#えびす湯




都電荒川線
#飛鳥山駅

▲都電荒川線の飛鳥山駅。名前のとおり、飛鳥山公園の目の前にある駅だ。

▲都電荒川線の飛鳥山駅。名前のとおり、飛鳥山公園の目の前にある駅だ。
飛鳥山は、渋沢栄一さんが晩年に住んでいた場所である


▲路線図はこんな感じ。王子駅の隣に位置する

▲飛鳥山方面へと歩き

▲ちょうど桜が咲き始めた頃だった。飛鳥山を桜の名所にしたのは八代将軍徳川吉宗である。吉宗は隅田川の堤にも桜を植えており、今の桜並木の原型を作り上げた人と言えるのかもしれない



▲この時は五分咲きぐらいだった

▲駅を出たら右折

▲あとは真っ直ぐ行くだけ





▲鞄屋さんのところで立ち止まると

▲右を向けば、えびす湯がある。歩いて2~3分といったところか

▲薪で沸かしてるようだ

▲古いコインランドリー



▲春の嵐が吹き荒れる日だった

▲到着
左が男湯で、右が女湯だった。
下足箱に靴を預けて引き戸を開けると、右側に番台があり、座るのは40代半ばぐらいの男性。独特の雰囲気を放っていたが人当たりのいい挨拶をしてくれる。
貸しタオルをお願いするとビニール袋から取り出してくれて、10円だった。
入店した直後は全体的に薄暗く、電灯は間仕切り壁のところしか点灯していなかった。古い蛍光灯なので、なおさら暗い。
ロッカーは真ん中にある島ロッカーと、左壁に並ぶ。そのロッカーの横にはコンビニで売ってる廉価版の漫画本が陳列され、頭上には過去の薬湯のポスターが隙間なく貼られてあった。
全体的に古いけれども、きちんと整理されているという印象だ。
入店したときは開店してまもなくの時間帯だったためか誰もおらず、どうやら自分が一番客だった。
大抵は開店前に常連客が並んでいるが、ここはそうした光景は見られず。ただ、その後すぐに常連客ぽい人が入ってきて、番台の店主と親しげに話していた。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲脱衣場の注意書きには、「脱衣場で体操禁止」と書かれてあった
浴室の扉を開けると、浴室も脱衣場同様に綺麗で、なおかつスペースに余裕がある。
島カランと左右の壁にもカランが並ぶが、その島と壁の間がかなり広めだ。
立ちシャワーは右に1つと、左には2つ。左にある立ちシャワーはパーティションがなく、単にヘッドとハンドルが取り付けられてあるだけ。
カランのシャワーはとにかく勢いがあって使いやすく、古い銭湯なのにメンテナンスがしっかりしている。

出典:東京銭湯ホームページ引用
浴槽は奥にあって、2つに分かれている。
左が浅浴槽で、真ん中にひとつだけジェットがあり、右は深浴槽のみ。
浴槽は形式的に分かれているものの、真ん中の下でつながっているので、実質ひとつの湯船だ。
薬湯はローズマリー。青緑色で、絶妙な匂いを漂わせていた。
温度は43℃ぐらいで、最初に入ったときは熱く感じたが、慣れれば気持ちいい。
浴槽の左にあるのがミストサウナで、外観はかなり立派な作りだった。
扉を開けて中に入ると、蒸気が吹き出してくるほどではなく、湿度はたしかに高いけど、これをミストと呼べるんだろうか?といった感じ。
室温も微妙なところで、夏のうだるような暑さ程度である。これが真夏だと外気温とほとんど変わらないだろう。
座るところに簀(す)の子が置いてあり、だいたい4人ぐらいのスペース。ギリギリまで詰めれば6人が入れるかもしれない。

出典:東京銭湯ホームページ引用
壁絵は古典的かペンキ絵で、真ん中に富士山が描かれていている。部分的に剥がれており、描かれてからだいぶ年数が経っているだろう。
客は、自分以外だと高齢者がひとりのみ。その人はさっさと入浴して出て行ってしまったので、ほとんど独占状態だった。
女湯からは少し話し声が聞こえていたが、それも途中から聞こえなくなり、あまり客の入ってない銭湯のようだ。
すごく静かなのと浴室をほとんど独り占めできたので、つい長湯してしまった。
浴槽の設備はジェットがひとつだけだったり、確かにほかの銭湯と比べたら乏しいものの、全体的にきちんとしているのでなぜこんなに客が少ないのか不思議だった。
個人的にとても快適で、また来たいと思える銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 飛鳥山
経路 飛鳥山すぐ横
周辺の環境 飛鳥山
●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 富士山のペンキ絵
統一感 あり
置物 漫画本
照明 薄暗い
★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 広くてきれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ジェット、薬湯
サウナ ミストサウナ
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(10円)
備え付け なし
◆人
受付 40代半ばぐらいの男性
客層 高齢者
【案内】
住所
〒114-0023
北区滝野川1−1−20
電話番号
03-3910-7392
アクセス
京浜東北線「王子」駅下車、徒歩3分
休日
月曜
祝日は翌日休
営業時間
15:00−24:00
※東京銭湯ホームページ転載
またまた、厚かましいコメントです。
私、けっこう銭湯好きです。入浴はしませんが、銭湯は残して欲しい日本の文化だと思って眺めています。
この「えびす湯」私も見ていまして、今回中が見られて嬉しいです。
嬉しさのあまり、厚かましくも私の記事を押し付けます。
おそらく、他にも沢山同じ銭湯を見ていると思います。
情報が共有できればありがたいです。
https://blog.goo.ne.jp/arakawa3po/e/6861d46a4db9b721c4f386437d06478b
気に入っていただけて嬉しいです。
ここは20年前くらいから何十回も訪ねております。
20年前から古かったな〜。
でもなんかとてもいいのですよ。お湯の感じとか脱衣場の居心地のよさとかですね。
私はサウナはあまり得意じゃないので、追加料金払ってまでは入らないのですが、ここは無料だし、温度もちょうど良いです^ ^。
水風呂があればいいなーといつも思ってましたがそこまで贅沢は言えません。
最後に訪れたのはちょうど1年前で、最初から最後までお客私一人でした。快適ですがちょっと不安になります笑。
この辺は最近は飛鳥山温泉ばかり行っていましたが、写真見てまたえびす湯に行きたくなってきました。
ユーさんもまた来てくださいね。って私が言うのも変だけど。
他の記事を見比べて無いので何ですが、
この駅の周辺って銭湯が多いんですか?
王子駅周辺はウロウロした事が有るので少し気になって。
こちらこそ、フォローありがとうございます。荒川区は銭湯巡りをするようになって訪れるようになったのですが、東京の下町らしさや路面電車が走ってるなど面白い場所なので、興味深くブログを拝見させて頂いてます。
銭湯はほんとうに日本文化を象徴する一つだと感じています。ここまで公衆浴場が発達した国はありませんし、地域のコミュニティーを支える場でもありますのでいつまでも残ってほしいと願ってます。
えびす湯も紹介されていたんですね!
裏側は覗いていなかったので改めてみると面白い場所に立っていたんだなと思いました。
正直お客さんはそんなに多くなかったので厳しい経営環境ではあると思いますが、個人的にはとても気に入った銭湯なのでこれからも続けてほしいと願ってます。
おはようございます。
ここは何回も来られていたんですね!
じつは前から存在は知ってたのですが、なんとなく古くて不安があったので足が向かず、飛鳥山がお花見で有名だからついでに訪ねてみようかと思って今回ようやく紹介できたのですが、とても良かったです!
20年前から古かったというのは納得です。実際に色々と老朽化は感じました。ですが清潔感はあるし、サウナが無料なのも良かったです。
水風呂はたしかにほしいですね。とくに夏は水風呂がないとなかなか厳しいものを感じます。
お客さんがあまりに少ないのは、自分も不安に感じました笑
ほぼ同じ距離に飛鳥山温泉があるから、大半はそっちに行ってしまうかも…。
またこの近くに来る機会があれば、是非とも訪ねたいと思います。
おはようございます。
王子駅周辺は、そんなにあるわけではないですね。自分が把握している限りだと飛鳥山温泉と今回紹介したえびす湯、あと少し離れた場所にある鶴の湯ぐらいだけかと思います。
ただ、近くにある東十條や板橋、巣鴨にも銭湯が沢山ありますので、広く捉えれば銭湯が盛んな地域かなと思います。
横浜住まいとしては北区は文字通り東京の一番北にあるので行くだけでかなりしんどい場所なのですが笑、東京の中心部とは違った郊外らしさと下町らしさがミックスされた場所なので、独特の雰囲気も相まって面白いところと感じています。