横浜の中央図書館で「ひととき」という旅行雑誌をみつけました。
2月号のテーマは、東京銭湯。
自分のブログとおなじ特集だったので、読んでみました。
“旅人”と称してナビゲートしてるのは、浪曲師の玉川太福さんと、女優の南沢奈央さん。おもに現代風に衣替えした銭湯を巡っています。
紹介してる銭湯を見ていくと、「ひだまりの泉萩の湯」とか、都電荒川線の「梅の湯」、それと三ノ輪にある「湯どんぶり栄湯」などですね。
無難に有名どころを押さえているという印象でした。
▲東京銭湯と一口に言っても地域を絞っているため、おもに荒川区付近がメインになっています
▲御谷湯。駅から遠いのが難点でしたが、ペンキ絵が立派なところでした。
インタビューは、最近のリノベーションの旗手である今井健太郎さん。設計事務所の代表です。
今井さんは銭湯業界に改革をもたらしたと言っても過言ではありません。業界全体に新しい波をもたらしました。
▲設計してきた数々の銭湯が紹介されてあります。
たとえば、
出典:東京銭湯ホームページ引用
出典:東京銭湯ホームページ引用
ふくの湯(本駒込)
出典:東京銭湯ホームページ引用
光明泉(中目黒)
出典:東京銭湯ホームページ引用
万年湯(新大久保)
出典:東京銭湯ホームページ引用
大蔵湯(町田)
などです。他にも沢山あります。
空間演出が飛び抜けて洗練されており、合理的な設計でありながら高級リゾートを彷彿させるような優雅な作りになっています。それがワンコインで体験できるのだから、素晴らしい銭湯ばかりです。
こうした時代を牽引する方があらわれたことは銭湯業界にとって奇跡とも呼べる僥倖でしょう。
一方で旗振り役がひとりに偏在してしまうと、こんどは金太郎飴化現象が起きてしまう懸念もあります。
そのあたりに関しては、やはりライバルとなりうる別の視点、感性、方向性をもった人物の出現が望まれます。
そして新しいものだけでなく、過去の遺産を引き継ぐレトロな銭湯もこれから生き残ってもらいたいものです。
今井さんがインタビューの中で語られているように、今の銭湯は過去にないほど多様性に満ちています。
斜陽産業と呼ばれる業界ですが、現在残っている銭湯は非常に競争力があり、魅力あふれる銭湯ばかりです。
その意味では篩(ふる)いにかけられて残ってきた銭湯ゆえに、なにかしらの魅力をもった名店ばかりではないかと思うのです。
是非とも日本独自の文化である銭湯に、みなさんも触れてほしいと願っています。
この雑誌読みたいな。探してみよう。
ホント、今井健太郎さんは銭湯をオシャレな空間にした第一人者ですよね。
中目黒の光明泉は、リニューアル前は代官山でお買い物(セレブじゃないYO!)した後によく寄ってました。
その頃も決して古い感じはしなくて、知る人ぞ知る感じの居心地のいい銭湯でした。
リニューアル後も一度行きましたが、まあー混んでました〜。
渋谷の改良湯もそうだけど、オシャレtownにオシャレ銭湯、若者が好むのはわかります。
でもね、おばちゃんはもうちょっとゆったりお風呂に入りたい‥なので、昔ながらのところも応援したいな〜と思うのでした。
おはようごさいます。
今井健太郎さんは、若者に銭湯という存在を意識させた功労者だと思います。
今までは銭湯=ノスタルジーでしか語られていなかったので、この功績はとても大きいと感じています。
中目黒の光明泉は、いつ行っても半端ない混雑ぶりですね(2回いきました)。若者があこがれる街のカッコイい銭湯だから人気なのも頷けますが、自分もウンザリした側の人間です。
改良湯にしても表参道にある清水湯にしても、自分をカッコ良く演出できる舞台装置になってる気がします。
翻して、昔ながらの銭湯は日常的に使うことを想定してるから、裸のつきあいがあって、ゆったりした時間が流れるから心が休まる空間だと思います。
どっちがいいというよりも、どっちも必要な存在で、これからもそれぞれの銭湯が共存してほしいなと願ってます。