銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

おふろの王様大井町店(東京・大井町)

2022-07-30 07:13:00 | スーパー銭湯
#おふろの王様大井町店





京浜東北線
#大井町駅

▲最寄り駅はJR大井町駅

▲階段をのぼり


▲ぐるっと回れば改札口


▲改札口を抜けたら右側に行く


▲左の階段をおりるが


▲すでに目的地がみえている


▲階段をおりて


▲阪急大井町ガーデンというところの3階におふろの王様がある


▲とりあえず目の前の横断歩道を渡ると


▲渡った先に案内板がある


▲しかしこちらではない。ここは建物がツインタワー仕様になっており、右側の建物におふろの王様がある


▲右に進む


▲ゆの文字がみえてくる。ここのエスカレーターをのぼって


▲さらにのぼると


▲おふろの王様の看板がみえるのじゃ


▲右にぐるっと回れば入り口だ


▲到着


布看板には、「涼祭」とかかれてあった。お風呂でも涼めますよというアピールだろう。
下足箱は右側で、下足箱の鍵にはICチップが備え付けられている。精算やゲートの出入りで使うものだから無くしたら大変なことになる。


自動扉をあけて中に入ると、右側には受付のフロント。少しだけ人が並んでいたが、すぐに順番がきた。
対応してくれたのは、60代ぐらいの女性だ。手首に巻いていた鍵を外され、端末の上に置いていた。最初は情報を読みとる必要があるようだ。
「入浴だけですか?」と聞かれたので、「はい、そうです」と応えると、紙を二枚渡される。
一つは単なるレシートで、もう一つはロッカー引換証とある。なんだろこれ?と思ったのだが、説明がなかったのでとりあえず分からないまま進んだ。
受付を通り過ぎると、休憩所は広いロビーになっており、左側は岩盤浴を利用する人むけのスペースと飲食スペースが並んでいた。
右側に浴室の階段がある。
階段をのぼり奥に進むと、男女の入り口がある。
のれんをくぐれば、こちらもかなり広めで、ロッカーは壁一面と真ん中に複数並ぶ。洗面台には、ドライヤーはもちろんのこと綿棒やティッシュ、それにスキンウォーターなどが置いてあった。
ロッカーで服を脱いでいる途中で、ハッとして「タオルがない!」ことに気がつく。どこでもらうんだろうの?と思って再びのれんの外に出ると、目の前にブースがあった。先ほどの交換証はタオルと交換してもらうためのものだった。


脱衣場の横に浴室の入り口があり、扉をあけて中に入ると、まず目の飛び込んでくるのは右側のカランスペース。浴室の半分ほどがカランを占めていたため、こんなに数があるのか!と驚いたが、これぞ分かってる人の仕事である。
公衆浴場ではなによりもカランの確保は絶対なので、カランに余裕があるのは無条件の正義である。
ちなみにカラン自体はというと、可もなく不可もなくといったところ。標準的なスーパー銭湯の作りで、なにかこだわった部分はないし、シャワーのレンジ(幅)が狭いので、正直そんなに良いものとは感じなかった。ただ、シャワーが出ている時間は長いのでそのへんのストレスフリーだった。


カランのスペースの一画には、炭酸泉がある。こちらはかなり広めで詰めれば10人ぐらいは入れるだろうか。
この時はビッシリ人が入っていて、なんとか隙間をみつけて体育座りをしながら浸かることができた。
温度はかなり低く、どうやら不感の湯を炭酸泉にしたようだ。濃度はやはり濃厚で、夏にはすこぶる快適だった。
こちらはいわくつきの設備で、かつて同性愛者たちがいちゃついていた場所だ。愛の形は色々あってしかるべきだが、それを公共の場でするのはマズいだろう。
店側が客にも協力を求めて撲滅運動を繰り広げ、いまは完全に正常化したようだ。たしかに入ってみると周囲の視界が遮られて長く入っていられるので都合が良かったのかもしれない。


出典:おふろの王様ホームページ引用


入り口の左側に目を転じると、目の前が腰掛け湯だった。背中にお湯が流れるもので気分転換には良いが、どちらかというと休憩的な設備。
その腰掛け湯の目の前にあるのが絹の湯だ。お店によってはシルク風呂とか白濁の湯とか色んな名前で呼ばれる微細泡のお湯である。
スーパー銭湯だからそんなに熱くないだろうと舐めてたら、結構熱い。中には足を突っ込んですぐに引っ込める人もいた。温度は43℃といったところか。


出典:おふろの王様ホームページ引用
▲腰掛け湯


出典:おふろの王様ホームページ引用
▲熱めのシルク風呂


そこから左を見ると、バイブラの寝湯がある。枕部分は水枕になっていて、ちゃんと冷たい。温度は41℃ほどとぬるめ。


出典:おふろの王様ホームページ引用


その寝湯の手前にあるのが水風呂で、こちらも広くて5~6人は入れそうな深い浴槽だった。
手を突っ込んでみたらかなり冷たくて、ずいぶん攻めた水温だと思った。サウナブームということで、先鋭的な客のニーズにこたえたものかもしれない。
ここは至るところに「サウナイキタイナ」のポスターが貼ってあったので、たぶんタイアップしてるのだろう。水温は16℃ぐらい。
水風呂の手前にサウナがある。
入り口そばには尻敷きマットがあるので、それに水を流して中に入ると、めちゃくちゃ混雑していた。もはやソーシャルディスタンスなんて概念は存在しないかのような状態で、りっすいの余地もなかったので結局あきらめるしかなった。
温度はふつうの温度だった。
ここまでが室内。 


出典:おふろの王様ホームページ引用


次は露天風呂になるが、やはりスーパー銭湯は露天風呂の方が力が入ってる。
二重扉を抜けて外に出ると、左に露天風呂の主浴槽がある。
かなり広めで、薬湯仕様かと思ったら、人工温泉なんだとか。透き通ったブルーで、きれいな色をたたえていた。
温度は41℃ぐらいと、まあまあの熱さ。
右側を見ると、まず手前に炭酸泉がある。内にも外にも炭酸泉を用意するとはさすがおふろの王様。
そして炭酸泉はやはり人気があるので、こちらも満員御礼だ。
温度は中とほぼ一緒でかなりぬるめ。


出典:おふろの王様ホームページ引用
▲手前が炭酸泉で、奥が主浴槽


その炭酸泉の奥にあるのがスチームサウナである。漢方とも命名されている。
扉をあけると最初はシャワーがあり、その右側の扉を開ければスチームサウナのスペースになっている。
大半は扉をあけた瞬間にものすごい勢いでブワッと蒸気が吹き出してくるのだが、ここはそんなことはなくて控えめ。どちらかというと通常の銭湯なみの濃度だった。視界が開けていて個人的にはこっちのほうが好きだった。ただし、温度はめちゃくちゃ熱く、すぐに汗が吹き出してくる。
外の入り口にはウチワがあるので、それで扇いでる人もいた。奥には塩が置いてあるので、塩で体をこすって垢を落とすのもいいだろう。


出典:おふろの王様ホームページ引用


最後は寝湯で、こちらも満員。しかも寝湯の客たちはまったく動く気配がなく、しばらく待ってようやく使うことができた。こちらも通常の寝湯と変わらず、背中にお湯が流れ、枕は石で作られている。
少し浸かったらすぐに出ようと思っていたのだが、なんだか気持ちよくて色々と考えているうちに睡魔に襲われ、立つことが困難だった。
地味だけど、これが一番気持ちよかったかもしれない。
それと寝湯の前には風鈴が飾ってあって夏らしい風情があった。さりげないけど、こういうささやかな演出が記憶に残ったりする。


客層は偏りがなく、どちらかというと若者のほうが多かったかもしれない。
そのため、おしゃべりは遠慮願いますと注意書きがあるが、まったく効果なし。


全体を通してみると、完成度は高いもののそんなに突き抜けた特徴はなく、そもそも休日で1780円はやはり高いなと思った。しかもめちゃくちゃ混雑してる。
ただ、このあたりは都心の駅から近いゆえのトレードオフと考えれば、仕方ないかもしれない。値段の高さと混雑ぶりに多少目をつぶれば、ここほど便利なスーパー銭湯はないだろ。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大井町
経路 駅前
周辺の環境 百貨店やホテル、駅

●空間演出
建物外観 阪急大井町ガーデン
壁画・眺望 なし。外も見えない
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 まあまあ使いやすい
浴槽の種類 高濃度炭酸泉(不感)、絹の湯、バイブラ寝湯、水風呂、露天風呂(薬湯)、高濃度炭酸泉、寝湯
サウナ あり
温度 36~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(入浴料込み)
備え付け あり

◆人
受付 中高年の女性
客層 多彩


【案内】
住所
東京都品川区大井1‐50‐5
(阪急大井町ガーデン内)

電話番号
03-5709-2603

営業時間
9:30~翌朝8:30
(深夜1:00~6:30までは入館不可)

定休日
年中無休(設備点検のため休業あり)

駐車場
阪急大井町ガーデン駐車場130台
(1hまで無料。以後30分200円)

【朝風呂】6:30~8:30(最終受付7:30)
【深夜割増(曜日に関係なく)】2:00~8:30(最終受付1:00)

大人 (中学生以上)
平日1380円
土日祝1780円

小人 (小学生以下)
平日・土日祝820円

平日朝風呂:大人1000円
土日祝朝風呂:大人1200円

平日・土日祝朝風呂:小人600円

岩盤浴
大人(中学生以上)800円
※小学生は利用不可

※スーパー銭湯全国検索ホームページ、おふろの王様大井町店ホームページ転載