銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

小松湯(川崎・川崎)

2018-10-20 06:40:28 | 銭湯


JR川崎駅からはるばる北に歩いて30分ぐらいのところに小松湯がある。かなり歩くので、地元客以外はバスで来るのが無難だろう。
川崎らしく小さな工場と住宅街が混在した街にあって、地域に根ざした銭湯だった。




▲川崎駅


▲ここから小さな旅がはじまる


▲ひとまずシネチッタ方面に歩く










▲シネチッタを横切ってひたすら真っ直ぐ歩く

















▲大通りを渡り








▲一度、左に渡る












▲歩道橋があるところを左




▲ガソリンスタンドがある方に渡る






▲ガソリンスタンド沿いに右折したところ










▲大通りにでる。その先の奥の道を行きたいのだが…


▲信号がないので仕方なくぐるっと回ることに










▲左折したところ(歩道橋をわたらなければ、大通りに出たところを真っ直ぐの道)


▲学校を横に歩いて






▲ここでようやくみえてくる






▲到着


▲ちなみに、目の前は公園





▲玄関先で、小便小僧が出迎えてくれる


▲下足箱


普段から歩き慣れているので、これぐらいはさほどキツくなかったが、他の人にはオススメしない。わざわざ銭湯に入るためバスに乗るのも面倒だろうし、それを考えるとほとんどの客が地元客だろう。
住宅と小さな工場が交互に建っているような地域で、こんなところに銭湯があるのだろうかと歩いてて不安だったが、着いてみると意外と周囲に溶け込んでいた。
川崎と言えば最近はいいイメージがないが、実際に歩いてみると穏やかな雰囲気で、かなり一部のイメージで損しているなと感じた。


肝心の銭湯であるが、下足箱に靴をあずけて中に入ると、まず目に飛び込んでくるのが若干広めの休憩室。ソファーが並び、奥にはテレビが設置してある。
左にはフロント。フロント内ははごちゃごちゃした感じで、座るのは60代半ばほどの男性。
ここの店主は終始にこやかでとても対応が良かった。帰りは女性だったが、女性も気持ちいい対応をしてくれた。


男湯は左側にあって、のれんをくぐると、脱衣場もやや広め。
手前の壁際にロッカーが並び、入り口前にも島ロッカーがある。
それと真ん中には、座れるテーブル。右端には、ワンダーコア(腹筋運動の補助器)が置いてあった。
左側には、新旧2台のマッサージチェアが背中合わせで置いてある。それとベッドマッサージ機だろうか? それらしきものも置いてあった。
あとは、入り口右側に給水機。
天井はギザギザの波状になっており、壁には南国のヤシの木の写真がはられてある。差し込む西日の雰囲気がなんとも平和的だ。


浴室に入ると、最初に目に飛び込んでくるのが、壁絵。チップタイルで描かれた海中の景色である。熱帯魚や亀が優雅に泳いでいる。
左に目を転じると、入り口の横に水風呂。さらに隣はサウナ。
水風呂に手を突っ込むと、かなり冷たかった(具体的な温度は分からなかった)。


浴室の真ん中には島カランが2つ。といっても、左側の島カランは小さくて両側あわせて4人しか座れない。
両壁にもカランがあるが、左側の壁はハンドシャワー。ところどころにさりげない気遣いと工夫が感じられる。手前右側には、立ちシャワーが2つある。


奥の浴槽も種類が豊富だ。大まかに3つに分かれており、右側の薬湯のお湯は寝湯が2つと、座湯が2つ。
真ん中は白湯で、縦長になっており、手前が浅浴槽で奥が深浴槽。その右隣は電気風呂となっている。
左側は、白乳色の薬湯。
温度は、真ん中と右薬湯が43℃ほどで、白乳色の薬湯は、40℃ぐらいか。
それと浴槽の右端には、「足ふみ」がある。タイルの上に半円の筒状ステンレスが埋め込まれており、そこで足ふみをするらしい。やってみたが、体重を掛けるとけっこう痛い。
浴槽全体は白を基調としており、ところどころ黒ずみも目立つが、古い銭湯にしては清潔な方だろう。


客層はほぼ高齢者。客の出入りの度に挨拶が取り交わされ、隅っこの縁では集まって会話してる人たちがいた。かなり交流の活発な銭湯のようだ。
このあたりは、生活と仕事の場が区別されていない川崎という地域性と関係があるかもしれない。


全体的に見て特別な個性を発揮した銭湯ではなかったが、コンパクトながら多くの設備を網羅しており、店主の人当たりも素晴らしく、久しぶりにいい銭湯に来たという気持ちになった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR川崎駅
経路 北に向かってほぼ真っ直ぐ
周辺の環境 公園、住宅、工場

●空間演出
建物外観 平屋の一般的な建物
壁画・眺望 海中を描いたチップタイルの絵
統一感 あり
置物 ワンダーコアなど健康器具
照明 ふつう

★設備
休憩所 入り口目の前の広めでゆったりした感じ
脱衣所 健康器具が充実してる
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、寝湯、座湯、バイブラ、電気風呂、白乳湯
サウナ あり
温度 40、43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 感じが良い
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(無料)
備え付け なし

◆人
受付 60代半ばぐらいの男性
客層 高齢者がほとんど


【案内】

住所
〒210-0834 
川崎市川崎区大島5-8-7

電話
044-233-3371

営業時間
14:00〜26:00

定休日
8日・18日・28日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載