銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

竹の湯(横浜・生麦)

2017-05-14 09:44:00 | 銭湯
京急生麦駅を降りて、キリンビール工場入り口あたりまで来ると、すぐ横に竹の湯がある。この近くには、生麦事件の石碑もあるらしい。
生麦事件といえば近代日本を切り開いた歴史的大事件なのだが、いまはそんな風情をまったく感じさせない工場や飲み屋が軒を連ねている。



▲今の生麦といえば、キリンビール工場。2016年秋にリニューアルして工場見学が人気だとか。ここは、その入り口前


▲すぐ横に竹の湯がある


▲竹の湯からみた生麦駅方面。まっすぐいけば駅に突き当たる


生麦には4つの銭湯があるのだが、ここが一番分かりやすいかもしれない。
マンション銭湯なので結構立派な建物。半地下のような入り口から中に入ると、暖簾が子ども向けのようなデザインでほっこりする。


受付はフロント式で、白髪の男性が座っていた。どうやら男女入れ替えの銭湯らしく、今回は男湯が右側。
脱衣場はそこそこの広さで、銭湯の名前にちなんでロッカーが緑色にあしらわれている。
ちなみに自分が訪れたときは19時過ぎだったが、脱衣場は自分以外誰もおらず、服を脱いで浴室に入ると、先客は一人だけ。
ずいぶんと寂しい銭湯である。


浴室の配置はやや変わった作りで、入ってまっすぐの両脇にカランが連なっている。その奥に水風呂があって、右側にサウナの扉がある。
そのサウナは室内が真っ暗で稼働してるのかどうか分からなかった。
それと浴室の左側に浴槽。
手前側の小さな独立した浴槽があるのだが、それがなんと高濃度炭酸泉! こんなところに(と言ったら失礼だけれども)炭酸泉は珍しい。
しかもちゃんと高い濃度を感じさせる炭酸泉だった。


その奥に、四人ぐらい入れる主浴槽の白湯と、奥に一人ずつ入れるヒップアップエストと銘打たれたジャグジー。その隣がボディジェット。名前こそ違え、二つとも同じジェットバスみたいな印象だった。


主浴槽側の温度は温度計が壊れていたので正確には分からないが、40℃前後ぐらいではないか。スーパー銭湯並のぬるさだ。
炭酸泉は、当然ながら38℃前後。
その炭酸泉なのだが、小さいうえに浅い。どんなに頑張ってもおそらく三人までが限度だろう。だから基本二人。
それと浅いので肩まで浸かろうとすると、どうしても足を伸ばさざるをえず、そうすると一人で占有することになる。ただ、幸いにも閑散としてるので、誰の迷惑も掛けず足を伸ばすことができた。


男湯は最後まで自分も含め二人だけ。女湯のほうは音が聞こえてきたので、そこそこ入っていたのかもしれない。
ここまで閑散とした銭湯は自分の知る限り子安駅近くの井川湯ぐらいだ。


ただ、井川湯と大きく異なるのはサウナもあってジャグジーもあって、なによりも高濃度炭酸泉があることである。
駅から近いし、設備も申し分ない。しかも混雑する時間帯なのにすいている。
熱い湯を求める人には不満かもしれないが、ゆったりつかりたい人や炭酸泉が好きな人には絶好の穴場と言えるだろう。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) 近い
・周辺の環境 ビール工場
・混雑ぶり 空いている
・清潔さ ふつう
・接客 ふつう
・客層 中年男性一人しかみてない
・脱衣所 少し狭いかも。体重計が家庭にあるようなチープなものだった
・休憩所 フロント前に椅子だけがあったような気がする
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え あり
・備え付け なし
・貸しタオル あり
・サウナ あり
・温度 少しヌルい
・壁画・眺望 なし


【案内】
住所
〒230-0052 横浜市鶴見区生麦3-14-2
電話
045-502-7654
営業時間
14:30〜23:00
定休日
不定休
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載

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