地下鉄丸ノ内線の中野坂上を降りて徒歩1分圏内の住宅街にクラブ湯がある。
看板こそ変わったネーミングではあるが、見た目も中身もふつうの古い銭湯だった。
【クラブ湯】をザックリ言うと
・攻めた名前の割には建物が保守的
・店主がフレンドリー
・浴槽の作りは少し変わっている
・温度の違う浴槽がある
・設備の一部は新しい
▲中野坂上駅
▲そのすぐ右にある大通りを進む
▲歩いている途中でもう一つの出口を発見。こちらならより近いだろう
▲ここの居酒屋さんとファミマの間を左折する
▲先ほどまで商業ビルが立ち並んでいたのに、裏手に入るといきなり住宅地というギャップが面白い
▲もう見えてきた
▲隙間からは、高層ビル群がみえる。このへんの風景は新宿ならではだ
▲到着
▲下足箱はこんな感じ
扉をあけると、下足箱が男女に分かれている。ということで受付は間違いなく番台なのだが、中に入ると露出した番台タイプではなく、囲いのあるもの。なのでのぞき込むように受付に回る必要がある。
座るのは、60代半ばぐらいの男性。
いつものように「こんにちは」と挨拶すると、「おっ、どうも」と手をあげて返してくれた。
あくまでも推測だが、(見覚えない人間だけど、たまに来る客か?)と思われたのかもしれない。おちゃめで人柄の良さを伺わせる店主である。
脱衣場は、古典的なもので古くて小さなロッカーが右壁と左の間仕切りに並ぶ。その真ん中には、プラスチックのベンチと、その手前にテーブルと椅子。右側奥には、アナログの古い金属製の体重計がある。ノスタルジックなのはいいが、針が小刻みに揺れるので正確にははかれない。
出典:ベビーキッズTVホームページ引用
トイレは手前右側にあって、もちろん和式。このあたりは創業時からずっと変わってないのだろう。脱ぎ終えると入浴前に入ったのだが、窓が全開だったので寒くて仕方なかった(2月上旬に訪れた)。
浴室の扉を開けると、真ん中に島カラン。右手前には、立ちシャワーが2つ並んでいる。設備は結構新しいという印象。
左右の壁にもカランがあるが、奥行きはなく、少し狭い。それと意外なのは備え付けがあったことだ。石鹸とリンスインシャンプーがあった。
ただ期間限定で置いてありますという表示があったので、実験的に置いてあるだけなのかもしれない。
浴槽は、奥にあっておおざっぱには、ぬるゆとあつゆがある。
全体的にL字型になっていて、左が深浴槽のあつゆ。ちょっとしたバイブラになっているが、威力は弱い。
それと右が主浴槽で、ジェットバスと、手すりのついたスイッチのあるエステジェット。エステジェットと言っても、普通のハイパージェットだ。
その横の端っこに備長炭の文字。備長炭でお湯を濾過しているらしい。
そのエステジェットの前に囲いがあって、その中がぬるゆとなっている。
あつゆは、44℃ほど。主浴槽は43℃で、ぬるゆが39℃ぐらいか。
こういう古い銭湯で温度の違う湯船を用意するのは珍しい。
浴室全体は、天井部分が水色で、横の壁やカラン、浴槽の側面は茶色で統一されている。
浴槽の中は、群青色。それと奥の壁面が一部白という構成。
壁画は、ペンキ絵でおきまりの富士山。ぬゆるに入ると女湯の壁画もかすかにみえるのだが、おなじように富士山が描かれていた。
あと真ん中には岩山がある。
そこに和風の建物があって、一方で女湯は洋風の建物。洋風というより現代建築物なのかもしれない。
隅っこには西伊豆とサインがあった。
客層は、ほぼ高齢者で自分が入浴した16時頃はだいぶ混雑してたものの、だんだんと人がいなくなって、その30分後にはほぼいなくなった。
建物は古いけども、浴室内はかなり磨かれており、とても清潔感がある。シャワーも勢いがあるので、使い勝手が素晴らしい。
サウナや水風呂はないので古典的な銭湯ではあるが、お風呂を中心に楽しみたい人にとっては快適な銭湯だろう。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 中野坂上
経路 出口からすぐ細い道に入る
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 あり
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 狭くて古い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ぬるゆ、あつゆ、エステジェット
サウナ なし
温度 40℃、43℃、44℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 感じが良い
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入150円)
備え付け あり
◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 高齢者や中年
【案内】
住所
〒164-0012
中野区本町2−47−5
電話番号
03-3373-0570
アクセス
東京メトロ丸ノ内線「中野坂上」駅下車、徒歩1分
休日
土曜
営業時間
15:00−24:30
※東京銭湯ホームページ転載