銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

鷲の湯(横浜・大口)(再リニューアル)

2020-07-28 07:09:00 | 銭湯 温泉
横浜・大口
#鷲の湯







JR横浜線
大口駅

▲JR大口駅。ちょうど新横浜と横浜の間に位置する場所だ


▲緑色の電車が走る


▲階段をのぼり


▲あがって右側


▲階段を降りる


▲改札口を抜ければ


▲振り返ったところ


▲バスターミナル。寂れた景色だ


▲その左側を歩く


▲この道を左に進んでも行けるが


▲今回はまっすぐ進んで


▲ここを左折


▲商店街に向けて進む






▲右に見える唐揚げ屋さんはかなり混雑していた


▲道なりで商店街の中へと進む




▲ペコちゃんもミルキー柄のマスクをしていた


そしてひたすら真っ直ぐ進んで(途中の写真は面倒なので割愛)



▲大通りにでる


▲そこを右折






▲鷲の湯がみえてくる


▲北投石が自慢の鷲の湯。この北投石は天然記念物に指定されており、制定される以前に持っていた人でないと使えない貴重な代物である






▲銭湯では珍しく50台近くの駐車場スペースを完備




▲入り口


▲到着


▲炭酸泉、北投石、天然温泉と全部てんこ盛りの充実ぶりである。ここまでそろってる銭湯はなかなかないだろう


▲階段から見下ろした下足箱


▲階段を上れない人にはエレベーターが用意されてある


▲このスロープの先に受付がある



ここに来る二週間ぐらい前に、久しぶりに鷲の湯に行くか!と思ってやって来たのだが、タイミングが悪いことに再リニューアルにむけて工事中だった。
時期的にコロナウイルスによる緊急事態宣言が解かれてお客さんの増加が見込めるという段階にも関わらず再リニューアルに踏み切るというのは随分思い切った方針であるが、それだけ懐に余裕があるということか。


スロープを上がった右側は食堂と休憩所を兼ねたスペースでハワイアンの音楽が流されている。左に券売機。
券売機は入浴サービスのメニューと食事券も一体化してるので、初めての人はちょっと戸惑うかもしれない。
フロントはそのすぐ横にあって、この日は50代前半ぐらいの女性が立っていた。鷲の湯は基本的に受付が丁寧で常にテキパキと仕事をしているイメージだ。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用



ここは男女入れ替えがあるが、今回は右側の野天乃湯と命名されたところが男湯だった。左と比べる若干露天風呂が広いところである。
ちなみにリニューアルしたということで、フロント回りの壁紙はデザイン性に凝ったものに変わり、以前あったロビーはカウンター席へと姿を変えた。


のれんをくぐると脱衣場。脱衣場も基本的に変わっていないが、少し手が加えられている。
まずトイレが綺麗になった。それと体重計があったところに鏡台が一つ増えている。
ただ、ドライヤーは昔ながらの20円3分のやつ。これは是非とも無料にしてほしかった。
ほかにも扇風機が新しくなったが、前の方が風力が強かったのでちょっと残念(たぶん昔のタイプはもう生産してないのかもしれない)。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


と、細かいことを色々と指摘してしまったが、おおむね綺麗になったので快適である。
浴室の扉を開けると、大きな浴室が目の前に広がる。
ここは一般の銭湯と比べてかなり広めで、設備も充実しているので、どちらかというとミニスーパー銭湯的な印象を受けるかもしれない。


入り口左右に立ちシャワーがあり、すぐ目の前には六角形のカラン(たまに誰か座ってる)。
その奥に主浴槽がある。めいいっぱい入れば10人以上は入れるぐらいの広さか。


出典:鷲の湯ホームページ引用



その主浴槽の手前左に、ガラス張りの囲いに覆われたアロマバスがある。覆ってる理由は、ミストサウナを兼ねたものだからだろう。
温度は41℃ほどで寝湯になっており、水枕がちゃんと機能している。
機能してるのは当たり前と思われるかもしれないが、銭湯では、温度計と水枕は“壊れてて当たり前”なので、これらが生きてるということは、設備管理がしっかりしてる証拠である。


そして先ほどの主浴槽はというと、右側に電気風呂があって、マッサージタイプなので強弱のリズムで刺激してくれる。
すぐ左側が囲いに覆われた空間で(アロマバスとはまた違った形)、こちらは打たせ湯のように頭上からお湯が流れている。その上にどうやら北投石が入っているようだ。


北投石はごく限られた場所でしか採掘できない貴重な石で、主に秋田県の玉川温泉から採掘される。ラジウム等の微弱な放射性を発し、体を活性化してくれるらしい。


その北投石の囲いの裏側に寝湯が2つと、ボディジェット、その更に奥は深浴槽となって、対でハイパージェットが並ぶ。


ハイパージェットの奥には水風呂。冷鉱泉の黒湯で、温度は16℃ほどか。詰めれば4人ほどが入れるぐらいの広さで、かなり濃厚なので肌触りはシットリする。
水風呂の横にはサウナがあって、別料金ながら100円と東京と比べたらかなりお得な良心価格である。
 

出典:鷲の湯ホームページ引用


もう一つ忘れてはいけないのが、炭酸泉で、こちらも主浴槽の裏側にあるのだが、ここが凄いのは炭酸泉も黒湯であることだ。
他にない豪華な組み合わせで、主浴槽の温度が43℃に対して、炭酸泉は38℃ほどとぬるいがすぐに泡が全身を包み込み炭酸泉独自の火照りを感じる。
すぐに汗ばんでくるので、いかに濃度が高いか実感できるはずだ。
この泉質の高さは並みのスーパー銭湯をしのぐものである。


露天風呂は、その炭酸泉の目の前に入り口がある。
露天風呂自体はさぼと広くないのだが、3~4人ほどが外気浴できるスペースがあって、カランも用意されている。
入って右側に岩風呂があり、こちらも当然ながら、黒湯。ここで一番熱い温度(44℃ぐらい)を堪能することができる。
夏は少し温度が低めでもいいかなと思ったりもするが、真冬は最高だ。
小さな滝のような演出もあり、頭上は遮るものがないので開放感もバッチリ。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


客層は、ここほど幅広いところはないだろうと思うほど老若男女が訪れる。小さな子どもも若い人も見かけるし、たまに外国人も見かける。
それとこれだけ大人数にも関わらず、あまり会話は聞こえてこないのも珍しい。ごくまれに若者の集団に出くわすと賑やかだが、それ以外は静かである。


銭湯というと、昨今では宮造りやデザイナーズ銭湯などがもてはやされるが、総合的に捉えると鷲の湯も同じぐらい評価されるべきではないかと思う。
事実、鷲の湯は多くの年代から支持されており、その運営手法はほかの銭湯もお手本とすべきところだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大口駅
経路 商店街を抜ける
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 食堂、ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 電気風呂、寝湯、アロマバス、ボディジェット、ハイパージェット、炭酸泉、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 38~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり(2種類)

◆人
受付 50代の女性
客層 多彩


【案内】

住所
〒221-0061

横浜市神奈川区七島町151

電話
045-421-2323

営業時間
11:00〜25:00

定休日
不定休

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載