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東急田園都市線の用賀駅を降りると、歩いて10分ぐらいのところに藤の湯がある。
マンションが軒を連ねる大通に、半分隠れるように建っていたのが藤の湯だった。
その立派な宮造りと現代的なマンションとのコントラストが鮮やかだ。
古い銭湯が好きな人は入り口からヨダレが垂れること間違いなしの銭湯だろう。
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▲用賀駅。本来なら南口に降りるべきだったが東口にでてしまった
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▲南口方面へと歩く
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▲ひたすらまっすぐ
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▲この奥に南口の出口がある
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▲途中、消防署がある
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▲地図だとこのあたりのはずだが…
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▲右側をみると、コンビニの横になにやらそれっぽい建物が
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▲到着
マンションの裏に宮造りの建物が突如として現れるのは、ある意味日本的というか、奇抜な組み合わせだ。
外見からして古い銭湯であるが、内部は意外にも今風な要素も散見される。ただ古さを打ち消すのではなく、むしろセンスある形に整えるような演出だった。
左奥はコインランドリーになっていて、どんな感じか覗くと若い男女が利用していた。銭湯の入り口は右側。
入ると、最初はテラスのような休憩所になっていて、人でごった返してる。
ここがユニークなのは番台であるが、配置がフロントであることだ。
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ふつうは番台だと入り口に下足箱があって男女に分かれるのだが、ここでは最初に番台があり、その番台の左右に下足箱がある。
こうした方法だとプライバシーが確保されて合理的だと思ったが、他の銭湯でもなぜこうした方式が広まらなかったのか謎である。
番台に座るのは80代ぐらいのおばあちゃん。いかにもドラマに出てきそうな感じの人で声が高く、話し方もそれっぽい。とても好感がもてる。貸しタオルをかりるときは「ハイよ」といった感じだ。人気者なのかお客さんとずっと話していた。
脱衣場の中に入ると、また期待を裏切らない景色が広がる。木造建築の雰囲気をしっかり残した造りで、渋い柱などがその古い建物の色気を醸し出していた。
ロッカーも木を基調としており、建物と非常にマッチしている。
体重計や柱時計、非常ベル(特にこれが実際に使えるのか?と驚くほど古いものだった)も年代物で、やや薄暗い感じもその古さに拍車を掛けていた。
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浴室に入ると、脱衣場と同じように木をふんだんに見せた構造をしていて、本来ならある壁絵の部分は木の板がはめ込まれていた。
下の部分にタイル絵。花の絵であるが、藤ではなかった。
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設備は、入り口からみて島カランが真ん中にあって、左右の壁にもある。
浴槽は、奥に一つ。左側がバイブラで、右側がステンレスの棒で仕切られた座湯が2つ。
あと特筆すべきは、右奥にある桧風呂。大人が2人入ればいっぱいになるが、豪華な屋根付きだ。
そんな感じで、ここは木が主人公の銭湯である。昭和というよりも大正、明治といった感じか。
ちなみにお湯は主浴槽が42℃ほどで、桧風呂が39℃ほど。熱いのが苦手な人も桧風呂なら入れるだろう。だだし、蛇口からお湯と水が出ていて、お湯がめちゃくちゃ熱かったので蛇口に要注意。
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こうした銭湯であるためか、非常に混雑していた。それと入浴客が多種多様である。
最初に入ったときは下足箱ですれ違ったのが、外国人。それと途中で小さな女の子たちも入ってきたし、親子連れが何組かいた。あとは全身刺青を入れた人や高齢者はほかと変わらないけど、若者も多かった気がする。
とにかく古い銭湯が好きな人やセンスある空間に興味がある人には是非ともお勧めしたい銭湯である。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 用賀
経路 通りをまっすぐ
周辺の環境 マンション
●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 木の板
統一感 あり
置物 世界の鯨、版画
照明 ふつう(ちょっと暗め)
★設備
休憩所 番台前
脱衣所 きれい
シャワーの出
浴槽の種類
サウナ なし
温度 39℃、42℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ほんわかする
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり
◆人
受付 80代のおばあちゃん
客層 高齢者、中年、若者、少年少女
【案内】
住所
〒158-0096
世田谷区玉川台2−1−16
電話番号
03-3700-3920
アクセス
東急田園都市線「用賀」駅下車、徒歩8分
休日
金曜、第4木曜
営業時間
15:30−23:00
※東京銭湯ホームページ転載