銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

山の湯(東京・要町)【閉店】

2022-06-04 06:04:00 | 銭湯
#山の湯
2022年5月15日閉店







東京メトロ副都心線
#要町駅

▲副都心線の要町駅。有楽町線からも来ることができる




▲副都心線では隣に池袋


▲地図をみると、皇居から左上にあたる。東京の北西のところだ


▲エスカレーターでのぼり


▲右に改札口


▲左の出口1番からでる


▲地上にでたところ


▲真っ直ぐすすむと


▲右側にえびす商店街の入り口がみえる


▲中に進んで










▲ここで立ち止まり


▲左折する


▲分かれ道は右側






▲青果店の前で止まって


▲左に曲がる




▲ここでストップ


▲右をむけば


▲山の湯がみえてくる








▲閉店のお知らせ




▲奥から振り返ったところ








▲到着


▲中に入ったところ


ここは番台なので、左が女湯で右が男湯だ。
扉をあけて中に入ると、番台が左にあり、座るのはピンク色の服を着た40代半ばぐらいの女性と、その隣にはピンク色の服を着た10代後半か20代前半ぐらいの女性。
今日は最終日ということで、2人体制で対応しているようだった。
貸しタオルがあるか訊ねると、「ないんですよ~。買い切りならありますが」ということでそちらをいただくことに。100円だったので入浴料あわせて580円。タオルは無地ではなく、子どもの絵があしらわれていた。


脱衣場は横長の作りで、目の前には目隠しの衝立が立てられ、その奥側にソファが対面に並ぶ。
右に島ロッカーと壁沿いにもロッカーが並び、浴室方面には洗濯機が3つほど肩を寄せ合っている。手前には坪庭があったが、池は枯れて寂しく見えた。
右端っこにはトイレがあるがめちゃ狭くて、扉を閉めると足をどこに置いたらいいの?という極限の狭さだった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけると、この日は最終日ということで物凄い人だった。やはり最終日は人の数が違うなと思ったが、しばらくすると開店直後の一陣がハケていき、途中は4~5人ほどになった。終始混んでるわけではなかった。


ここは関東だと珍しく真ん中に浴槽が設置され、形はひょうたん型をしている。なので浴室に入ればすぐに浴槽が目に飛び込んでくる。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


左側に目を向けると、こちらはスチームサウナ。以前来たときはコロナ自粛で稼働していなかったので、最終日にして初めて使うことができた。
中に入ると思ったよりも広く、6人ぐらいが座れるスペースになっていた。
入った瞬間からムッとする熱気で思ってたよりも熱い。蒸気も一般の銭湯にしてはかなり濃密で、天井からしずくがたえまなく滴り落ちてくる。


出典:東京銭湯ホームページ引用


▲よもぎ漢方のスチームらしいのだが、よもぎ感はなかった


浴室の右側ではパーティションで仕切られた立ちシャワーが2つ。2つとも備え付けが置いてあり、シャワーの勢いもあって使いやすかった。
浴槽は先ほども書いたように真ん中にあるので、それを取り囲むようにカランが壁沿いをぐるりと並ぶ。
カランはさすがに老朽化で当たり外れがあったが、当たりなら使いやすかった。


浴槽の湯船は薬湯のすみれ。最初は紫色なのでラベンダーかなと思ったが、帰りに玄関の案内を見返すと、すみれと書いてあった。


▲最終日の薬湯はこちらだった


浴槽は奥と手前に分かれていて、手前がぬるいほうで、43℃ほど。
奥は熱湯で45℃ほど。こちらはジェットが2つ取り付けられていた。
本来なら手前側はバイブラがあったのだが、故障して稼働していなかった。お店としてはずいぶん前から閉店を見越してただろうから、壊れて以来そのままだったろう。 


壁絵は湖畔に帆船がいくつも浮かび、奥には雪を被った山脈が連なっている。富士山は女湯側に描かれていた。
ペンキ絵の下には、タイル絵が飾られ、こちらは渓流が主題になってるが奥にはやはり山脈が描かれている。
間仕切り側にもタイル絵があり、せせらぎと小屋と山脈だった。
山の湯ということで、テーマはすべて山が絡んでいる。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室全体をみると、配色がピンクをベースになってて、そこに茶色の浴槽などが調和していた。受付の女性も服がピンク色だったので、勝負色がピンクのお店だったのかもしれない。


客層はやはり地元客であろう高齢者や中高年が目立った。ただ若い人も多く見かけたし、帰りの時も若い人とすれ違った。閉店を惜しんで年代問わず集まってきたのだろう。


路地裏にある銭湯ということで隠れ家的な雰囲気を持ち、なおかつセンスの良さを随所に見せていたので、おしゃれな銭湯という印象を持っていた。Wi-Fiを導入したり若い人を呼び込む工夫もしていたと思うが、色々と設備の老朽化で進んで体力があるうちに経営の継続を断念したのかもしれない。
受付に立つ女性が2人とも若い人たちだっただけに、閉店が惜しまれた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 要町
経路 商店街を抜ける
周辺の環境 住宅、路地裏

●空間演出
建物外観 ロッジ風
壁画・眺望 裸婦像
統一感 あり
置物 特になし
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 Wi-Fiつき
シャワーの出 当たり外れがあった
浴槽の種類 薬湯、ジェットバス
サウナ あり(ミストサウナ)
温度 43~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入100円)
備え付け あり

◆人
受付 40代と20代の女性
客層 高齢者中心ながら幅広い年代


【案内】

住所
〒171-0043
豊島区要町1−47−12

電話番号
03-3957-2679

アクセス
東京メトロ有楽町線「要町」駅下車、徒歩5分

休日
月曜
祝日は翌日休

営業時間
15:30−24:00

※東京銭湯ホームページ転載