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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

宇田川湯(東京・新代田)

2019-09-10 06:58:31 | 銭湯





京王線の新代田駅を下車して環七道路沿いを歩き住宅街の中へ入ると、周囲の雰囲気と異なる古い建物がみえれば宇田川湯だ。
程よいゆるさが心地よい昭和の空気感が漂う銭湯だった。


【宇田川湯】をザックリいうと
◎熱湯
・受付は気さくな感じの女性
・作為的ではない自然な古さ
・心地よい脱力感





▲京王線の新代田駅


▲目の前の横断歩道をわたる


▲渡ったところ


▲右に歩く


▲とりあえず真っ直ぐ






▲途中あった地図




▲この白いマンションを目印に左折






▲すぐ右折


▲今度は左折






▲この突き当たりを右側


▲まがったところ


▲もうみえてくる






▲煙突も


▲到着


▲ネガフィルムのように錆びきった看板


▲ゆるキャラをゆるく描いた絵


▲中に入ると時計がミッキーマウスだったりと、脱力感満載だ


中に入ると蚊取り線香の匂いがして、それだけで昭和な気分である。下足箱は男女で分かれていて、当然受付は番台。座るのは、70近いぐらいの女性。女性客と話し込んでいる最中だった。
それほど愛想のいい対応ではないが、人当たりは良かった。貸しタオルを借りて中を見渡すと、むかしながらの脱衣場といった感じである。
それと手前側にテラスがあって、テーブルに椅子が2つと灰皿。
お世辞にも綺麗とはいえないが、いい意味でブレない雑多感がある。そのテラスの左側にトイレ。このトイレも古く、和式。右側には洗濯機が2つ並ぶ。


脱衣所の左側には洗面台もあるが、その横にポケットティッシュが貼り付けてあったりと、小気味よいチープ感も。
頭上では扇風機がせわしくまわっていたが、テラスの扉は開けっ放しだったので、クーラーは稼働していなかった。どうりで暑いわけである。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲こんな光輝く感じではなかった


浴室の扉は左右にあって、真ん中は締め切っている。その真ん中の前にケロリン桶と椅子が並ぶ。
浴室内に入ると、右に立ちシャワー。それと真ん中に島カランがあるものの、島カランは蛇口が2つしかないので、よほど混んでない限り実質一人用だろう。
左右の壁にカランが並び、奥に浴槽。
浴槽は主浴槽が手前に突き出た狭いもので、右は座湯とボディジェット。
一応、左がぬるゆで右があつゆと表記してあったが、どちらもめちゃくちゃ熱い。痺れる感覚があったので、たぶん47℃前後かなと思う。個人的にはギリギリの上限だった。それ以上になると健康上を考慮して拒否すると決めている。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


温度計をみるも、針は44℃を指していたが、たぶん正確ではないだろう。
ほとんどの人がカランにへばりついていたので、やっぱりここまで熱いと湯船の意味がないような…。
ただ銭湯巡りを趣味と公言しながら熱いから入れないというのは恥ずかしいので頑張って入ってみたが(お金払って罰ゲーム受けてる気分だ)ゾクゾクする熱さである。
やっぱりこんなの体に悪いぞ!と思いつつ、でもこれぐらいの温度になると脳内麻薬がでるためか、慣れると気持ち良かったりする。


ところで古い銭湯にありがちな問題点もあった。ここは立ちシャワーがあるのだが、その立ちシャワーはお湯しかでない設備だった。
しかもカランの水は外が暑いせいか、かなりぬるい。
脱衣所にでればクーラーがないのでそのまんま暑く、クールダウンがまったく出来ない!
しかしむかしはクーラーなんて普及してなかっただろうし、脱衣場で暑さであえぐのもある意味で昭和の銭湯をしのぶ追体験といえるのかもしれないが…。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 新代田
経路 北へほぼまっすぐ
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 古い銭湯
壁画・眺望 油(ペンキ)絵の富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 脱力感満載
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ぬる湯という名の熱湯とあつ湯という名の熱湯
サウナ なし
温度 47℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 良かった
清潔さ 微妙
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 70代ぐらいの女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒156-0042
世田谷区羽根木1-14-11

電話番号
03-3328-2574

アクセス
京王線「代田橋」駅下車、徒歩5分
京王井の頭線「東松原」駅下車、徒歩9分

定休日
月曜

営業時間
15:50~24:20

※せたがや銭湯ガイドホームページ転載


丸正浴場(東京・喜多見)

2019-09-07 05:46:33 | 銭湯 温泉





小田急線の喜多見駅を下車すると、商店街を抜けた住宅街の中に丸正浴場がある。
少し独特の雰囲気を醸し出した建物であるが、古くも綺麗で客同士の会話が活発な銭湯だった。

【丸正浴場】をザックリいうと
◎サウナ、水風呂(冷鉱泉)あり
・建物全体に品がある
・壁画が海
・客同士がフラットな関係








▲喜多見駅。人生で初めて降りる駅


▲駅前の地図でみると、こんな感じ


▲南口を出た駅前広場


▲その広場の右側にむかう




▲商店街を進み


▲どこ行っても家系ラーメン屋がある










▲大通りにでる


▲横断歩道を渡り


▲建物の中を突き進み


▲出たところ


▲右に進む








▲ここを右折


▲右を向いたところ


▲すると丸正浴場がみえてくる


▲煙突もみえる




▲到着


見たところ、ちょっと独特な建物だ。
下足箱に靴を預けて中に入ると、最初に目につくのがロビーの赤い絨毯。



出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


ビビッドな赤なので、鮮烈な印象。
それと不必要なモノが一切なく、品性と清潔さ、ほどよいクスみ感がある。古い建物特有の物憂げな味わいも。


そのロビーに入って左手にフロント。座るのは、60代後半ぐらいの男性だ。
少し痩せてはいるが精悍な顔立ちである。ただ無口だった。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲フロント


ここは貸しタオルがないので、タオルを購入するしかない。買うと240円。100円前後のよくあるタオルがほしかったが…。


男湯は右側で、のれんをくぐると脱衣場もとてもスッキリした印象を与える。



出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


右側壁をL字に沿って並び、左には洗面台がある。ここも古さを感じるが、清潔さがしっかり保たれている。


浴室へと扉をあけると、最初に目につくのが壁画だ。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


熱帯魚が描かれたユニークなもので、やさしい空間を演出している。
真ん中に島カランが2つ並び、左右の壁にもカランがある。
手前右がサウナで、左は立ちシャワー。
立ちシャワーは、一見するとふつうの立ちシャワーだが、ボディジェットが取り付けられているので、両方使うとかなり刺激的である。


浴槽は奥にあって、左が2人入れる深浴槽タイプの座湯。真ん中は、右側に勢いの強いバイブラ。
そして右端には、冷鉱泉。いわゆる黒湯だ。これは一人用の大きさ。
なぜ黒湯を温泉として利用しないのか謎だが、そんなに湧出量がないからだろうか。
ちなみに、主浴槽の温度は43℃ほどで、冷鉱泉はおそらく18℃ほど。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲こちらは男湯


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲こちらは女湯


天井は昔ながらの銭湯らしく高いが、何カ所かペンキが剥がれていた。
一方、浴室下側の壁面はかなり綺麗だったので、一度手入れがなされているのだろう。


客層は、ほぼ高齢者。それと知的障害者と思わしき男性もいるし、刺青を入れた人もいる。しかしそうした人たちがなにかのキッカケでいっぺんに集まるとお互い楽しそうに話していた。
ここではどんな立場であってもフラットな関係らしく、裸になれば人類みな兄弟といった感じの和気あいあいとした平和な銭湯だった。



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 喜多見
経路 南へ進む
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 昭和の建物
壁画・眺望 深海魚の群れ
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 赤い絨毯のロビー
脱衣所 広くて綺麗
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、座湯、水風呂(冷鉱泉)
サウナ あり
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 高齢者


【案内】

住所〒157-0067
世田谷区喜多見4-36-16

電話番号
03-3417-6804

アクセス
小田急線「喜多見」駅下車、徒歩10分
小田急バス「喜多見駅入口」下車、徒歩5分

定休日
水曜

第3火・水は連休

営業時間
15:00~23:00

※せたがや銭湯ガイドホームページ転載


日の出湯(東京・稲荷町)

2019-09-03 06:55:04 | 銭湯





東京メトロ銀座線の稲荷町駅を降りると、田原町方面へと3分ほど歩いた先に、日の出湯がある。
古代檜風呂や炭酸シャワーがあるなど、ちょっと風変わりな銭湯だった。


【日の出湯】をザックリいうと
◎古代檜、炭酸シャワーあり
・マンション銭湯
・店主は若い
・緑の内壁







▲降りるのは稲荷町駅


▲住所は元浅草の2丁目10番。なので駅前の地図をみると、左ちょっと上


▲目の前の横断歩道(1つ目)を渡ると、次は右の横断歩道(2つ目)も渡る


▲1つ目の横断歩道を渡ったところ。次は右(2つ目)の横断歩道


▲2つ目の横断歩道を渡ったところ。今度は左




▲ここらへんは、やたら仏具さんが多い


▲ここを右


▲右に向いたところ


▲そしてすぐ左


▲すると、もうみえてくる




▲見上げれば、現代的なマンション


▲到着。江戸時代末期から明治時代に掛けて創業した歴史ある銭湯らしいのだが、そうした歴史は微塵も感じない作りである


入り口を入ると、自動扉が「ガガガッ」と大きな音を立てて開き、すぐ左手に下足箱。その上がった先の右手に受付のフロントがある。
立ってるのは、20代前半ぐらいの男性。銭湯業界では異例の若さだ。こういう若い人がスタンダードだと銭湯の未来も明るいのだが…。
「貸しタオルありますか?」と聞くと「大きい方と小さい方とありますが」と聞き返されたので、「小さい方で」と答えると、priceless(と紙に表記してあった)だった。
横にラックがあり、「帰りはこちらに置いてください」(ニコッ)と笑顔をみせてくれる。
今風のさわやかな髪型に背が高めでスマートな体型。
おばさんたちに愛されるタイプだろう。


浴室は週ごとに男女入れ替えらしいのだが、今回は二階が男湯だった。
階段を上がると、のれんをくぐれば脱衣場だが、かなり狭い。入ってすぐ左手に洗面台。綿棒やティッシュなどのアメニティが置いてある。
それと右手にロッカー。木のロッカーで、趣がある。


扉を開けると、目の前にみえるのが檜の浴槽。これが、ここで一番の売りである古代檜だった。ふつうの檜と違うらしいのだが、体感的にはなにも分からず…。
※日の出湯のホームページから檜の解説を引用すると…
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
古代檜とは海抜2000メートル以上の深山幽谷の地に自生し、樹齢千数百年を越える巨大な樹木を言い、一般のヒノキとは全く異なります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
だそうである。
生命力に関して木材は古さが尊ばれ、人間は若い方が好まれる。まさに日の出湯は生命力ある銭湯だ。


浴室は都内だと珍しい配置になっていて、真ん中に浴槽が2つ並び(手前に檜、奥がタイル張り)、左右の壁にカラン。
それと、手前側の浴槽は天井が低いが、奥の浴槽になると天井が一段高くなる。
手前右側に、立ちシャワー。この立ちシャワーが面白い。
一つは炭酸シャワーで、100円を入れると5分稼働するというもの。その奥にちっちゃく通常のハンドタイプのシャワーもあった。
炭酸シャワーを使ってみようかと思ったのだが、あいにく100円を切らしてたので使えなかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


カランはふつうのカランで特にめぼしい点はないが、ここの特徴は内壁だろう。
鮮やかな緑色をしていて、こんな緑色のした浴室ははじめて。なぜ緑色なのか分からないが、目に優しいからとか、そんな感じだろうか。


奥の浴槽も檜風呂と同じく白湯で、43℃ほど。縦長で、奥にジェットバスがついていた。ただ、水風呂まくらはあるものの冷たくない。


さらに左側には露天風呂がある。
実際は、露天風呂じゃなくて完全室内なのだが、天井部分が外気を取り込めるようになっていて、外気浴用の椅子も用意されていた。
扉を開けると、かなり広めの作りで、この露天風呂がここでは一番大きい。
右端がジェットバスで、左端がバイブラ。温度は39℃なので、夏に入るには最適。


出典:東京銭湯ホームページ引用


とこんな感じで、マンション銭湯という制約がありながら、シンプルだけど面白い作りをしている。


客は、自分以外だと2人しかおらず、両人とも高齢者。なのですごい静かだった。最後は自分一人で貸し切り状態。


帰りは階段を降りると、若い店主が、これまた若奥様風の女性と楽しそうに話をしていた。他の銭湯では見られないロマンある風景である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 稲荷町
経路 田原町方面へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 緑の壁面
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント前の椅子
脱衣所 狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 古代檜、ジェットバス、露天風風呂
サウナ なし
温度 39℃、43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 さわやか
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(フェイスタオルなら0円)
備え付け なし

◆人
受付 20代前半ぐらいの男性
客層 高齢者


【案内】

営業時間
15:00~0:00最終受付23:40

定休日
毎週水曜日

露天岩風呂
男湯と女湯が一週間ごとに替わります

住所
111-0041 東京都台東区元浅草2-10-5

電話番号
03-3841-0969お問合せは営業時間内(15:00〜23:40)までにお願い致します。

入浴料金
大人(中学生から)¥460中人(小学生)¥180円小人(未就学児)80円レンタルセット(バスタオル、リンスインシャンプーボディーソープ)¥150

※日の出湯ホームページ転載