銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

センター南 湯もみの里(横浜・センター南)

2019-04-30 08:01:04 | スーパー銭湯

市営地下鉄センター南駅から歩いて5~6分のところに、「センター南 湯もみの里」がある。
2018年1月にオープンした出来たてホヤホヤのスーパー銭湯とあって、最先端設備を堪能できる入浴施設だった。

【センター南 湯もみの里】をザックリ言うと
◎天然温泉、炭酸泉、サウナ、水風呂あり

・新しくオープンした施設
・豪華絢爛で、設備は申し分なし
・細かいところの拘りがすごい
・光の屈折で湯船がもの凄いことになっている
・雰囲気はまさに大人のスーパー銭湯







▲センター南駅


▲改札口を出た先にサウスウッドというミニモールがある


▲その裏側にまわる






▲角をまがったところ


▲建物沿い歩く






▲あとはまっすぐ行った先だ


▲じつはもう見えている


▲拡大してみると、こんな感じ
















▲到着


▲そして左に入り口


▲階段でのぼる




▲途中に駐車場


▲まだまだのぼる


▲ようやく、受付のある三階に到着


中に入ると左手に見えるのが下足箱。バリアフリーになっており、その右奥に受付への通路がある。
室内はとにかく綺麗でシックな装い。ちょっと敷居の高さを感じさせる雰囲気だ。


出典:湯もみの里ホームページ引用
▲実際にこんな感じで綺麗すぎてビビる

受付に立つのは、20代ぐらいの男女。客が少ないせいか、2人して仲良く談笑していた。来店が初めてであることを伝えると、店舗の案内と料金システム、それとポイントカードの説明を受ける。
コースは、主に入浴のみか岩盤浴も付けるかどうかぐらい。
浴室は、右にある大きな階段を上った4階にあり、そこで男女に分かれている。
受付の右手にはボディケアの受付。座ってる女性が暇すぎて手持ち無沙汰だった。
その進んだ先に通路がある。小さなリクライニングチェアや普通の椅子が並び、さらにその奥に食事処。
左に進めばトイレ、喫煙所、リクライニングルーム裏手と、スタッフルームが並ぶ。
受付の左側には岩盤浴の入り口。岩盤浴コースのみ漫画コーナーが設置してあった。その通路の右側を進めばリクライニングルームの正面入り口だ。
このリクライニングルームは話が長くなるので後述。


脱衣場の入り口に到着すると、左が女湯で右が男湯。
のれんをくぐると、脱衣場も高いレベルで清潔さが保たされている。ロッカーは大半が縦列に並ぶが、右奥だけ横に並ぶ。あてがわれたのは、その奥側だった。
ロッカーはとくに特徴もなく、ハンガーが二つあるだけ。ただ、細かいところにちょっとした工夫があった。


脱衣場の右側は浴室出入り口があり、その前にはフェイスタオルを乾かせる器具が置いてある。その反対側にトイレがあるのだが、なんと立ち小便がない。男湯なのに!
てっきり女側に入ってしまったかと焦ってしまった(そんなわけないが)
仕方なく大の方に入るのだが、入った瞬間に蓋が勢いよく開いてビックリ。こうしたトイレまで最新式だった。


浴室に入ると、手前左に立ちシャワーがある。この規模にしては珍しく、一つだけ。そしてすぐ右は、あかすりルーム。その右奥側にカランが並ぶ。
そのまままっすぐ進めば、露天風呂への出入り口だ。そして左が浴槽のスペースになっている。


細かくみると、カランは横に三列並んでいて、ほかのスーパー銭湯同様に仕切がある。
感心したのは、備え付けだ。通常ならどの銭湯もシャンプーやコンデショナーは1種類だけだが、ここでは複数のメーカー品が置いてあった。そこまでする必要があるのだろうか?という徹底ぶりである。


そして真ん中寄りにあるのがメインとなる天然温泉+炭酸泉の主浴槽である。 


出典:湯もみの里ホームページ引用

広さは十数人ほどが入れそうだが、そんな広さでも炭酸がめちゃくちゃ濃厚。
入った瞬間に泡につつまれる。ここほど濃厚なところはなかなかないだろう。それと温泉は黄金色をうたっていて、たしかにそれっぽい色をしている。ただ離れてみると、どちらかというと緑である。
この色は、センター南を挟んで反対側にある「港北温泉ゆったりCOco」の天然温泉と同じ色。つまり、こちらも単に土色の温泉(食塩泉)を塩素で漂白したものだろう。
あちらは色が薄いことに関して成分は変わりませんよ!と弁明に近い解説だったが、こちらは黄金色ですよ!と自画自賛。
モノは言いようである。


それと、ここで一番面白いと感じたのは「光の屈折」による視覚の歪曲だ。
小学校で習った科学の原理ではあるが、それがここの湯船だと実体験することができる。
端っこに座っていると、まるで大きな窪みに座ってるような錯覚に陥り、頭で分かっているのに、つい手で確認してしまった。それぐらいハッキリ歪んで見える。
奥に目を向ければ、縁(ふち)がまるでミニチュアのように縮まっている。まさにマウリッツ・エッシャーの世界だ。
理屈では分かっているのに、いつまでも傾斜地に座っているような感覚から抜け出せない。
ここほど光の屈折を感じられる湯船は初めてである。


そして、その通路を隔てた反対側(脱衣場側)に、美泡風呂と呼ばれる浴槽がある。


出典:湯もみの里ホームページ引用

ほかの銭湯だとシルク風呂と呼ばれるものであるが、温度は42℃ほど。スーパー銭湯にしてやや熱めか。
ところでこんなに広いにも関わらず、誰も入っていない。
ここを訪ねたのは14時頃だったが、そもそも施設全体がガラガラ。湯船に関してはほぼ独占状態だった(さすがに夕方頃は混んでいたけど)。
こんなに人が少なくて経営が成り立つのだろうか?と客が心配してしまうほど閑散としている。


そして美泡風呂の左横にあるのが、ジェットバス。
自分で操作できるタイプなのだが、ボタン式ではなく、赤外線のところに手をかざすと動く仕組みで、さり気ないハイテク感がある。
一方、難点もあって、一人がスイッチを入れると、全部動き出してしまう。なので誰かがスイッチを入れるとみんなにつき合ってもらう必要がある。
それと、スイッチを入れるとかなり長く稼働するため、入ってたら体が痛くなってしまった。


その左横にあるのが水風呂で、温度は18.5℃前後。とくに特徴はなく、ふつうの水風呂である。反対の右横には、サウナがある。


出典:湯もみの里ホームページ引用
▲こちらは女湯の作り

サウナは残念ながら二重扉ではなく、一つのみ。
開けると、スーパー銭湯にしては普通の広さという感じで、ほぼ真四角。温度は、扉前に表示されていて89℃前後。
ところで、このサウナ。新しくて綺麗なのだが、大きな問題点があった。それは、出るときの取っ手がめちゃくちゃ熱いことだ。
なにも知らずに(というか普通は、熱くならないようになってるはずなのだが)触った瞬間に「あっちぃ!!」となって、これは完全に設計ミスだろう。
そのため、出るときは誰かの後についていくことをオススメする(常連ぽい人はタオルで押していた)。


ここまでが室内の紹介で、あとは露天風呂になる。
二重扉の出入り口を抜けると、まず目に飛び込んでくるのが広く確保された天然温泉。この露天風呂は炭酸を混ぜていないので、純粋な温泉である。
温度は42.5℃で、露天を意識したのか、ちょっと高め。
それと珍しく右端に電気風呂がある。


出典:湯もみの里ホームページ引用


出典:湯もみの里ホームページ引用
▲室内に見えるが露天である。それと営業中はテレビがついているので、写真のような気品さはない

さらに手前の右側には壺湯。4つほどあるが、こちらも天然温泉である。温度はやや低めで、大きさも左右端っこが大きく、真ん中2つは小さめとなっている。
その壺湯の前(主浴槽の横)に、3つほどの寝椅子があった。
腰から上は自分で角度調整ができるので快適。寒くなければついうたた寝してしまうかもしれない。


左側には外気浴の椅子が並んでおり、後ろにはちょっとしたガーデンがある。その奥にあるのが寝湯だ。


出典:湯もみの里ホームページ引用

こちらもほかのスーパー銭湯同様に背中にお湯が流れるタイプで、緩やかな勾配のところに厚みのあるお湯が流れるため、背中の部分はしっかりとお湯に浸かっていて、想像する以上に暖かい。


湯船の種類自体は決して目新しくないものの、一つひとつの質が高く、充実した入浴体験を得ることができる。
加えて人が少ない。しかも中学生以下は入れないため原則、静か(一部、若いグループが大きな声で話してたが)。


こんな感じで本当に素晴らしい入浴施設なのであるが、休憩所も負けじと同じぐらい充実している。
脱衣場を出ると、ここは休憩所が上下2つに分かれている。
上の階は畳張りの休憩所になっていて、枕が定間隔で置かれてある。大半の人は入り口そばにあるタオルケットを体に巻いてお昼寝をしていた。
階段の左奥にはエステ室。ここではエステの施術も受けられるのだが、案の定ここも暇そうだった。
その奥には屋上に出られる出入り口があり、その屋上右側にはなんと足湯が設置してある。


出典:湯もみの里ホームページ引用


▲これは自分が撮影したもの




▲まわりの景色

何事も経験と思い足湯に入ってみたのだが、とにかく寒い(2月中旬に訪れた)! しかも屋上だから風がビュンビュン吹いている。
冬に部屋着で外に出ること自体無謀だったが、なんとかなるかもと思っていた自分の考えが甘かった。なにせ足湯が全然熱くないのである。これで屋上を過ごせというのは罰ゲームに近いだろう。
夏は夏でたぶん蒸し暑いだろうし、せいぜい春秋ぐらいしか利用期間がないのではないか。


そして、今度は脱衣場を降りた3階に戻ると、右側に進めばリクライニングルームへの道になっている。
入り口には雑誌が置いてあり、中に入るとリクライニングチェアが所狭しと並んでいた。驚いたのは浴室が閑散してたのに、ここではギッシリ人が入っていたことだ。


リクライニングチェアに座ると(寝ると)、電動で背もたれを動かすことができる。目の前には左右に動かせるテレビ。あと、手元にはライトがある。細い棒状になっていて、先っぽがライトになったものだ。
それと、ちゃんと女性専用のリクライニングルームも用意されており、男性の横に寝たくない女性は女性専用の選択肢もある。こういうのがあれば男側も気を使わないで済むので助かるだろう。


総じて、設備の精度が高く休憩所も充実しており、子どもの入店が禁止なので静かで落ち着いていて大人の雰囲気。
一方、活気がなくて暗い雰囲気とも言えなくないが、スーパー銭湯で静かに過ごしたい人にとってはここは最高の施設ではないかと思う。


【評価チェック箇所】
▼アクセス センター南から南方面へほぼまっすぐ進んだところ
最寄り駅 センター南
経路 サウスウッドを裏手にまっすぐ
周辺の環境 商業施設やマンション

●空間演出
建物外観 単体のビル
壁画・眺望 屋上から町並みを一望することができる
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 3階と5階
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 温泉、炭酸泉、シルク風呂、寝湯、水風呂
サウナ あり
温度 ま39℃~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 若い女性
客層 老若男女(ただし中学生以上)


【案内】

ご利用案内

営業時間

年中無休(施設点検日は除く)
[営業時間]10:00~25:00(最終入館24時)
[レストラン営業時間]11:00~24:00
(ラストオーダー23時)

ご利用料金

お一人様
(税抜き)←最初は税込みだったが、2019年4月19日から税抜きに変更された
平日1,240円
平日(21:30~閉館)980円
土日祝・特定日1,490円
岩盤浴860円

※小学生以下のお子様は保護者同伴でもご入館できません。

駐車場(車・バイク)・駐輪場料金

 駐車場(120台分)駐輪場(36台分)館内ご利用の方3時間無料3,000円以上
ご利用のお客様+4時間7時間無料超過料金30分毎 200円3時間毎 100円1日最大1,000円-

注意事項

●暴力団関係者、刺青及びタトゥー(シール含む)のある方、泥酔の方のご入館はお断りいたします。  ●リストバンドは現金と同じです。必ず身につけ、紛失した場合はすぐにフロントまでお越しください。万一無くされた場合、実費3,000円(下足ロッカーキーは2,000円)をご請求させていただきます。  ●貴重品は貴重品ロッカーにお預けください。  ●館内に於いての事故、盗難などについては一切の責任を負いません。  ●館内は指定場所以外、禁煙となっております。  ●館内へ飲食物の持ち込みは、保健所の指導によりお断りいたします。  ●他のお客様に迷惑と思われる方は、退場していただく事がございます。  ●伝染・感染のおそれのある疾患をお持ちの方のご入館をお断りいたします。

アクセス

[駐車場台数]120台

[住所]〒 224-0037 
横浜市都筑区茅ヶ崎南4-3-1

TEL:045-942-2611FAX:045-943-4126

※センター南 湯もみの里ホームページ転載