銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

久松湯(東京・桜台)

2021-04-24 07:13:00 | 銭湯 温泉
#久松湯





西武池袋線
#桜台駅

▲西武池袋線の桜台駅


▲池袋からだと、四番目の駅にある。西武の路線沿いは銭湯が多い地域だ








▲エスカレーターでおりる






▲改札口


▲改札口を抜けたところに地図があった


▲いまここで

▲下(北)に行けばマタニティクリニックのすぐ隣だ


▲改札口をでたら


▲右の北口にむかう


▲そのまま真っ直ぐ進もう






▲ローソンのところでストップ


▲そこを右に進む


▲ちょっと歩いたらすぐに左


▲曲がったところ


▲あとは適当に真っ直ぐ進むだけ


▲桜が咲く時期だった






▲この細い道も真っ直ぐ


▲真っ直ぐ(左)進む




▲ここまで来たら久松湯がみえてくる


▲銭湯らしくない建物


▲一見すると美術館ぽいモダンアート風の建物だ


▲とても綺麗である


▲デザインもしゃれている




▲到着


入り口に入ると左右に下足箱があり、コインリターン式のロッカーだった。いつもこの手の銭湯に来ると必ず100円玉を用意するのだが、この日は思いつきで来てしまったため用意するのを忘れてしまった。
財布にはお札しかなかったので、入浴料金を払うついでに崩そうと、そのまま奥にあるフロントへと向かう。
入り口に立つのは50代ぐらいの小柄な女性。マスク越しながら、銭湯業界では珍しくしっかりお化粧をしている。
ちょうど電話の最中だったらしく、子機を耳に当てながら「切るね。うん」と言って受話器を置くと対応をしてくれた。
千円札を置くと「下駄箱の鍵はありますか。両替ですか?」と聞かれて「入浴料を払って、それで…」と途中まで言ったところ、「先に下駄箱の鍵をお願いします」と言われる。
両替してもらい一度戻って、改めて受付で入浴料金を支払う。
「初めてですか?」と聞かれたので「はい」と頷くと、ここはカード挿入式のロッカーらしく、カードの差し方をレクチャーされる。その後でカードと下足箱を交換する。カードの番号とロッカーの番号は対応してないので、好きなロッカーを選ぶことができる。
「シャンプーとか中にありませんが大丈夫ですか?」と聞かれたので「大丈夫です」と答える。


出典:東京銭湯ホームページ引用


男湯は右側で、のれんをくぐろうとすると、ちょうど中から高齢者が「シャア!」と言いながら勢いよく出てきた。
入ると最初は緩衝スペースになっており(緩衝スペースがあるなら、暖簾はいらないと思うのだが…)、右側に小さな中庭がある。その中庭には水槽があって、亀が眠っていた。微動だにしないので、最初は置物かと思った。
脱衣場に入ると、外観から想像するとおりシンプルで綺麗な作りをしている。ちょうど若い従業員がモップで清掃をしているところだった。
脱衣場の左側は鏡台で、右側がロッカー。ロッカー側は真ん中に座るテーブルがあり、そのテーブルを挟んで両側にロッカーが並ぶ。
受付で言われたとおり、ロッカーの扉裏側に差し込み口があって、矢印方向に奥までカッチリ差し込むと(窪みまではめ込む)鍵を回すことができる。
帰りはこのカードをフロントに返して、下足箱の鍵と交換する。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲入ったところのドレッサー(写真は女湯なので右側にある)


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こっちは男湯


浴室の扉をあけると、驚いたのは入ってすぐ右側が外気浴スペースだったことだ。
半分以上が庭だったが、隅っこに立ちながら涼むことができる。体を拭くスペースとしても活用できるので、入り口横に作ったのだろう。
初めての銭湯だと体を拭く場所で迷うことが多いが、ここならそうした迷いから解放される。
ちょうど桜が散る頃で、涼んでいたら桜の花びらが飛んでいた。


左手はサウナがあり、サウナの目の前に立ちシャワーが2つある。このあたりの動線は完璧だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


奥に進むと、右側にカランが横列に並ぶ。壁側がハンドシャワーで、島カランが固定シャワー。
ハンドシャワーと言っても、スーパー銭湯のようなプッシュ式(自動で止まる仕組み)ではなくハンドルを操作するので自分のタイミングで使えて便利。ただ、残念なのはヘッドを置く場所が低いので、髪を洗う時はどうしても腰を深く曲げなければならない(自分みたいな胴長短足にはキツい)。
島カランの固定シャワーはボタボタ落ちてくるタイプで、これは人によって好き嫌いが分かれそう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


左側をみると、水風呂と湯船がある。
先ほどの立ちシャワーの裏側に水風呂があって、温度表示は17℃だった。4~5人は入れそうなスペース。
お隣がここの主浴槽で、左側には広く確保された電気風呂が2つ並ぶ。入ってみると強弱を繰り返すタイプだった。
その右隣がジェット関連の設備で、3つ並ぶ。
左がお尻のところからで、真ん中が背中、右端は両脇からジェットが吹き出してる。
やはり最新式の泡立たないタイプで、圧力も申し分なく、人気のある設備だった。
電気風呂とジェットの手前はバイブラ。これらが入った湯船は42.3℃と表記されていた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


その主浴槽を隔てて右にあるのが新しい銭湯のお約束とも言うべき炭酸泉。こちらもスペースに余裕があり、詰めれば6人は入れるだろう。こういう炭酸泉は決まって高濃度をうたっているが、実際はお店によってマチマチ。ここは正直言うと高濃度と呼べるほどではなかった。
建物への投資は目を見張るものがあるが、ランニングコストに関してはかなりシビアに運営してると感じた。


そして最後は、天然温泉の露天風呂がある。浴槽自体はそんなに広くないが、手前の外気浴スペースが充実していて、庭の縁(ふち)部分が座れるようになっている。
露天風呂は扇形で、お湯はナトリウムー強塩化物泉の濃厚な茶色をたたえた湯船である。スーパー銭湯もしのぐ泉質の高さに、これはビックリだ。
温度は42℃ほど。露天風呂にしては比較的温度が高めのほうだろう。
塩化物泉特有の匂いも漂い、なかなか贅沢な気分に浸ることができた。


出典:東京銭湯ホームページ引用
 

室内の天井は、一定定間隔で採光窓が取り付けられ、日の光が差し込むと湯船に光が落ちて、とても幻想的になる。
ここはイルミネーションマッピングもやってるらしく、それを期待してやって来たのだが、残念ながら自分の入浴中に見ることは叶わなかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲デジタル体験とアナログ体験が同時にできる場所だ


客層はやはり幅広くて、若者から高齢者まで多士済々。ロビーではカップルの姿もみられ、デートとしても利用されているようだ。
建物はすごく新しくて綺麗に見えるが、よくよく見るとカランの水垢がかなりこびりついていたり、壁のところからは黒ずみの滴跡が残ってたりと、外観と比べると内部は思ったよりも経年劣化がみてとれた。
それでも新鮮さは依然として失われておらず、現在も東京を代表する銭湯の一つとしてトップランナーを走り続けている。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 桜台
経路 北へ
周辺の環境 住宅や飲食店

●空間演出
建物外観 美術館みたいな建物
壁画・眺望 イルミネーションマッピング
統一感 あり
置物 水槽(亀)
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 無駄がない
シャワーの出 ダボダボと通常
浴槽の種類 水風呂、電気風呂、ジェット、炭酸泉、天然温泉
サウナ あり
温度 39~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け なし

◆人
受付 50代の女性
客層 幅広い

【案内】

住所
〒176-0002
練馬区桜台4−32−15

電話番号
03-3991-5092

アクセス
西武池袋線「桜台」駅下車、徒歩5分

休日
火曜

営業時間
11:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (southandnorthface)
2021-04-25 10:39:36
@rose-tky モンモンさんへ

シャワーの高さは、使いやすさを左右しますからねぇ。
小柄な女性にしてもたぶん低く感じると思いました。
シャワーの使いやすさはちょっと拘る派なので、これはいただけなかったです。

建物は初めてみたときは、新しい時代の夜明けを感じました。
最近は銭湯の固定概念を崩す新しい試みが色々とあって、若手を中心に作り変える動きが盛んですね。
今の時代はすごく進化してると思います。
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Unknown (rose-tky)
2021-04-25 09:55:07
ほんと 美術館みたいですわあ

シャワーの高さ 重要ですよね!
返信する
Unknown (southandnorthface)
2021-04-25 06:55:32
@rose-tky モンモンさんへ

こういう綺麗な建物だと、皮肉な話、かえって汚れが目立つんですよね。
古い銭湯だと頭の中で古いからというフィルターが働くけど、ここは外観からして最新式のモダニズムな建物なので、たぶん誰もが分かると思います(笑)
ここも練馬区だから横浜からだと遠かったけど、やっぱり東京はこういう先進的な銭湯が多いなぁと改めて思いました。
返信する
Unknown (rose-tky)
2021-04-24 22:16:13
スゴ〜い

ユーユーさーーーん

よく ご存知ですわねえ!

考察で

建物はすごく新しくて綺麗に見えるが、よくよく見るとカランの水垢がかなりこびりついていたり、壁のところからは黒ずみの滴跡が残ってたりと、外観と比べると内部は思ったよりも経年劣化がみてとれた。

うわあ よく見ていらっしゃるわあ!

さっすがあ!
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