東京・町屋
#タイム
リゾート



東京メトロ千代田線
#町屋駅

▲東京メトロ千代田線の町屋駅

▲路線図をみるとこんな場所


▲ここはいつも強風で寒い…

▲階段をのぼり


▲改札口

▲出て左側にいく

▲階段をのぼると

▲地上に到着

▲振り返る

▲いまここ

▲横断歩道をわたる

▲左をむけば路面電車(都電荒川線)

▲その路面電車沿いを歩く





▲ここでストップ

▲左にある町屋二丁目駅が目印

▲右にまがる

▲ちょっと進むと

▲左にお寺がみえる

▲ここを左折する

▲さらに進み


▲右の細い路地に入る



▲かなり狭い

▲そこを抜けたところに

▲タイムリゾートがみえてくる

▲一見するとよくあるマンションだが…

▲入り口にはTimeリゾートの文字。この装飾は、80年代の感性を感じる

▲入り口到着
入り口前に立つと、自転車置き場がすでに満車状態。出入りする人も多く、渋滞を引き起こしていた。
すごい人気だなぁと思いながら、自転車をかき分けて下足箱のところまでたどり着くと、とりあえず靴を下足箱の中に。
左にあるロビーへと入ると、左側にフロントがあり、座るのは白髪でヒゲもじゃの70代ぐらいの男性。
「こんにちは」と挨拶すると「いらっしゃ~い」と間延びした返事でお金を整理するのに忙しそうだった。
「貸しタオルありますか?」と尋ねると、「えっ?」と聞き返されて「貸しタオルありますか?」と聞くと耳に手を当てて「えぇ?」と聞き返されて「貸しタオルありますかッ?(大きめ)」と聞くと、「え、とここはじめて?」と逆に質問された。
「いまねぇ、、、」と言われ、なにやら雲行きが怪しいなと思いつつ返事を待つと、後ろから入浴客があわてた様子で「大丈夫かよ!」との声が飛んできた。
店主は「いや~」と煮え切らない様子。
(客)「誰か呼ばないのか?」
(店主)「救急車を呼ぶと言っても難しいからねぇ」
(客)「違うよ、他に誰かいないのかよ」(と言いながらアイスケースに手を延ばす)
(店主)「いないみたい」
(客)「痙攣してたけど、大丈夫かよ」
といったやりとりをしており、どうやら脱衣場でロッカーに頭をぶつけて床に倒れた人がいたようだった。
この時点でもう帰ろうかな…と思ったのだが、待たせたことを気にしてくれたのか「ごめんね待たせちゃって」とすぐに貸しタオルを出してくれた。
「ところでどこの銭湯に入ってるの?」と言われて、とっさに「浅草です(実際にその前に入ってきた)」と言うと、「遠いところから来てるんだ~」と驚かれつつ、入浴が許可された。
おそらく客との話に巻き込まれてなかったら断られてただろう。
倒れた人に感謝。
ちなみにフロントのあるロビーはというと、ソファーが対で2つ並び、少しくたびれているものの家庭的な手作り感がある。
男湯は右側にあって、のれんをくぐると、少し広めの作りになっている。
手前と右側にロッカーが並び、真ん中には座るテーブル。左側は普通のテーブル。その横にマッサージチェアがある。右奥には洗面台。椅子がBARにあるような形で変わっていた。
全体的に古く、とにかく人でごった返していた。

出典:東京銭湯ホームページ引用
しばらくして店主が脱衣場にやってくると、倒れた人の元にきて「大丈夫?」と尋ねていた。
倒れた高齢者はいたって平気そうで、「たいしたことねぇよ!」と憎まれ口を叩く始末。
しかしこれは不幸中の幸いだろう。
風呂上がりはかなり危険で、年間でも5000人以上が溺死している。風呂場は血圧が変動しやすく、脱衣場で倒れる人も少なくない。
浴室の扉を開けて中に入ると、少し変わった作りをしている。
まず島カランが真ん中にあって、左側にもカランがあるが、その左側はすべて仕切り板がはめられている(スーパー銭湯と同じ作り)。
右側に目を転じると、立ちシャワーが3つ。中には熱帯の植物らしき絵を描いたタイル絵が散りばめられていて、一応リゾート感を演出している。
その立ちシャワーの右側が森林浴の浴室である。
森林浴と言われてなんのこっちゃと思うかもしれないが(自分も分からなかった)、その名の通り木の匂いが漂う薄暗い空間である。
右側が薬湯で、左側が寝湯。広めに確保されたスペースだ。
入ってみると、しばらくして木の匂いがフンワリ漂ってくる。浴槽自体は石作りで、一見すると露天風呂みたいなのだが、どこから木の匂いが漂ってくるのだろう?と不思議だった。
お湯の匂いをかいでみても、それとは違う感じ。もしかすると屋根が木材だったので、そこからだったのかもしれない。
浴槽の温度は42℃ぐらいでそんなに熱くはなく、寝湯も同じぐらい。
やはり木の匂いがすると落ち着いた気分になれる。まさに森林効果。
これだけでも、ここに来て良かったと思えた。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲右が薬湯

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲左が寝湯。通路奥に外気浴ができるように椅子が置いてある
この森林浴から出ると、右にあるのが主浴槽である。
こちらは白湯仕様で、バイブラが真ん中にあって、手前側が座湯。ここも温度は42℃ぐらいで3~4人だといっぱいになる広さだ。

出典:東京銭湯ホームページ引用
さらに真ん中の島カランからみて、左側にあるのがラドン浴泉。
こちらは2人ぐらいが入れるほどの大きさでパーティションで覆われている。
見た感じ、なんの変哲もない湯船であるが、たぶんなにかしらの効果があるのだろう。こちらも温度は42℃ほどである。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲見た目は単なる白湯
ラドン湯の奥にはサウナがある。この日は残念ながらコロナウィルスの影響でやっていなかった。そのさらに奥が水風呂。一般の銭湯にしてはけっこう広めで水温は16℃ほどか。通路を隔てた前(つまり主浴槽の横)には数が少ないけど、カランが並んでいた。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲実物はもう少し広くみえた
こんな風に設備はかなり充実していて、開業当時はそうとう意欲的に取り組んだ銭湯であることが伺われる。
店名もタイムリゾートと尖った名前のように、伝統にとらわれない斬新さを模索した銭湯だったのだろう。
一方で、客層は見事なまでに高齢者ばかり。しかもみんな仲が良くて、帰るときはしっかり
「お先です!」
「お疲れ様です!」
と勤め帰りのような挨拶を交わしている。
会話も活発で、スピーカーを使って話してるかのような大声で笑い声が響き、賑やかというか、やかましい。
これは女湯でも同じだった。まさに地域の社交場である。
帰るときも同じように騒がしく、店主がべつのお客さんと話をしてるのに、離れた玄関先ではおばちゃんが大声で「○○さんいる!?ねー、○○さんいる?」と店主に尋ねており、さらに別の若い男性も輪に加わって「○○さんいますか?」と叫んでいた。最初から最後まで騒乱に満ちた銭湯だった。
そんな状況でも貸しタオルを返すと、気にかけてくれていたのか「また来てね~」と声を掛けてくれたのだった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 町屋
経路 路線電車沿いを歩いて右
周辺の環境 住宅地
●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ちょっと広め
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 森林浴、薬湯、寝湯、ラドン湯、水風呂、バイブラ、座湯
サウナ あり
温度 42℃前後
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 マイペース
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし
◆人
受付 70代ぐらいの男性
客層 高齢者中心
【案内】
住所
〒116-0001
荒川区町屋4−4−1
電話番号
03-3819-7941
アクセス
都電荒川線「町屋2丁目」駅下車、徒歩3分
休日
金曜
営業時間
15:00−24:00
※東京銭湯ホームページ転載