのは5月中旬だったので、出来立てホヤホヤの時に訪れた。


中にはいると、玄関先のところで温和そうな40代半ばぐらいの女性が立っており、顔をみるなり丁寧にお辞儀して、「下駄箱は右側になります」と案内してくれる。
下駄箱の鍵は精算する際の精算バンドになるので、なくさないように注意しなければならない。
鍵をもって受付に進もうとすると、先ほどの女性が再び声を掛けてきて「招待券などはお持ちですか?」と聞かれたので「いえ、ないです」と首を横に振ると、「それでは鍵をかざしてお入りください」と言われた。言われたとおり下駄箱の鍵をゲートにぴッとタッチして入る。Suicaの要領だ。
ゲートの横には精算機があるので、帰りのときはその精算機で会計を済ませる。そして再び鍵をゲートにかざして出る仕組み。
受付を通らずに中に入ることにやや不安を感じたが、やってみるとこっちの方が楽かも。
やり方が浸透すればお店も人を減らして人件費が抑えられるだろうし、お互いにウインウインである。


ゲートを抜けると、さっそく目の前には食事処がある。とにかく食べてお金を落としてほしいという店側の思いが伝わる。やはりスーパー銭湯の経営を維持するのにこうした仕掛けが必要なのだろう。

▲カレーうどんが名物らしい。だいたい千円前後が多かった


ゲートのすぐ脇のところには自販機があり、長いすも並ぶ。ここで入浴する前に小休憩もいいかもと思って、自販機をみると、飲み物はほぼ通常の値段だったが、ハーゲンダッツが390円に驚いた。ガリガリ君の値上げにも悲鳴をあげてる身としては、この値段では気軽に食べられない。ほかに瓶の牛乳などが売っていた。
長い通路を歩き、その途中ではマッサージや休憩所、軽食コーナーなどがあり、そうした誘惑を振り切り、奥の浴室の入り口へと入っていく。


脱衣場はきわめてシンプルで縦長となっていた。ロッカーの鍵は下駄箱の鍵と連動していないので適当に空いてるところを選ぶ。
ドレッサーは奥にあり、アメニティは化粧水や乳液など最低限。個人的には綿棒とティッシュがあれば満足なので、これで十分である。
肝心のタオルであるが、ない人は自販機で購入するしかない。フェイスタオルが200円でバスタオルが300円だった。レンタルをしないのはやはり入館時の手続きを省くためか。


浴室の扉をあけると、開放的な印象。
ちなみにここは古民家をテーマとしており、脱衣場から浴室にしろ天井は黒い梁が組み込まれ、パイプなども黒く塗られている。
浴室は入って左側に立ちシャワーがあり、右側はサウナ。
そのサウナの入り口横に水風呂がある。90センチぐらいの深さがある水風呂で、昨今の刺激を求める層に応じてなのか、かなり冷たい。肌感覚だと15~16℃前後か。

出典:喜楽湯ホームページ引用
▲水風呂。写真はすべて女湯なので、記憶とちがう印象


サウナは、ダブル熱風ロウリュサウナの看板が掲げてあった。名前だけでたじろぎそうだが、入ると通常の状況でもかなり熱い。そして案の定ビッシリと人が入っている。サウナハットを被ってる人もおり、サウナが文化として定着してる感じがした。


洗い場のカランは手前の左側に並び、壁際はコの字に沿って、真ん中に島カランがある。カランは従来通りの作りでなんら目新しさはなし。シャンプー類は高級そうな匂いがした。


浴槽はカランの前にある左の奥側と、右は先ほどの水風呂の奥に熱湯がある。
注目すべきは、関東最大級の高濃度炭酸泉と胸を張る浴槽。
高濃度炭酸泉の湯船としてはかなり広めであるが、注目すべきはその炭酸泉の奥にある寝湯だ。これは従来にない設備と言っていいだろう。
以前から炭酸泉に寝湯があればいいのにナァと思っていたら、ついに実現してくれた。枕の部分はマット感触で柔らかいので安心して頭を預けることができる。
目の前の仕切部分は本来だとガラス張りであるが、すべて取り除かれてあるので風の通り道になり、解放感があって気持ちいい。
そのため炭酸泉の寝湯は、ここ一番の人気のスポットだった。気持ち良さのあまりに爆睡中の人もいた。実際に入っているとお湯のベッドという感じだ。
 

出典:喜楽湯ホームページ引用


出典:喜楽湯ホームページ引用
▲炭酸泉の寝湯


炭酸泉の左側がジャグジーのスペースで、ボディジェットや電気風呂、ハイパージェットなどがある。温度は40℃ぐらいか。


出典:喜楽湯ホームページ引用

浴室の右奥にある熱湯は、42℃ほど。そんなに広くもなく、地味で利用客も多くなかったが、個人的にはこれぐらいの温度がちょうどいい。


露天風呂は二重扉を抜けると、まず最初にその景色を見入ってしまう。
借景のように竹林が露天風呂を覆い、里山の中に来たような気分。といっても実際にこのあたりはまだ緑豊かで、こどもの国や緑山スタジオがあるので、こうした場所を見つけて作ったのだろう。


露天風呂の特徴は、ゆったりと外気浴ができるように手前のスペースを広く確保しており、椅子とリクライニングチェアが無数並ぶ。
浴槽は奥にあり、かなり広くてお湯は温泉のようだった。

▲成分はナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉らしい


竹林の湯と命名されていたが、来た時はまだ正式には認定されていないらしく、温泉自体は仮認定扱い。
ちなみにここの温泉(仮)は無色透明で匂いもほとんどなく、正直温泉らしい感じはしなかった。


出典:喜楽湯ホームページ引用


浴槽は2つに分かれていて、ひだりの主浴槽が40℃ぐらい。みぎの小さいほうが41℃ぐらいだろうか。
最後に、右にあるのが寝ころび湯で、入ると枕は石だったので硬いが、お湯は40℃ぐらいとぬるくて気持ちいい。
先ほどの炭酸泉の寝湯も良かったが、個人的にはこっちのほうが好みだ。


出典:喜楽湯ホームページ引用


ところでここはこどもの国駅が最寄り駅であるが、小学校以下の入浴は禁止となっている。そのため送迎バスには大人だけの入浴施設と書かれてあったが、小学校以上は入れるので、もちろん子どもは普通にいる。
それと不思議に思ったのは、男湯に小さい女の子が入っていたことだ。神奈川県の条例だと混浴はおおむね7歳以上から禁止なので、女の子がいること自体おかしい。小学校一年生(6歳)ならギリギリセーフではあるが、やはり誤解を招かないためにも混浴は禁止にすべきだろう。


こんな感じで一部で疑問に思うところもあったが、全体を通してみるととにかく清潔さはすばらしく、今までの中でもっとも綺麗な施設だった。それもそのはずで、常に複数の従業員が巡回して清掃や片づけに勤しんでいた。
教育も徹底しており、すれ違うたびに逐一丁寧に挨拶をしてくれる
値段はスーパー銭湯の中ではリーズナブルなところなのでさほど期待していなかったのだが、この値段でこの質の高さは正直驚かされた。
設備はほぼ従来通りであったものの、ここのシステムはスーパー銭湯の完成型をみた思いだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 こどもの国
経路 左に直進するのみ
周辺の環境 竹林

●空間演出
建物外観 普通のスーパー銭湯
壁画・眺望 竹林
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 休憩処
脱衣所 縦長
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 水風呂、熱湯、高濃度炭酸泉、ジャグジー、電気風呂、露天風呂、寝ころび湯
サウナ あり
温度 39~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 すごく丁寧
清潔さ めちゃくちゃ綺麗
貸しタオル なし(購入200円)
備え付け あり

◆人
受付 40代の女性
客層 幅広い年齢


【案内】

料金

大人(中学生以上)
 平日 1,100円/土・休日 1,300円
 特定日 1,300円
小学生
 平日 700円/土・休日 800円
 特定日 800円
<温熱房(岩盤浴)>
 平日 500円/土・休日 600円
 特定日 600円
 (フリータイム制/岩盤浴着・大判タオル付)

販売タオル:200円
販売バスタオル:300円

2024年6月1日より料金表が変わりまます。
大人(中学生以上)
 平日 1,100円/土・休日 1,300円
小学生
 平日 700円/土・休日 800円
<温熱房(岩盤浴)>
 平日 500円/土・休日 600円
 (フリータイム制/岩盤浴着・大判タオル付)

販売タオル:200円
販売バスタオル:300円

カード利用
可(MUFG,DC,UFJ,Nicos,VISA,Mastercard,JCB,American Express,Diners Club)

電子決済
不可

営業時間・営業期間

9時~24時(最終受付23時)
<お食事処「彩キッチン ゆらり」>
[月~木・日]
10時30分~23時(ラストオーダー22時30分)
[金・土・祝前日]
10時30分~23時30分(ラストオーダー23時)
<カフェ『ここちCafé』>
11時~22時

休業日
年数回メンテナンスのため休館する場合がございます。

電話
045-961-2626

住所
神奈川県横浜市青葉区奈良四丁目5-1

交通アクセス
<電車でお越しの方>
東急こどもの国線こどもの国駅より徒歩7分
<車でお越しの方>
東名高速道路
 横浜青葉ICより約20分(7.5km)
 横浜町田ICより約25分(9km)

※ニフティ温泉ホームページ転載

The SPA西新井

2023-12-23 08:01:00 | スーパー銭湯
#The SPA
西新井





東武スカイツリーライン
#西新井駅
▲西新井駅

▲駅構内に立ちソバならぬ立ちラーメン屋さんがある! しかもめちゃくちゃ混んでた。かなり人気店のようだ


▲改札口

▲右の西口にむかい



▲西口に出たところ。ドン・キホーテが目印


▲そのまま真っ直ぐ歩き


▲パサージオ西新井のところで止まり

▲左折する


▲少し歩けば


▲セントラルウェルネスクラブのビルがみえてくる


▲今回の目的地は、そのウェルネスクラブが運営するThe SPA西新井だ

▲入り口は駐輪場の奥にある

▲エレベーターで3階にあがると受付の入り口がある


入り口のところで靴を脱いで、左側にある下足箱に靴を預ける。
受付は入り口の進んだ先にあり、対応してくれたのは20代前半ぐらいの若い男性。
「初めてなんですが」と聞くと、くわしく説明をしてくれて「たぶんないと思いますが…」と断ったうえで、タトゥーや皮膚病がないかも確認された。会員になるかやレンタルの有無なども聞かれた。タオルは借りる必要があったのでタオルをお願いして(レンタル料204円)、あとは渡されたタグ(ICチップ)が財布代わりになるので、それで最後に精算する仕組み。ちなみに土日の入浴料は1252円だった。


受付を終えるとエントランスの奥へと歩くのだが、ほかのスーパー銭湯同様に物販品だったり、自販機などが所狭しと並んでいる。
エントランスの奥には岩盤浴の入り口があった。その左手に進むと男女の入り口がある。
入り口の手前には子どもが遊べるスペースを用意するなど、ファミリー層を意識していることが伺えた。
たまたま、のれんの手前にある従業員用の扉が空いておりボイラーが見えたのだが、かなりの数が並んでいた。やはりスーパー銭湯となるとバックヤードの規模も桁違いだ。


男湯ののれんをくぐって中に進むと、脱衣場はそこそこの広さで、島ロッカーが3つほど並び、壁沿いにもロッカーが続いていた。
扇風機が稼働しており、どことなく生臭いにおいがする。
ロッカーはタグの数字と無関係なので好きなロッカーを選べる。
洗面台は一般的なスーパー銭湯と比べてアメニティはやや寂しいが、これはコストを抑えるためだろう。値段を考えたら仕方ないと思われる。


扉をあけると緩衝スペースを抜けて、ようやく浴室に到着。照明は薄暗く、なんとなく気分が沈む雰囲気であった。
配置は非常にわかりやすく、一見さんのでもすぐに把握できた。
左がカラン群で、スーパー銭湯によくあるなんの変哲もない作り。シャンプーやボディシャンプーは恐らく業務用の一番安いものであろうと推察される。


右が浴槽で、二層に分かれており、手前(左側)が温泉で、奥(右側)がジェット関連の白湯。
最初に温泉のほうに入ったら予想よりも熱くて42℃ぐらいだった。ナトリウム-塩化物強塩温泉で関東にあるポピュラーな温泉ではあるが、入っているととても気持ちいい。


出典:The SPA西新井ホームページ引用
▲左下が男湯。ここは全般を通して女湯のほうが豪華なようだ


奥側のジェット関連の湯船は5つ並び、それぞれ違ったジェットを噴出している。真ん中だけはこの日は壊れたまま。底からわき上がってくるジェットは腹部に当てると浮くことができるというものだが、何度やってもできなかった。
ジェットのお湯はぬるくて40℃ぐらい。ただ90センチの深さがあるので小さい子どもだとちょっと厳しそう。


出典:The SPA西新井ホームページ引用


浴室の右手前にサウナと水風呂がある。水風呂は17℃前後の水温で、そこそこ冷たい。
サウナは詰めれば20人ぐらい入れるかもという規模で、温度もそこそこ熱かったが、通常範囲。万人向けになってしまうのはスーパー銭湯の宿命だろう。

出典:The SPA西新井ホームページ引用



出典:The SPA西新井ホームページ引用


浴室の真ん中にある扉をあけると、露天風呂になっており、こちらもシンプルに徹した作りだった。
左側が寝湯で、4人が寝ながらお湯に浸かることができるが、ここは背中に流れるお湯がめちゃくちゃ薄く、ほぼ石に体を預けているだけの感覚だった。


出典:The SPA西新井ホームページ引用


入り口から見て右側にある露天風呂は室内とおなじナトリウム塩化物泉。
ただこちらのほうが明るい空間にあったためか温泉の濁り具合がよく見えた。
濃度は高いのかもしれないが、匂いははかとなく漂うのみ。温度は41℃ぐらいと、こちらも高温ではない。
露天風呂の空間は周囲を壁が取り囲み、上部のみ外とつながっている。
壁のまわりには外気浴ができるように椅子が並んでいた。


出典:The SPA西新井ホームページ引用


ここは駅前にあるスーパー銭湯ながら料金は東京の中だとかなりリーズナブルで、この値段でよくやっていけるなと思っていたが、やはりそこはサービスを最低限に抑え、通常だとほかのスーパー銭湯に見られる設備は男湯だとなかった(女湯だけつぼ湯やシルク風呂がある。女性客のほうが利益率が高いのか?)。
これは善し悪しは別として、安く利用するためのトレードオフとして必然だろう。
昨今は豪華なサービスを売りにするスーパー銭湯が盛んであるが、ここのように本当に必要なものだけを用意して安く利用できる設備は自分のようなコスパ優先の人間からするとありがたい存在である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西新井
経路 西口を出て左
周辺の環境 マンションや商業施設

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 薄暗い

★設備
休憩所 エントランスロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 微妙
浴槽の種類 温泉、ジェット関連
サウナ あり
温度 40~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(204円)
備え付け あり

◆人
受付 若い男女
客層 若い人が中心


【案内】

料金

◆大人(中学生以上)◆
<平日>
一般:1,038円
湯ったりスパ倶楽部:936円

<土・日・祝日>
一般:1,252円
湯ったりスパ倶楽部:1,151円

◆小人(3歳~小学生)◆
<平日>
一般:519円
湯ったりスパ倶楽部:468円

<土・日・祝日>
一般:620円
湯ったりスパ倶楽部:570円

朝風呂(土日祝日のみ 7:00~10:00)
大人550円 小人275円

※「湯ったりスパ倶楽部」にご入会いただくと、館内を湯ったりスパ倶楽部料金でご利用いただけます。 (登録料金208円/有効期間1年間)
レンタル料金 レンタルタオル204円、館内着204円、タオル&館内着セット306円

◆入館回数券◆
11枚綴り 9,420円(土・日・祝日も利用可)

営業時間・営業期間

10:00~23:00(最終受付22:30)

<リラクゼーション>
リラクゼーションサロン【aura】
11:00~22:30(受付10:30~22:00)

休業日

年中無休

※ニフティ温泉ホームページ転載

ファンタジーサウナ&スパおふろの国(鶴見・鶴見)

2023-08-12 06:04:00 | スーパー銭湯
#ファンタジーサウナ&スパおふろの国




JR京浜東北線
#鶴見駅

▲JR鶴見駅の西口を出たところ。西口は地元の人向けの商店街が充実したところだ


▲現在地から見て南方面(地図だと上の右側)のところにバスターミナルがある

▲その西口バスターミナル


▲7番の川崎駅西口行きに乗る

▲新鶴見橋というところで降りると、おふろの国が目の前にある


▲新鶴見橋に到着

▲そのまま鶴見川方面へと歩くと



▲おふろの国の入り口がみえてくる

▲奥には駐車場


ちなみにここはスーパー銭湯のメッカとも呼ばれ、近い距離にスーパー銭湯が3つも並ぶところだ

▲鶴見川とは反対方向にヨコヤマユーランドがある。水風呂がグルシン(10℃以下)で有名


▲鶴見川を挟んだ先に、ラクスパ。どちらもさかんにメディアに取り上げられるところだ。
今回訪れるおふろの国は、そうした激戦区をしたたかに生き延びてきたところである


▲中に入ると、早速コテコテの記念写真スポットがある。ここはサウナのロウリュに力を入れており、熱波師と呼ばれる人たちが定期的に熱波イベントを開催している

▲階段には様々なポスターが張られ、通常のスーパー銭湯とは異なる様相


▲階段をのぼった先の入り口のところ。それなりに整っているが、雑多感がすごい

▲左をみれば休憩所をかねた食事処がある


▲サウナをこよなく愛する人向けのグッズが並ぶ


▲とにかくネッパネッパ(熱波)の文字が壁面を彩っている。プロレス文化を取り込んでることがわかる


実はここはずいぶん昔になるが学生の時に友人から誘われて来たことがあり、その誘い文句が「男湯に若い女の子がいる!」だった。
それを聞いて猛ダッシュで一緒に訪ねたのだが、なんてことはない女性スタッフが男湯に入ってくるだけだった。
当たり前な話だが、公共施設での混浴は法律で禁止されている。
ちなみに今でも男湯に女性スタッフが入ってくるが、どちらかというとやや年齢を重ねたお姉さんであった。


下駄箱は入り口の入ってすぐ右側にあり、コインリターン式なので100円玉が必要となる。
券売機の奥が受付で、対応してくれたのは20代ぐらいの女性。その時はあまりお客さんがいないせいか手持ち無沙汰で、ちょっと気だるそうであった。
のれんはすぐ横の目の前にあり、左が女湯で右が男湯だ。


のれんをくぐると予想通りというか、洗練さとは程遠いあらゆるポスターが壁一面を覆う。ここもコインリターン式で100円玉が必要。
ロッカーは真ん中が横並びになっていて、壁際は縦に並び、ドレッサーはドライヤーとティッシュのみ。


浴室の入り口を抜けると、やや狭いかなという印象を抱いた。以前来たときはかなり広いイメージだったので、記憶とは当てにならないものだと感じた。


カランは左隅にあり、L字型に並んでいる。左壁のところは椅子が高く、島カランのところは低い椅子になっていた。なおかつそれぞれ色が違っているのでカラフル。昨今のスーパー銭湯は必ずテーマカラーが徹底されているが、ここはそうした時代の流れに逆行している。
シャワーはプッシュ式で、水圧が微妙だった。もっと水圧がほしかった。


浴室内にある浴槽はやや変わった配置をしており、視点を入り口に戻すと真ん中に四つの湯船がユニットのようにひとまとめにされていて、それとは別に手前に白湯の湯船があり、奥に水風呂がある。


具体的にみていくと、手前にある白湯はバイブラ仕様で、広さはそこそこあって温度は40℃ぐらい。


出典:おふろの国ホームページ引用


真ん中にある四つの湯船は反時計回りに見ていくと、左手前にあるのが不感の湯で、かつ薬湯であった。たぶん36℃ぐらいと夏の暑い時に入るとめちゃくちゃ気持ちよかった。ちなみにこの日の薬湯はワイン湯だった。
右隣は一転してアツ湯になっている。44℃とスーパー銭湯にしては少々強めの設定だ。出た後にサッパリする。
奥の右側は、座湯で41℃ほど。そして最後の奥の左隣は寝湯で、こちらもジェットバスがでていて、温度は41℃ぐらい。 
   

出典:おふろの国ホームページ引用


浴室の奥にある水風呂は一段あがった作りで90センチほどの深さがあり、手を突っ込んでみたところなんと常温だった。一応対策として冷蔵庫で冷やす保冷剤が入っていたが、あまりのチープさに驚いた。ここはチラーがないのか。それともたまたま壊れていたのか。サウナと水風呂はワインとチーズの組み合わせぐらい絶対的な存在だけにこれは意外だった。


出典:おふろの国ホームページ引用


この水風呂の左となりにあるのが、名物の一つである打たせ湯と、打たせ水。打たせ湯の文字は安っぽいテープで書かれているが、すでに半分ぐらいが剥がれていて設備管理の雑さを感じた。
打たせ湯の勢いは健在で、久しぶりに浴びたのだが、強い水圧のためにめちゃくちゃ痛い。痛いのだが途中で気持ちよくなってきて、イタ気持ちよかった。


出典:おふろの国ホームページ引用


サウナは浴室の右端にあり、入り口が対面に並ぶ。手前が通常のサウナで、奥が高温サウナだ。
手始めに通常のサウナに入ると、かなり広めなのに先客が1人だけと寂しかった。それとすごく熱い。通常のサウナなのにである。
ということは、高温サウナは半端なく熱いのだろうか?
高温サウナの扉を恐る恐る開けて中に入ると、入った瞬間におもしろおかしく言いたいがための過大解釈ではなく本気で命の危険を感じた。空気を吸うのもつらくて、立ち尽くしている間の5秒が限界だった。しかも驚くべきことに高温サウナはほぼ満員御礼。ここは限界に挑戦する強者どもが集まる聖地なのだと改めて思い知らされた。
さらにここで熱波師がロウリュをやるのだからみんな完全に狂っている。
たまたま自分が浴室に入ったときは仕事を終えたであろう熱波師が入り口付近でうなだれていて、そうなるのも当然だろう。


出典:おふろの国ホームページ引用
▲通常のサウナは広く


出典:おふろの国ホームページ引用
▲高温サウナはやや狭い


サウナと白湯の間には露天風呂へと続く扉があり、その二重扉を抜けると、ここは露天風呂が2つある。
手前にあるのは高濃度炭酸泉で、3~4人が入れるぐらいの広さ。温度はやはり39℃ぐらいだが、濃度がそれなりにあるので熱く感じる。
解説はいくつか張ってあったが、三菱ケミカルを使用と炭酸泉のメーカーを明示してるのは初めて見た気がする。


出典:おふろの国ホームページ引用
▲どこのメーカーを使ってるのとかお客さんはあまり気にしないような…


奥にある湯船は露天風呂にしては広めで詰めれば5~6人は入れるかもしれない。
ここは不感の湯で、夏場だとすごくぬるくて気持ちよかった。
今回は夏に来たので、すべてがちょうど良かったが、逆に冬だったらかなり微妙に感じたかもしれない。
ここはとにかくあいてるスペースを椅子で埋めつくしているので、休憩にまったく困らない。


出典:おふろの国ホームページ引用


客層はほぼ中年ばかりで、この独特な客層も面白い。
もう一つ特異な点は、やはりポスターや浴室内にあるのぼり旗など、サブカルチャー色の強さだ。
熱波師と呼ばれる人たちがスターのように喧伝されていて、文字通り見せ物興業として演出してる。
この方向性は昨今のスーパー銭湯におけるメインカルチャーとは一線を画しており、これは今後とも続けてほしいと感じた。そもそもみんな同じだとつまらないし、今の時代はサブカルチャーがすぐにメインカルチャーの表舞台に引き上げられて寿命が短いこともある。
考えてみれると日本独自の銭湯という文化も、地球規模でみればサブカルチャーだったと言える。
もしも鎖国がなく早い段階から西洋文化に浸食されていたら、いまの銭湯文化は廃れていたかもしれない。
いつの時代も文化は隔絶されてこそオリジナルを発揮することができる。今後ともその独自の世界観を継続していってほしいと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 鶴見
経路 鶴見川沿い
周辺の環境 鶴見川、競合他社、小学校、病院、パチンコ屋

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏のタイル絵
統一感 あり
置物 のぼり旗
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、熱湯、座湯、寝湯、バイブラ、水風呂、炭酸泉、不感の湯
サウナ あり
温度 46~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(150円)
備え付け あり

◆人
受付 20代の女性
客層 中年がメイン


【案内】

料金

【平日】
大人(中学生以上):850円
子供(3歳-小学生):350円

【土日祝.特別日】
大人(中学生以上):980円
子供(3歳-小学生):400円

貸タオル   150円
貸バスタオル 250円
タオルセット 350円

営業時間・営業期間

◆土日祝8:00〜最終受付:23:00(浴室営業は23:40まで)
◆平日11:00〜24:00

住所

神奈川県横浜市鶴見区下末吉2-25-23

交通アクセス

JR川崎駅・鶴見駅よりバス利用、新鶴見橋停留所下車
第2京浜国道1号線沿い新鶴見橋

※ニフティ銭湯ホームページ転載

読売ランド丘の湯(東京・京王よみうりランド)【閉店】

2023-07-22 06:51:00 | スーパー銭湯
#読売ランド
丘の湯
2024年1月8日閉店




京王相模原線
#京王よみうりランド駅
▲京王よみうりランド駅


▲階段を降りて


▲改札口

▲改札口を出て左に進むと


▲ゴンドラ乗り場がある


▲徒歩やバスでもいけるが、普段乗る機会がないゴンドラ(スカイシャトル)で行くことに

▲ちなみに小田急にも読売ランド前駅というのがあるが、そちらも歩くと20分以上掛かるので、どの駅からアクセスしても乗り物で行く宿命にある


▲チケット売場


片道300円で、往復券だと500円だ

▲グルグルのぼり

▲ゴンドラに乗ったところ。扉は自動で閉まるとあったが、いつまでも閉まらないので焦った

▲出発進行

▲急勾配をかけのぼり




▲想像以上に高くて、しかもかなり揺れるのでめちゃくちゃ怖かった


▲ジェットコースターの中をすり抜けていき


▲大絶叫がこだましていた


▲右に観覧車が見えるが、その観覧車の足下に丘の湯がある


▲ようやく地上が近づいてきて

▲到着


▲ゲートを抜けたら

▲観覧車がある方の右に進む


▲そのまま真っ直ぐ行くだけだ



▲丘の湯に進む階段




▲のぼると駐車場がみえるが、その奥の建物は丘の湯ではない

▲右に観覧車がみえる

▲ここはゲームセンターや自販機、レストランが入ってる施設


▲そこを抜けて


▲ようやく丘の湯がみえてくる。ちなみに、この一帯の丘は古賀政男の代表曲である「丘を越えて」のモチーフになった場所。この付近で桜の花見をしているときに思いついた曲だそうだ



▲入り口からすでにすごい数の人であふれていた


中に入ると、突き進んだ奥が下駄箱のスペースで、右に自販機がある。ちなみに下駄箱はコインリターン式なので100円玉を用意する必要がある。
自販機のところではほとんど親子連れが並んでいた。
入浴料は最近になって値上げされたとはいえ、休日料金でも1000円以下はうれしい。ただ、タオルなどは別料金なので、持っていないと追加料金が発生する。


受付は自販機のすぐ横にあり、対応してくれたのは40代ぐらいの女性。帰りの時は男性ばかりと不思議な入れ替えだった。挨拶はみんなきちんとしているので、このあたりはさすがスーパー銭湯。
受付をすぎれば、物販やマッサージ、食事処などといった設備や空間が所狭しと集約されていた。


▲この時は恐竜パークという催しをやっていた


左に見える通路を奥まで進むと、男女別ののれんがみえてくる。手前のスペースは小さな休憩所で、片隅には漫画本(ほとんどがメジャーなタイトルばかり)がビッシリと並ぶ。若い人を中心にほとんどの人がマンガを黙々と読んでいた。


のれんをくぐると、元々狭いこともあるのだろうが、脱衣場はリッスイの余地がないほどの混雑ぶり。
ロッカーはわかりやすい作りで、真ん中に島ロッカーがあり、それを取り囲むように左右の壁にもロッカーが並ぶ。ここもコインリターン式なので100円玉が必要だ。
入り口から子どもの多さは分かっていたが、ずっと子どもの無遠慮な叫び声が響き、ちょっとしたカオス状態に。軽い熱中症状態だったせいもあってか、頭が痛くなってきた。
そそくさと服を脱いで浴室へと進むと、緩衝スペースを抜ければ、通常のスーパー銭湯とおなじく標準的な設備がすべて詰め込まれている。空間はやや狭いので、非常に密着度が高い。
浴室は中央に腰掛け湯が鎮座し、その右側に洗い場のカラン群がある。作りは一般的なスーパー銭湯とおなじだが、シャワーは自分で止められるのがうれしい。一方で、出の悪いヘッドがいくつかあって、若干の不満も。閉店までの期間を考えるとこれらが改善されることはないだろう。


入り口から見て奥にあるのは水風呂とサウナで、水風呂はスーパー銭湯としては冷たくて16℃ぐらいか。
サウナも入ってみると予想以上に熱くて、100℃ぐらいはあったかもしれない。久しぶりに目をあけてるのもつらいと感じるほどだった。


出典:丘の湯ホームページ引用


浴室の左側には、ジェットバスと熱(あつ)湯が並ぶ。
手前にあるのが熱湯で、43℃以上は確実かと思われた。スーパー銭湯は基本的に無難に徹したところばかりだが、ここはだいぶ攻めてるなという印象。
ジェットバスは一通り揃ってるが、ここの設備がおもしろいのは、すべての湯船に湯船の通路があることだ。これは他の銭湯に見られないユニークな点である。


出典:丘の湯ホームページ引用


出典:丘の湯ホームページ引用
▲こんな感じの通路がある


露天風呂の入り口は、浴室に入ってすぐ左側にあり、階段のところでは夏仕様なのか足下に複数の水シャワーが出ていた。ちょっと冷たい程度だが、うれしい気遣いだ。


露天風呂のスペースも決してそんなに広くないが、一通り揃っている。
真ん中にあるのは、円形の微細泡による白濁の湯で、露天風呂では一番のメインとなる湯船。温度は40℃ぐらいとぬるめなので、長湯をしてる人が多い。


出典:丘の湯ホームページ引用


この白濁の湯を取り囲むように複数の湯船が並んでいる。
右から見ていくと、最初にあるのは壷湯で、三つある。こちらはやや大きめなので親子で入れるかもしれない。
温度は40℃ぐらいと低め。


出典:丘の湯ホームページ引用


奥の右にあるのは各地の温泉を再現したものらしく、見た目は白湯だけれども成分が温泉なのだとか。
温度はやや高めで42℃ぐらい。
その温泉の左隣にあるのが寝湯で、寝湯といっても浅浴槽になっていて縁に頭をあずけることができる。温度も低めで、のんびりと浸かることができた。


左隅にあるのは寝ころび湯で、こちらは薄いお湯が流れてて石の枕があるもの。かなり人気の設備だったが、タイミングを見計らって使うことができた。
ガッツリ寝てる人が多く、みんな夏の暑さに疲れてたのかもしれない。


出典:丘の湯ホームページ引用


手前の左側にあるのはミストサウナで、窯の中を演出するためなのだろうが、自分みたいな身長のない人間でも腰と膝を曲げないと入れないので、大柄な人は這いつくばらないと入れないかも。
なんとか二重扉を抜けると、ミストサウナの空間になっており、かなり熱い。ミスト自体は濃霧というほどではなく、視界はそれなりに見通せた。奥に塩があるので、それを体に塗りつけて垢や皮脂をゴシゴシ落とすことができる。


出典:丘の湯ホームページ引用


これらの設備の空いたスペースには東屋の休憩所があり、そこでは若い人たちがみっちり肩を並べて語らっていた。今の時代はどうしてもスマホ片手に話すことが多いので、ロッカーにスマホを預けて話し合える場所があるのは貴重な機会ではないかと思う。
全体的にスペースはやや狭く、それでもあらゆる設備を備えているので、設備に関しては不満を持つ人はいないだろう。
ただ、とにかく小さな子どもや若い人ばかりなので落ち着ける空間ではなかった。叫び声が響いてるだけでなく、後ろから思いっきりシャワーを浴びせられたり、服を来た子どもが走り回っていたりと、まさに遊園地そのものだった。
逆にいえば、子ども連れは多少の無礼講も気にせずに遊ばせることができるだろう。
来年には閉店するということでお別れ効果で人を集めているのか、それとも元々人気があるけど老朽化で店じまいをするのか分からないが、これだけ来店客がいて閉店するのは非常に勿体ない気がした。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 読売ランド前
経路 スカイシャトル
周辺の環境 読売ランド

●空間演出
建物外観 スーパー銭湯
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 微妙
浴槽の種類 熱湯、座湯、ハイパージェット、水風呂、白濁の湯、人工温泉、寝湯、うたた寝湯
サウナ あり
温度 40~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け あり

◆人
受付 40代の女性
客層 若者や親子連れ

【案内】

住所
東京都稲城市矢野口3302-8

アクセス
京王よみうりランド駅下車→ゴンドラ「スカイシャトル」で5~10分
もしくは小田急バスで5分
読売ランド前駅下車→小田急バスで10分
新百合ヶ丘駅下車→小田急バスで20分
中央自動車道 稲城ICより稲城大橋経由2km

料金
【平日】
大人820円(会員770円) 小人500円(会員450円)
【土日祝】
大人920円(会員870円) 小人550円(会員500円)

タオルの販売、バスタオルのレンタルあり

営業時間
10:00~24:00(最終受付23:30)

休業日
不定休

※ニフティホームページ転載

綱島温泉湯けむりの庄(横浜・綱島)

2023-07-08 05:16:00 | スーパー銭湯
#綱島温泉
湯けむりの庄





東急東横線
#綱島駅
▲綱島駅


▲階段を降りて


▲改札口


▲出たら左が北口

▲右を向くとバーキンと横浜家系ラーメンがある

▲そのまま直進した突き当たり

▲左に向いたところ


▲直進すると左に駐車場がみえるが

▲かつて送迎バスの跡地だったところ

▲大通りに出たらそのまままっすぐ横断歩道を渡る。写真の右に停留所がみえている

▲右に向いたこちらが送迎バスの停留所。真ん中付近にある黒い車が送迎バスになる

▲ここに停車している


▲15分間隔で運行される。バスというかワンボックスカーなので満員の9人が乗った時点で出発するようだ


そして車に揺られて5~6分すると



▲湯けむりの庄に到着。こちらは入り口

▲駐車場の奥に進むと見えてくる建物

▲入り口

▲エントランスはホテルのようだ


▲右を向いた館内入り口


下駄箱は靴を脱ぐ場所の左側スペースにあり、下駄箱の鍵にバーコードがついている。バーコードを介してサービスを受けて、最後に一括精算するシステムだ。
入り口から入って左側に受付のフロントがあり、対応してくれたのは20代の若い男性。すごく対応が丁寧でさすが大手のスーパー銭湯だと感心した。
初めてかどうか聞かれたので初めてですと答えると、注意事項の書かれた用紙を渡されて、確認したらチェックするように要求される。
ここまでするのかと驚いたが、客を教育するのも優良店の条件なので抜かりなく運営していることが伺える。
岩盤浴を利用するかどうか聞かれたり、タオルや館内着を返す方法なども教えられる(返却はフロント裏にあるボックスに入れ、精算機はその横にある)。


フロントを抜けると、目の前に現れるのは吹き抜けの開放感あるロビーで、適度な距離を置いた椅子が並び、館内服を着た人たちが各々くつろいでいた。
ロビーの隅っこには巨大なぬいぐるみが置かれていて、どうやらベッド代わりにもなるようだ。若い男性が猫のようなポーズで横になって寝ていた。
さらに奥には食事所。とにかく綺麗で優雅で、まるでホテルに迷いこんだような気分。ホテルと違うのはみんな館内服を着てることぐらいか。
とにかく人であふれていて、この時点で人気なのも納得だった。


出典:スーパー銭湯全国検索ホームページ引用
▲左上が送迎バス。右上がエントランス。左下がフロント。右下がロビー 


中央付近にある階段をのぼると、二階にあがって最初に目に止まるのが右側にあるフィットネスクラブ。こちらは原則的に会員にならないと利用できないものだが、非会員の初回限定でなお且つ身分証を提示すれば2200円で利用できるという。この界隈の相場はよく知らないのでお試し価格で入浴料より高いのはどうなんだろう?と思ったが、扱っている機械はイタリア製の有名ブランド「テクノジム社」の最高級ラインに統一しているそうだ。自分からするとチンプンカンプンだが、知ってる人なら納得するかもしれない。
最近はこうしたフィットネスクラブとスーパー銭湯が一体化したところが増えているが、その先駆けとなったのが湯けむりの庄である。


階段をあがったすぐ左側に男湯ののれんがみえる。
のれんをくぐると、最初に撮影機器は使わないでくださいという注意書きがあり、その先にロッカーが並ぶ。
手前は個室のような空間の中にロッカーが壁沿いにコの字に並び、奥に進むと縦型のロッカーが島と壁沿いに連なる。
ロッカーは好きなものを選べるので、浴室の入り口近くを選んだ。部屋の奥にはドレッサーがあって、ドレッサーの数は規模にしては若干少ないかもしれない。


浴室の入り口は右側にあり、中に入ると通路が十字路になっている。なのでおおよそ四つに区分することができる。
左手前がサウナコーナーで、立ちシャワーに水風呂、サウナがくっついている。
水風呂は5~6人は入れる広さで、水温は14℃とめちゃくちゃ冷たい。この手のスーパー銭湯ではかなり攻めた温度だ。こうした設定は、やはりサウナのブームの影響だろうか。しかも黒湯なので贅沢である。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


サウナもめちゃくちゃ広くて、30人ぐらい入れるスペースだった。
横から見るとコの字になっていて、大半が人で埋まっていた。人の数だけでなかなか壮観だった。真ん中の前方には石が積み重なり、その奥にテレビがあった。
今流行りのオートロウリュではなくセルフロウリュなのかと思っていた矢先、横に座っていた中年男性がおもむろに立ち上がると柄杓を手に取って水を丹念にかけ始めた。手慣れた様子から常連客なのかもしれない。
水の蒸発する音がサウナ内にゆっくりと伝わり、少し間をあけてから一気に熱波が襲い始めてきた。どのタイミングでやるかはルールがないようだが、やり過ぎない限りは文句は言われないだろう。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用
▲写真だと実物より広く見せがちだが、写真の通りかなり広かった。ここでもサウナハットを被る人たちが一部みられた


浴室の左の後方にあるのがカラン。スーパー銭湯なので時間の経過とともに止まるものだが意外と長く出るので使い勝手は良かった。勢いもあり使い心地はよい。備え付けはポーラー製の高級そうなもので柑橘類の上品な匂いがした。


右手前は黒湯の湯船で、こちらも広くて10人ぐらいが入れそう。浅めの浴槽で奥には電気風呂がある。弱、中、強と分かれていて、弱は無反応。中もほぼ感じず。強はようやく電気の刺激を感じたが、それでもめちゃくちゃ弱い。これでは低く抑えすぎじゃないだろうか。
温度は温度計だと40℃を示していたが、体感的には41℃ぐらい。
足元がヌルヌルしてて滑りやすいので、入るときは要注意だ。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用
▲こちらが源泉黒湯の浴槽


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用
▲その端っこに電気風呂がある


浴室の右奥にはボディジェットと寝湯のジェットが左右に分かれて並ぶ。ともに白湯で温度は低くて38℃ぐらい。このボディジェットのところにいかにも高級そうな盆栽の松が飾ってあった。繊細なので手を触れないでとある。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


右に進むと露天風呂で、こちらはかなり凝っている。
左手前には黒湯+炭酸泉の湯船で、若干狭いものの8人ぐらいは入れる規模。人気らしく常に人でいっぱいだった。
入ってみると、温度は39℃ぐらいで、炭酸はそんなに濃度が高くない。これなら横浜の大口にある鷲の湯の炭酸泉(こちらも黒湯を使っている)の方がはるかに濃度が高かった。


右に目を転じると、手前につぼ湯が2つ。珍しいことに御影石のつぼ湯で、こちらも中に入ったら足下が滑りそうになる。温度は41℃ぐらいで狭いので手足は伸ばせないが完全な一人用なので気兼ねなく入っていられる。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


露天の真ん中付近には円形の黒湯の湯船が二つ重なっている。
下段の方は浅浴槽で、縁を枕にして寝ながら入ることもできる。中央部は少し深くなって、温度は低めで40℃ぐらい。
上段の方は熱湯仕様で43℃。こちらは若干狭いが、それでも数人は入れる。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用
▲上段のほうの湯船


浴室の一番右にしつらえてあるのがうたた寝湯だ。こちらも黒湯でとにかく黒湯尽くし。しかもみんな超濃厚だから恐れ入る。前後3人ずつで計6人が横になれる。お湯の厚さはかなり低くて背中部分しか触れず、夏場はいいとして、真冬などはかなり厳しいだろうなと思った。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


湯船の隙間にはカウチや椅子、ベンチが無数に並び、休憩に困らない。入浴している人と休憩している人が半々ほどだ。
露天風呂の中央の一番奥にはスチームサウナがある。扉をあけて中に入ると、正面が立ちシャワーで左が入り口。
中に入ると壁一面に椅子が連なり、奥の真ん中に暖房がある。手前には塩のボウルがあるので、塩をで体をこすって垢を落とすことができる。
この手のスチームサウナは大半が蒸気で白い闇に覆われているが、ここは本当にスチームサウナなの?と思うぐらい視界は良好。むしろ蒸気すら確認できなかった。温度は60℃ぐらいと快適。ずっといられるぐらいだった。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


露天風呂の周りはここがビルであることを忘れるぐらい木々が植樹されていて、心落ち着く空間だった。たまたまか知らないけど客層は若い人が多い割にはマナーが良くて騒ぎ声も聞こえてこなかった。平和そのものだ。


客層は高齢者もいるけど、半数以上は若い人。中高年や高齢者は少数派だった。
ロビーで見かけるのは若い女性が多く、ほかのスーパー銭湯と比べても年齢層が全体的に若いと感じた。


ここがオープンした当初はかなり話題になっていて、いつか行こうと思いながらだいぶ時間が経ってしまった。
いま振り返ってみると、なぜもっと早く来なかったのだろう?と後悔するほど良く出来たスーパー銭湯だった。
値段は決して高くないのに質は極めて高く、コストパフォーマンスに関しては全国屈指ではないだろうか。
今となっては設備の一部が相対的に古くなった部分もあるが、とにかくすべてに満足できたので、すぐにでもまた来たいと思える場所だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 綱島、新綱島
経路 送迎バスに乗る
周辺の環境 大通り、商業施設

●空間演出
建物外観 広大な施設
壁画・眺望 観葉植物
統一感 あり
置物 松
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 黒湯、ボディジェット、黒湯炭酸泉、つぼ湯、寝湯
サウナ あり
温度 38~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 すごく丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(料金に含まれる)
備え付け あり

◆人
受付 20~40代の男女
客層 若い人を中心


【案内】

住所
横浜市港北区樽町3-7-61

電話番号
045-545-4126

営業時間
9:00~24:00 (最終受付 23:00)

定休日
年中無休

駐車場
215台無料駐車場完備

大人 (中学生以上)
平日1430円
休日1540円

小人 (小学生)
平日1070円
休日1210円

岩盤浴 (中学生以上)
平日+880円
休日+990円

※スーパー銭湯全国検索ホームページ転載