東京・入谷
#白水湯



東京メトロ日比谷線
#入谷駅




▲路線図をみるとこんな感じ

▲出口は3か4

▲今回は4に出る

▲改札口を振り返る

▲のぼると


▲地上に到着


▲出て左側に歩くのだが

▲まずは右にある横断歩道を渡り

▲渡ったところ。次に左


▲このまままっすぐ



▲この横断歩道もわたると、まだまっすぐ進んでもよかったのだが

▲Googleマップに従って右


▲ここでストップ

▲左の路地に入る



▲通りにでたら左


▲入口

▲コロナの影響がこんなところにも




▲到着
コロナウイルスの影響から訪れたときは時間短縮で、16時から開店だった(通常は15時)。
下足箱に靴を預けて右側に向くと、最初に目に飛び込んでくるのがレトロなロビー。昔から何一つ変わらないんだろうなという感じの古色蒼然とした雰囲気で、経年のクスみが全体に染み込んでいた。
左側にあるのは広めのフロントで、座るのは低くみつもって80代半ば、あるいは90は越えられているだろうかという感じの男性だった。
「こんにちは」と挨拶すると、「おう」という感じの反応で、「貸しタオルありますか?」と訊ねると、左手で積んであるタオルを指さして「ここにあるから持って行ってくれ」と教えてくれた。

出典:東京銭湯ホームページ引用
ここの店主は結構有名な方らしく、かなり昔気質(カタギ)の人である。
“お客様扱い”を期待すると、アレ?という感じかもしれないが、ほとんどの人は嫌な感じはしないと思う。
貫禄があって、今や絶滅危惧種の威厳あるオヤジである。
男湯は左側で、のれんをくぐると脱衣場は少し狭いかなという感じで、ロッカーは手前と左側。真ん中に畳敷きの座るテーブルがある。右奧に洗面台。

出典:東京銭湯ホームページ引用
全体的に古びており、雑然とした雰囲気。なにせロッカーの上には全部常連客たちの私物で埋め尽くされており、浴室入り口にあるラックもすべてタオルやシャンプー類で溢れていた。
天井は趣向の凝らしたデザインが施されており、開店当時の熱意を今に伝える。

出典:東京銭湯ホームページ引用
脱衣場では背中を曲げた高齢者男性が突っ立っていて、そのそばでは一回り年下の女性が甲斐甲斐しく(といってもその女性もそれなりの年配だったが)お世話していた。老々介護というやつか。
浴室の扉はなぜか2つあって、左側は先ほどの高齢男性がゆっくり開けようとしていたので、せっかちな自分は右側の扉をガラっと開けようとすると、なんと手前に飛び出してきてビックリ。
どうやらガタガタらしく、あやうく破壊するところだった。その左側も下が少し浮いていてるので、開けるときは優しく開けることを推奨する。
浴室の中に入ると、浴室もやはりマンション銭湯ということで少し狭い。カランは真ん中一つと、右壁(間仕切り側)にあって、左側には浴槽が並ぶ。真ん中奥にも独立した浴槽があって、その隣にサウナがある。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真は女湯
カランは古い銭湯でよくありがちなシャワーのヘッドがまちまちで、お湯の出方に違いがある。
場所によっては、ヘッドが古いせいで無駄に拡散するものや、蛇口のところでお湯がでっぱなしのところもある。チョロチョロ出るものだから熱湯になってて足元がやたら熱い。
左側の浴槽は、まず手前が水風呂。2人は入れそうな広さで、16℃か若干ぬるめ。一段高めに作られていた。
その奧が薬湯で、こちらは完全に1人用。この日はレモングラスの薬湯だったので、真っ黄色だった。温度は41℃ぐらいか。
高齢者が入っていて、大きな声で100まで数を数えていた。
その一番奧が主浴槽となる湯船で、様々な蛍光色ライトが側面に取り付けられており、バイブラ仕様。こちらの温度は43℃ほど。
奥の真ん中にある浴槽は座湯で、水枕はあるけど冷たくなかった。こちらも温度は43℃ほどである。
浴室も全体的にかなり老朽化しており、浴槽のタイルがはがれたままだったり、塩素の跡なのか浴槽の壁面はまっ白にお化粧されていた。
色々とガタがきていたが、間仕切りのところだけ綺麗なタイルで、花の絵が施されていた。
奧の壁は、鶴のタイル絵。
客層は、全員高齢者で、おそらく地元の人たちばかりだろう。
脱衣場で見かけた高齢者や、湯船で数をかぞえていた高齢男性などが、小柄でガッチリ体型のこれまた高齢男性だったのだがお世話をしていた(こちらも老々介護である)。
ただ、世話をしてもらっている高齢者が上がりたがっていたのに、「あと3分!」など干渉的な面も見られた。悪気はないのだろうが…。
ここは自分みたいな一見さんが珍しいのか動くたびに視線を感じられた。完全に地元向けの銭湯である。
建物、人とすべてが古く、清潔感があるとは言い難い部分もあるが、昭和の良さを今に残す貴重な銭湯だと感じた。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 入谷
経路 金美館通りに進む
周辺の環境 住宅街
●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 鶴
統一感 あり
置物 私物がたくさん
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 私物で溢れてる
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 水風呂、薬湯、バイブラ、座湯
サウナ あり
温度 41~43℃
棚 あり(ただし使えない)
男女入れ替え なし
■サービス
接客 貫禄がある
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし
◆人
受付 80代後半の男性
客層 高齢者
【案内】
住所
〒110-0013
台東区入谷1−21−12
電話番号
03-3872-0853
アクセス
東京メトロ日比谷線「入谷」駅下車、徒歩2分
休日
月曜
営業時間
15:00−25:00
※東京銭湯ホームページ転載