銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

観音湯(東京・糀谷)

2018-06-09 07:56:00 | 銭湯
京急の羽田空港行きに乗ると、蒲田から一つ隣の駅である糀谷を降りて、住宅街を歩くこと10分。寂しい雰囲気の商店街に観音湯がある。
昔ながらの銭湯ではあるが、とても綺麗で清潔感あふれる平成モダンな銭湯だった。



▲糀谷駅


▲マクドナルドのある方面に歩き




▲スーパーの横にある道を羽田空港方面へと歩く


▲あとは、しばらく真っ直ぐ歩く












▲このクリーニング店を右折


▲右折したところ


▲そして少し歩くと


▲左手に観音湯がみえてくる




▲唐破風造りだろうか


▲古風ながら清潔感あるところだった


ここを訪ねたのは、知人から京急の糀谷に「人間洗濯機」なるものがあると聞かされたことがきっかけだった。今までそんなお風呂は聞いたことがなかったので調べてみると、観音湯にあることが判明。
そうした経緯から仕事帰りにやってきたのだが、「人間洗濯機」というキワモノがある場所にしては、ごくありふれた感じの銭湯である。


下足箱のところはやや余裕のあるスペースで、自動扉は開けっ放し(たぶん夏日だったせいだろう)。
中に入ると、受付は番台。とはいえ昔ながらの番台というよりフロントのような雰囲気の番台だ。 
座るのは、60代前半ぐらいの女性。しっかりした感じの対応だった。


脱衣場を見渡すと古い雰囲気があるが、すごく古い感じではなく、昭和後期か平成初期あたりのインテリアだろうか。
ロッカーなどは左右の壁と島ロッカーが真ん中にあって、手前側にソファーとテーブルがある。あと左奥に洗面台と体重計。観葉植物も所々にあった。


それとここの脱衣場と浴室を分けるガラスの仕切りがとても綺麗なことに驚く。しっかり磨かないとここまで透明感は維持できないだろう。
そのため脱衣場から浴室を眺めるとクッキリと見えすぎて、まるでガラスの仕切りがないようにも見える。


浴室に入ると、左手前に立ちシャワーが2つ。それと右手には湿式サウナ。無料だったが、ほとんどの人が入っていなかった。
真ん中には島カランが2つ。しかし浴室がそんなに広いのかというと微妙なところである。狭くもないが広くもない。
それと左右の壁にもカランが並ぶ。


そしていよいよ肝心の浴槽。
奥にあって、その右にあるのがくだんの人間洗濯機であるが、見た瞬間からガッカリ。というのも円形の浴槽に斜め方向にジェットバスがでてるだけであり、ほかの銭湯でも見た記憶がある。
洗濯機の名にふさわしく激しいジェットバスを期待してたので、どうやらネーミングに騙されたようである(勝手に期待していただけなのだが)。
真ん中は、ジェットバスと赤外線(41℃ほど)。
さらに左が深浴槽の「あつめ」(43℃ぐらい)で、帝大教授の石和田先生の権威をかざしたラジウム鉱石が赤い光で演出されていた。


壁絵は、ペンキ絵ではなく細かいタイルというかチップで作られた絵で、
宇宙が描かれている。主に女湯の方が惑星で、男湯は銀河の衝突が描かれた壮大なものだ。
とはいえ、絵だと銀河同士の衝突で爆発を起こしているのだが、実際は銀河がぶつかっても星同士はぶつからないらしい。なので、ありえない現象である。


客層はほとんど高齢者だが、こういう住宅街や商店街の銭湯に見られがちな客同士の会話は一切聞かれなかった。見るからにみんな大人しい客人ばかりである。
壁面のタイルは黄色で、天井は木の縁に水色というハイセンスな色使いをしており、古い建物ではあったがとてもお洒落な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 糀谷もしくは大鳥居
経路 糀谷駅から商店街を歩く
周辺の環境 商店街や住宅

●空間演出
建物外観 唐破風造りの外壁が特徴的
壁画・眺望 宇宙のタイル絵
統一感 あり
置物 観葉植物
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 明るく清潔感がある。昭和のインテリア
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 人間洗濯機、ジェットバス、赤外線、ラジウム鉱石
サウナ 湿式サウナ
温度 41℃、43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 しっかりした受け答え
清潔さ きれい
貸しタオル あり(無料)
備え付け なし

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒144-0034
大田区西糀谷3−24−16

電話番号
03-3741-9410

アクセス
京浜急行線「糀谷」駅下車、徒歩7分

休日
不定休
月末に翌月休告知営業時間16:00−23:30


※東京銭湯ホームページ転載