銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

千年温泉(川崎・武蔵新城)

2022-03-05 07:41:00 | 銭湯
#千年温泉







JR南武線
#武蔵新城駅
▲南武線の武蔵新城駅。この近辺には銭湯が多い


▲場所はこんなところ





▲出口の階段を降りて




▲右にぐるっとまわり




▲改札口


▲横にある地図をみると、下の現在地から上の目的地まで進む


▲今ここで


▲せせらぎ遊歩道の右に行ったところだ


▲右の南口側にでる


▲南口に出たら、いったん右に進み


▲左のドトール方面へと歩く


▲ドトールを横切ってまっすぐ




▲ローソンを通り過ぎて






▲左に新城公園がみえてくる


▲細長い公園だ


▲公園の切れ目。その奥に遊歩道があるが、ここで右にまがる


▲右に向いて横断歩道を渡り


▲左斜めの道に進む(ピンクと白の建物の間の道)




▲すると千年温泉が右手にみえてくる






▲左側には、セブンイレブンに隣接した場所に契約した駐車場がある


▲これが目印


▲2022年3月5日に、先着100名さまにタオルがもらえるというイベント。
スーパー銭湯のアイドルこと純烈とサッカーチームであるフロンターレのコラボ。とりあえず銭湯と川崎に関連するものを組み合わせたという感じか


▲到着


こちらは千年と書いて「ちとせ」と読む。初見の人は勘違いして「せんねん」と読んでしまうだろう。
この千年温泉は2018年にデザイナーズ銭湯にリニューアルしたところで、川崎でこの手の銭湯は珍しい。だいたい関東だとデザイナーズといったら東京と相場が決まっている。
入る前から沢山の人が吸い込まれていって、めちゃくちゃ人気の銭湯であることが分かった。
まず驚いたのは、ABCの歌を歌いながら小学2、3年生ぐらいの女の子たちが友達と仲良く入って行ったことだ。普段はくたびれた高齢者ばかりを見ているので、そのあどけなさがまぶしかった。入り口では30代半ばぐらいの奥様たちが井戸端会議を開いていた。
こんな感じで川崎は地域の人たちと銭湯の結びつきを強く感じさせる。


入り口に入ると、下足箱は木札。デザイナーズになると大抵はコインリターン式になるが、ここは脱衣場のロッカーも通常の鍵だったので簡単でいい。
左の扉を抜けて中に入ると、まず目につくのは奥に続くロビーで、とにかく人がいっぱいだった。飲食スペースなので、みんな湯上がりの軽食を楽しんでいる様子が伺えた。
左手前には券売機があり、一つは現金しか扱えないけど、もうひとつはSuicaが使えるものだった。気づくのが遅くて、その時は現金を崩してしまった。
チケットの種類は沢山あって、一見さんだと少し迷ってしまう。
貸しタオルはタオルセットか、バスタオルで、フェイスタオルのみだと購入(200円)する必要がある。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページホームページ引用


受付は券売機の隣にあり、座るのは70代ぐらいの女性。チケットを差し出すと、すぐに出してくれた。
初めてきた人間と見抜かれたのか、すかさず「男湯は右です」と言われた。(券売機で迷っていたところを見られていたのかも)。
ということで、左が女湯で、右が男湯。
ここは上階もあって、そこでも飲食などができるところのようだ(イベントスペースも兼ねたところかもしれない)。


のれんをくぐると、やはりリニューアルしたとあって、とても綺麗だった。
ロッカーは縦に2列並び、右奥に鏡台があり、左には洗面台がある。
ロッカーはそれぞれ大きさが異なるので、持ち物の状況によりチョイスできるため便利。
面白いのは、カゴも使われていることだった。カゴがあるのは東京だとだいたい古い銭湯がほとんどだが、川崎はどこに行っても見られる。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページホームページ引用


浴室の扉をあけると、作りは少々変わっていた。目の前にあるのが立ちシャワーで、その奥に掛けてカランが横列に並ぶ。
右側は手前が水風呂で、その横にサウナ。左側には、浴槽が間仕切り側に配置されていた。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページホームページ引用


水風呂は3~4人が入れるスペースで、温度計は17.2℃ほどを示していた。サウナはのぞいた限りだと、8人前後あたりだろうか。
カランはスーパー銭湯同様にハンドシャワーで、時間の経過とともに止まるタイプ。パーティションはある場所とない場所に分かれていた。
お湯は軟水なので、滑らかな使い心地。残念ながら備え付けはなかった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページホームページ引用


浴槽を見ると3つに分かれている。
手前がジェット関連で、座湯が2つと、左奥にボディジェットがある。最新式の濁らないジャクジーなので、最初は出ているのが分からず、ボタンを探してしまった。今のジェットはすごい。
奥の真ん中が高濃度炭酸泉。この手の銭湯だと炭酸をケチってるところが多いのだが、ここはしっかりと濃度が確保されていた。
広さもあって、詰めれば6人ぐらいは入れる広さ。
最後の奥がシルク風呂で、微細泡で白く濁ったものだ。こちらは4人ほどの広さだった。
温度は、ジャクジーが40.9℃。炭酸泉が、38.9℃。シルク風呂は温度計を確認し忘れてしまったが、たぶん41℃ほど。みんなが入れる温度だ。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページホームページ引用


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページホームページ引用
▲こちらは女湯側


そしてお約束の露天風呂。ここもちゃんと用意されてある。
浴室奥の二重扉を抜けると、左に浴槽がある。
黒湯(アルカリ性重曹泉)でものすごく濃厚だった。手を水面ギリギリまで近づけないと手のシルエットが浮かび上がってこないほどで、その重厚さにビックリした。艶やかな黒色をたたえ、泉質の高さが伺える。温度は42℃ほど。
真ん中は電気風呂で、かなり刺激が弱い。正直、真ん中に作るのはどうなんだろうと思った。
湯船のところは東屋(あずまや)になっていて、周りは石庭で彩られている。和風を強く意識した空間だ。
外気浴ができる椅子も用意されていたので、冷たい空気が火照った体をすぐに冷やしてくれて気持ちいい


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページホームページ引用


壁絵は、真ん中に富士山のペンキ絵。通常は奥に飾られてあるが、ここは正面に掲げられている。
間仕切り壁は、豆タイル(モザイク画)で葛飾北斎の神奈川沖浪裏を表現していた。ちなみに、テーマは大正ロマンなんだとか。


客層は、とにかく年齢層の幅が広い。小さい子どもから若者、中年、高齢者。さらには、入れ墨を入れた人も多数。そういう人たちでごった返していて賑やか。


川崎は東京の下町と比べても非常に地域密着型が多く、ここもそんな川崎らしさが見られるところだった。
リニューアルしてとても綺麗であるのと、自宅の浴室では真似できない高度な設備が目白押しだったので、しばらくはこの地域での繁栄が約束された銭湯だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 武蔵新城
経路 南下する
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 家屋風
壁画・眺望 富士山、神奈川沖浪裏
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、ボディジェット、高濃度炭酸泉、シルク風呂、水風呂、露天風呂(黒湯)
サウナ あり
温度 42~39℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(フェイスタオルのみの場合は200円)
備え付け なし

◆人
受付 70代の女性
客層 多彩


【案内】
住所
〒213-0021 
川崎市高津区千年新町20-4

電話
044-766-6240

営業時間
【平日14:00〜24:00】 【土日祝日11:00〜23:00】

定休日
毎週金曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載


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4 コメント

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Unknown (mac68615)
2022-03-05 21:18:02
ようこそ!前に武蔵中原、川越に転勤して、戻って溝の口と武蔵新城の間。ここの温泉は他の近郊の温泉に比べてカジュアルな感じ。中原当時はバイクで、溝の口の時は車でチョコチョコ行ってました。
近隣は小学生お断りな場所もあるので、同じマンションの子供達を連れてここに来ることもありました。銭湯の体ですけど温泉って思ってますね。
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Unknown (batasyan)
2022-03-05 23:30:51
こんばんは。
この銭湯すごいですね。銭湯に炭酸風呂やシルク風呂、露天風呂に温泉、この書き方だとサウナも別料金では無さそうだし。こんなにたくさん人が来てくれたら、銭湯でもこんなに設備も充実出来るんですね。うらやましいです。
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Unknown (southandnorthface)
2022-03-06 06:37:44
@batasyan batasyanさんへ

誤解を招いてすみません<(_ _)>
サウナは別料金なんです。
ただ、設備はほんと良かったです。温泉があって炭酸泉やシルク風呂、ジャグジーも最新式なのでスーパー銭湯に見劣りしない豪華なところでした。
川崎は地域密着型が多いので、子どもの利用客が多くて、この先も銭湯文化がしっかりと残る場所だろうなと感じました。
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Unknown (southandnorthface)
2022-03-06 06:46:36
@mac68615 mac68615さんへ

おお、こちらにこられていたんですね!
同じマンションの子どもたちを連れて行ってたなんて粋ですね(笑)
溝の口は近くにスーパー銭湯がありますが、たしか小学生は入浴禁止なので、子どもを連れて行くとなるとリーズナブルな価格といい、ここが最適だと思います。
そうそう、銭湯なんだけれども温泉の泉質がすばらしくてビックリしました。
黒湯といえば海沿いにある地域が主に多いのですが、ここまで内陸寄りなのに濃厚な黒湯がでるとは思ってもみなくて、川崎は意外と知られざる温泉の名産地なのかもしれません。
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