銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

広尾湯(東京・広尾)

2019-03-02 06:27:16 | 銭湯

東京メトロの広尾駅から歩いて10秒ぐらいのところに広尾湯がある。
賑やかな商店街の中にあって利便性が高く、人気のある銭湯だった。

【広尾湯】をザックリ言うと
・昨年、新しく改装
・駅前でめちゃくちゃ近い
・庶民的な雰囲気
・泡尽くしで足下が危険
・ビル銭で狭いが清潔感はある










▲東京メトロ日比谷線の広尾駅



▲改札口を出て右を向いたところ



▲そこを右に曲がる









▲到着



▲訪れたときは、ビルの外装工事中だった



▲それと後ろを振り向くと



▲微かに東京タワーの先端がみえる



▲到着したのが早かったので、目の前のスタバで時間をつぶすことに。
二階の一部にテラス席があり、寒いとあって誰も座っていなかった



▲スタバから格子越しに広尾湯が見える



▲開店前をかなりの人が待っていた



開店前に並ぼうか迷ったのだが、混雑する脱衣場で脱ぐのも嫌なので、少し待ったあとで入ることに。
玄関口はかなり狭く、ビル銭ならではといった感じである。
扉をあけて中に入ると、目の前はちょっとした休憩スペースになっており、右側には3人ほど座れるカウンターがある。
そのカウンターには漫画も置いてあり、ロビーの真ん中には椅子も。その奥に受付のフロントがある。
座るのは、60代ぐらいの女性。本当に普通の対応といった感じである。



※出典:東京銭湯ホームページ引用


下足箱の鍵を渡すと、かわりにロッカーの鍵を受け取る。
左側にある男湯ののれんをくぐって中に入ると、かなり新しい感じだ。
それもそのはずで、リニューアルしたのが2018年の1月(訪れたのは、12月上旬)。
まだ一年も経っていない。
床はスーパー銭湯に見られる水はけのよいもので、ロッカーは手前L字に並び、真ん中にも島ロッカーがある。
右側には手前壁際に常連用のロッカー。その奥に洗面台が設置してあった。



※出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室に入ると、まず驚かされたのが人の多さだ。開店前はこんなに人がいたっけ?と思うぐらい混雑している。
元々、ビルの銭湯なので広さはなく、その中に自分も含め15人ほど。
カランはほぼ埋まり、湯船もだいぶ人が入っていた。


浴室の作りは、典型的な作りで、真ん中と左右の壁にカランがあり、手前右側に立ちシャワーが2つ。
奥に浴槽である。
それと脱衣場が綺麗だったので、浴室もリニューアルしたのかと思いきや、ほとんど古いまんま。
どうやらリニューアルは脱衣場限定もしくは部分的だったようだ。



※出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯の方だろう。大抵、撮影されるのは女湯である


浴槽は、L字型で、左の方が手前にせり出している。
右側が深浴槽で、バイブラ。
左側が一応浅浴槽なのだが、複雑な段差がつけられていて、左奥は中ぐらいの深さになる。
その浅浴槽の右側が同じくバイブラで壁奥に向かってなぜか段差があり、どうしてこんな作りにしたのか理解に苦しむ。
そして、左側は少し深めになっていて、浅浴槽と深浴槽のちょうど中間ぐらいの深さになっている。
壁のところにはわざわざ深さがcm単位で表示されており、浅浴槽のところが65cm。
左側の中浴槽の深さは95cmと表記してあった。
その中浴槽は座湯であるが、水まくらは残念ながら機能していなかった。
そして左側の手前にせり出したところがボディージェット。
ボディージェットは(立)とあったので、立って使えということなのだろう。
しかしそのまま正直に立つと足の部分しかジェットバスが当たらないので、膝で立つのが正解だ。
しかし、ずいぶん中途半端な位置に作ったボディージェットである。
それと広くない湯船に複雑な段差があって、あらゆる方面から泡を発生させるものだから、足元が見えなくて危なっかしい。
初めてくる人は要注意である。



※出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらも女湯。男湯はこの反対の作りになっている



※出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こんな感じで、超アワアワになる


壁画は、ペンキ絵ではなくモザイクのタイル絵。よくある湖畔の近くに西洋風のお城が建てっており、背景には山が連なっている。


客層は、ほぼ高齢者で人数は多いものの、客同士の会話はなかった。それと一見さんが珍しいのか、久しぶりにジロジロ見られた。
あとは、カランに私物の置きっぱなしが目立つ。ただでさえ狭くて人数が多いのに私物を置かれるとたまったものではない。


広尾というと代官山や白金に挟まれた高級住宅街ということで、さぞかし意識の高い銭湯なんだろうなと思っていたが、実際に来てみると庶民的で古くて、自分みたいな人間でも気軽に入れる銭湯だった。
街自体も駅前にお寺や墓があったりと、およそ一般的な高級住宅地のイメージとはかけ離れた風変わりな街だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 広尾駅
経路 商店街側に進む
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 古いビル
壁画・眺望 タイル絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント前ロビー
脱衣所 リニューアルして綺麗
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、座湯、ボディージェット
サウナ なし
温度 42℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け なし

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒150-0012
渋谷区広尾5−4−16

電話番号
03-3473-0624

アクセス
東京メトロ日比谷線「広尾」駅下車、徒歩1分

休日
水曜

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載