銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

野崎浴場(東京・町屋)【閉店】

2023-03-11 05:48:00 | 銭湯
#野崎浴場
2023年3月31日閉店






東京メトロ千代田線
#町屋駅


▲千代田線の町屋駅


▲階段にむかい


▲ここはいつ来ても強風がすごい


▲改札口


▲改札口をぬけたら2番出口に出たいのでまっすぐ進み


▲道なりに進んで


▲スシローが目印。左のエスカレーターに乗る


▲外にでると京成電鉄の町屋駅が目の前にあらわれる


▲京成電鉄の町屋駅


▲京成町屋駅を通り抜けて奥のセブンイレブンまで進み


▲突き当たりにある右の道に進む。左には「はいから館」なる建物がある


▲そのままずっと真っ直ぐ






▲この近くまで来たら


▲ここで左折する


▲細い路地を進んでいくと


▲ひだりに野崎浴場がみえてくる



▲あらゆる政党のポスターが張ってある。これぞ銭湯という感じ(見た目は良くないけど)


▲閉店のお知らせ


▲跡地にはマンションを建てるようだ


▲バックヤードのところ



出典:東京銭湯ホームページ引用


▲到着


▲開店は公式だと15:00となっているが、15分前に到着してすでに開いていた


下駄箱に靴を預けて右側にある扉をあけると、左手前側に受付のフロントがある。座るのは70代半ばか後半ぐらいの男性。感じのよい挨拶をしてくれる。
「こんにちは」と挨拶したあとに「貸しタオルありますか?」と訊ねると「はい、あります」とすぐに出してくれた。
「中に備え付けとかありますでしょうか?」と再び聞くと「え?」と聞き返されたので、「シャンプーとかは…」と言い直すと、「そこにあるよ」と言われて指差す背後を見ると、使い切りの小袋シャンプーやボディシャンプーが沢山置いてあった。それをいただくことに。
女湯は左側で、男湯は右側。


のれんをくぐると、思ったよりも広めの脱衣場だった。
ロッカーは右側で、その隙間には常連客用の棚も用意されてある。
左側は簡易的ながらソファーとテーブルが置かれ、壁には野崎浴場を紹介した写真とカメラを真っ直ぐに見据える店主の姿があった。
雑誌かなにかで紹介されたのか、野崎浴場にまつわる歴史を紹介した文章が掲載されていた。
今の店主は三代目らしく、祖父である創業者は石川県能登島野崎村(現在は町)出身。その故郷の名を店名にしたようだ。郷土愛を感じるエピソードである。
もうひとつ注目なのが、脱衣場の入り口から見て右側にある縁側。扉を開けば庭があるのかと思いきや、なんと目の前に巨大な溶岩が鎮座している。岩の先端が縁側にはみ出ているので、椅子に座ると溶岩とにらめっこすることに。


立て付けの悪い浴室の扉を開けると、浴室は一般的なよくある作り。
真ん中に島カランがあり、左右にもカランが並ぶ。立ちシャワーは右手前に一つだけでハンドシャワー仕様だ。
水回りに関しては勢いがあるのでとても使いやすかった。
天井をあおぎ見ると所々ハゲた箇所が目立ち、老朽化が浴室全体に及んでいる。木材部分は湯気の影響か色彩がおちて漂白され、窓ガラスはひび割れが散見された。水垢で部分的に白く濁っている。


浴槽は奥にあって、2つに分かれている。右側が主浴槽で、ものすごい泡まみれだった。これはおそらく薬剤ではなく、単にジェット噴射で泡立ってると思うのだが、ほぼ浴槽の全体が泡で覆われていた。
その主浴槽の右端っこはステンレスの手すりで仕切られた電気風呂になっている。揉兵衛と名付けられた電気マッサージ機付きのものだ。弾力的な刺激で、電気風呂好きは気に入ると思う。
温度は44℃ぐらいと少し熱め。ただ、最初がキツいだけで慣れてしまえばちょうどいい具合だ。
左側は深浴槽でバイブラがちょこっと出てるだけ。温度もおなじ44℃ほど。


出典:東京銭湯ホームページ引用


壁絵は富士山の絵で、左端っこのサインは、2020年河口湖とあった。ただ、それにしてもずいぶんと年季の入ったひび割れがみてとれた。
間仕切り側には、豆タイルのモザイク絵があり、西洋風の水車と田舎の風景が描かれている。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲いまの絵はすこし違っている


客層はほとんど高齢者だったが、一人だけ中年がいた。男湯はまったく会話がなく、入店した当初は女湯からも一切聞こえてこなかったが、時間の経過とともにしだいに賑やかになり、帰りの時はお祭りのような騒々しさだった。


訪れたのは3月上旬頃だったので、まだ閉店直後のようなお別れの挨拶はなくて今後もずっと続くのではないかという雰囲気。一方で「3月までに使い切ってね」なんて言葉も聞こえており、やはり閉店が迫ってるやり取りはあった。
老朽化はいたるところで進み閉店もやむなしだったが、水回りに関しては今でもしっかり機能しており、そこには古さを言い訳にしない風呂屋の矜持が感じられる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 町屋
経路 東方面
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 寺社仕様
壁画・眺望 富士山のペンキ絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 電気風呂、ジェット、馬バイブラ
サウナ なし
温度 44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり(使い切りタイプ)

◆人
受付 70代の男性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所〒116-0002
荒川区荒川2−59−2

電話番号
03-3801-5854

アクセス
京成線「町屋」駅下車、徒歩3分

休日
金曜

営業時間
15:00−23:30

※東京銭湯ホームページ転載


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