銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

常盤湯(東京・清澄白河)

2020-03-28 06:15:00 | 銭湯



#常盤湯







✔古くも綺麗な室内
✔坪庭が立派
✔微妙な温度













#清澄白河駅


▲東京メトロ半蔵門線の清澄白河駅




▲地上にのぼる






▲地図をみると、ここが現在地


▲めざすは、小名木川を渡った左側だ




▲A1をめざし




▲地上に出たところ


▲左側に向かう


▲高橋。名字ではなく橋のなまえ




▲左をみると水門。桜が咲く頃は壮観だろう(訪れたのは2月中旬)


▲ボートが信号待ち?




▲右側の風景




▲たかばしと読むらしい








▲このやきとり屋さんのところで止まり


▲左折










▲常盤湯がみえてくる



















▲庭がある側面


▲そして夜に再びやってきた


▲てっきりこちらが扉だと思ったら…


入り口に立つと扉を開けようとするも開かない。明かりは点いているが、あれ?休みかなぁと思っていると、左のほうから人が。なるほど。左が入り口だったのか…。紛らわしい!(というか自分が間抜けなだけだが)



▲こっちが入り口だった


中に入ると下足箱のところがスロープになっていて、自動扉をあけると左右が男女に分かれている。つまり番台。
男湯は左側で再び扉を開けると、目の前に男性客が立っていた。
ふと左側をみると、ちょんまげをした相撲取りの男性が。銭湯でお相撲さんをみたのは初めて。
ちなみに小名木川の付近には相撲部屋が3つもあるので、たしかにこのあたりなら居てもおかしくないかも?
わざわざここに来るということはこちらの方が快適なのだろうか。


番台に座るのは見た感じ80代近くの男性(「ことみせ」という江東区のホームページによると99歳とあった。すでに100歳を迎えられていたかもしれない)。
愛想がいいというわけではないが、とても感じのいい人だ。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「貸しタオルはないです」とキッパリ言い、「そこの緑のタオルならあります」ということでガラスケースにあるタオルを購入することに。200円。
シャンプーとボディシャンプーの使い切りタイプが無料でくれるらしく、遠慮なく頂いた。


出典:ことみせホームページ引用
▲番台も味わい深い


脱衣場を見渡すとそこそこ広めで、島ロッカーが2つ並ぶ。
外観同様に脱衣場もとても古い造りで、照明も昔のまんま。なので少し暗いが、そうしたところがいかにも昭和らしい雰囲気である。


出典:ことみせホームページ引用


ここは坪庭もあって、扉をあけると、縁側があり、池が広がっている。もちろん鯉も泳いでいた。
そばにはベンチがあり、大抵は入浴客がタバコを吸っている。
トイレはその左端。


出典:ことみせホームページ引用


出典:ことみせホームページ引用


浴室の扉をあけて中に入ると横幅があって、ほかの銭湯と比べて広めに感じる。
島カランが2つと右手前には立ちシャワーが1つ。そして奥は浴槽。
浴槽はすべて白湯であるが、左が低温で真ん中が中温。そして右が高温と温度別に分かれている。


出典:ことみせホームページ引用


出典:ことみせホームページ引用
▲こちらは女湯


実はここに来る前に、かなり熱い銭湯という触れ込みを目にしたので、それなりに覚悟してやってきた。
その覚悟を試すかのようにシャワーの温度がめちゃくちゃ熱い。スーパー銭湯の温度調節を最大にして、さらに気持ちあげたような熱さだ。
かつて熱湯のレジェンド達もシャワーから苦しめられた記憶が鮮やかによみがえる。
ここも相当厳しいだろうなと不安と期待を胸に、とりあえずは低温の方から。


低温浴槽はせいぜい2人が入れるぐらいのスペースで、入ってみるとたしかに熱くはない。温度計をみると42℃ジャスト。
つぎに中温の浴槽に入る。
こちらが一番広くて、浅浴槽。半分がバイブラ仕様である。
温度は意外とそんなに変わらず、43℃ほどだろうか。これには拍子抜けした。
では、熱いと有名な熱湯はどうなのか。先に手を突っ込んでみたところ。
あれ…?
まったく変わらない。
とりあえず中に入ってみると、たしかに温度は一番熱いようだけど、44℃もいくかな?といった感じである。
これが熱湯と言われても…。
少し安堵とともに、正直ガッカリした気持ちに襲われた。
熱湯に入るときは盛んに話していた常連客も急に押し黙り、(コイツ熱湯に入ってるよ…)と内心思ったのだろうが、そんなに珍事になるほど熱くないぞ!
はたしてこれが標準的な温度なのだろうか。
そういえば、こちらの思いを見越したかのように、突然常連客ぽい人があらわれて「ぬるいぬるい」と独り言を言い始めた。
本来ならこんなぬるいところじゃないからなと言いたげだった。
とすれば、いつもよりぬるい時に来てしまったのだろうか?


客層はほぼ高齢者で、先述した通り世間話で盛り上がってる姿が何人かみられた。
「最近はいろんな銭湯を巡る人間もいるみたいだな」との会話も聞こえてくる。
ドキッ。
見た感じ古い銭湯であるが、とても清潔感があって、ちょっぴり熱いぐらいの銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 清澄白河
経路 北に進む
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 
統一感 あり
置物 特になし
照明 普通

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 広くて綺麗
シャワーの出 若干まとまりが悪い
浴槽の種類 低温、中温、熱湯
サウナ なし
温度 42、43、44℃
棚 あり(机)
男女入れ替え なし

■サービス
接客 感じがよい
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入200円)
備え付け 使い切りタイプをくれる

◆人
受付 80代ぐらいの男性
客層 高齢者や相撲取り


【案内】

住所
〒135-0006
江東区常盤2−3−8

電話番号
03-3631-9649

アクセス
都営大江戸線「森下」駅下車、徒歩3分

休日
木曜

営業時間
15:30−23:00

※東京銭湯ホームページ転載


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ここも懐かしいです。 (黒谷)
2020-03-29 01:59:27
白河。。なつかしいです。
中学の同級生の鎌田君というのがいて、彼の実家では映画館をやっていました。この界隈も刈り上げ中坊のわたくしが徘徊していたあたりです。
ありがとうございました。
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ちょっと私の文章が変ですね (黒谷)
2020-03-29 02:18:39
同級生の鎌田君が、このあたりで映画館をやっていました。と書くべきでしたね。やくざ映画の3本立てや、こっそり18禁の放映されている部屋にも紛れ込んだりしたものです。本当にドキドキバクバクしながらびくびく怯えて観ていました。40年以上の月日が流れました。でも銭湯が健在というのは、誠に喜ばしいことです。
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Unknown (southandnorthface)
2020-03-29 08:07:49
黒谷さんへ

コメントありがとうございます!
文章は全然変じゃなかったですよ(^-^)
わざわざ直した文章を投稿して頂いてありがとうございます。
映画館をやってた同級生がいたなんて凄いです。
自分も高校生の時に同級生の家でアダルトビデオをみてた記憶が蘇りました(笑)

いま清澄白河に住んでる人と一緒に仕事してるのですが、昔はもっと静かなところで最近は人が多くなって困ってるみたいなことを言ってましたが、下町情緒が残っててとてもいい場所でした。
若い人たちが来たがるのもよく分かる街ですね。
こういうところで青春時代を過ごせたのはほんと羨ましいです。
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Unknown (p4p)
2020-03-29 12:32:25
此方は熱湯で有名だったのですか。なら今回は本来のポテンシャルではなかったのかもしれませんね。その日によって温度がバラバラの銭湯はたまにありますから、おそらく絶好調の時に当たれば、サウスさんも満足できる熱さなんでしょうね。その時は常連の前で、堂々とプロの浸かる姿を見せつけてやってください(笑)。
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Unknown (southandnorthface)
2020-03-29 13:11:37
@p4p プロとはほど遠いです…。
軟水も教えられないと分からないぐらい鈍感なので、自分のポテンシャルにはいつも嘆いてます(笑)
Googleのコメントには熱いとか熱湯とかキーワードがあって、歴史的な銭湯ですから、まあそうなんだろうなと思って期待半分不安半分で行ったんですけどね。
銭湯慣れしてない頃だった恐らく熱いところだなと感じたのでしょうが、いまみたいな色々巡ってると、「ん?」という感じでした。
たしかに古い銭湯って一定してないので、もしかすると低いときに当たったのかもしれないです。やはりこういう銭湯は何度か通わないと分からないですね。
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